Green Day『Dookie』―90年代ポップパンクを象徴する一枚
『Dookie』は1994年2月1日にReprise RecordsからリリースされたGreen Dayの3作目のスタジオアルバムです。プロデューサーにRob Cavalloを迎え、カリフォルニア州バークレーのFantasy Studiosで1993年に録音が行われました。本作はBillie Joe Armstrongの個人的体験をもとにした歌詞世界と、Tré Coolのタイトなドラムが織りなすエネルギッシュなサウンドが特徴で、リリース直後に全米Billboard 200で2位を記録し、一躍メインストリームに躍り出ました。
リリース背景と制作
Green Dayは1993年にReprise Recordsと契約を結び、インディーズシーンからメジャーシーンへの布石を打ちました。Fantasy Studiosでの約3週間の集中レコーディングでは、バンドの演奏技術と一体感が際立ち、荒削りながらも統一感のあるサウンドが完成しています。
レコード仕様とプレス情報
オリジナルプレス
初回プレスは180gの重量盤仕様で、耐久性と低ノイズ再生を実現しています。さらに大判ポスターやステッカーが付属したリミテッドエディションが存在し、当時からコレクターズアイテムとしての価値を高めていました。
再発/限定盤
2024年には発売30周年を記念して、6種類のブラウンビニールを含む6LPボックスセットが発売され、36ページの豪華ブックレットやAir-Freshener、ポストカードなど多数のグッズが同梱されました。また、オリジナル・アナログマスターテープからのOne-Stepエディションが限定3,000枚でリリースされ、高い音質評価を得ています。
音質とマスタリング
オリジナル盤はアナログテープからの直接録音/ミキシングを採用し、パンクの荒々しさとポップなクリアネスを両立したサウンドを実現しています。One-Stepエディションでは、4面45rpmプレスによって従来盤を超えるダイナミックレンジと低歪再生を可能にしています。
収録曲とチャートハイライト
『Dookie』には全16曲が収録され、そのうち以下の4曲がシングルとして大ヒットを記録しました。
- Longview
- Basket Case(Alternative Songsチャートで5週連続1位)
- Welcome to Paradise
- When I Come Around(Modern Rockチャートで7週連続トップ10入り)
コレクティビリティと市場価値
オリジナル初回プレスの重量盤は現在でもコレクター市場で高額取引されており、状態や付属品の有無によって価格は大きく変動します。30周年ボックスセットやOne-Stepエディションも限定生産のため、プレミア価格がつきやすいアイテムです。
レガシーとツアー
『Dookie』は90年代ポップパンクの金字塔とされ、その後の多くのバンドに影響を与えました。2024年にはSmashing PumpkinsやRancidをサポートに迎えた30周年ツアーを展開し、リリースから30年を経た今も熱狂的な支持を得ています。
保存選定と文化的意義
2024年4月にはアメリカ議会図書館のNational Recording Registryに選定され、文化的・歴史的に重要な音源として永久保存が決定しました。これは同レジストリの年間選定25作品のひとつとして、Dookieの不朽の価値を裏付けるものです。
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