加山雄三の名盤『すべて 2』の魅力とレコード時代の価値を徹底解説！青春を彩るロックと歌謡の逸品
エバープレイ編集部加山雄三の魅力が詰まった名盤『加山雄三のすべて 2』とは？
1960年代から数々の名曲を世に送り出し、「海の若大将」として日本の歌謡シーンを牽引してきた加山雄三。彼の代表作のひとつである『加山雄三のすべて 2』は、特にレコードフォーマットでの価値が高く、ファンのみならず音楽コレクターにも長く愛されてきたアルバムです。本コラムでは、このレコードの魅力を多角的に掘り下げ、その音楽的価値やリリース当時の背景、そしてジャケットや音質面での魅力について詳しく解説していきます。
『加山雄三のすべて 2』レコード概略
- 発売年：1967年頃（正確な発売年は版によって異なるケースがありますが、おおよそ1966〜1968年の間にリリース）
- フォーマット：LPレコード（12インチ）
- レーベル：日本コロムビア
- 収録ジャンル：歌謡曲、ロックンロール要素を含むポップス
- 収録時間：通常約40分前後（片面20分程度）
加山雄三のすべてシリーズは、彼のヒット曲や代表曲を集めたベスト的な性格のコンピレーションアルバムであり、その第2弾にあたるのがこの『加山雄三のすべて 2』です。LPレコード時代のリリース形式を踏まえ、収録曲はそれほど多くはありませんが、その分、珠玉の楽曲が厳選されています。
音楽的魅力と収録曲の特徴
『加山雄三のすべて 2』は、まさに加山雄三の音楽的多様性と魅力を象徴した作品集です。収録曲には、アーリー60年代の清涼感あふれるロックンロールや、彼の得意とするトラディショナルな歌謡曲的要素、さらにはギター演奏をフィーチャーしたインスト曲も含まれています。
- ポップとロックの絶妙な融合：加山雄三は、ビートルズやエルヴィス・プレスリーの影響を受けながらも、日本独自のメロディアスで叙情的な歌謡スタイルと融合させています。『加山雄三のすべて 2』の中には、この音楽的融合を感じられる楽曲が複数収録されているため、多くのファンが魅了されました。
- ギター演奏の巧みさ：加山雄三本人がギターを担当し、巧みな演奏が光るインスト曲も収録。この時代においてはまだ日本のポップミュージックの中にギター主導の曲が少なかったため、非常に斬新でありファンの間では「弾き語りの若大将」として称えられています。
- 叙情詩のような歌詞世界：夏の海や青春、自由といったテーマが多く用いられ、加山雄三の得意な明るく爽やかな若者像が浮かび上がります。レコード再生時には、針のノイズすらもその時代の空気感を感じさせ、音楽の世界観に没入できます。
レコードならではの魅力
『加山雄三のすべて 2』はCDやデジタル配信でも楽しめますが、レコードで聴くことには特別な魅力があります。
- アナログ独特の温かみあるサウンド：1960年代のマスタリングは現在のデジタル処理とは異なり、柔らかくて温かみのある音質が特徴です。加山雄三の柔らかな歌声とギターの音が、アナログ盤の溝を通してより立体的に伝わってきます。
- ジャケットデザインの迫力：LPジャケットの大きさはアートワークを楽しむ面でも魅力的です。加山雄三の海辺の姿や笑顔、当時のファッションや雰囲気も感じられ、音楽そのものだけではなく「若大将の世界観」そのものを視覚的にも楽しめます。
- 盤の重厚感と収集価値：当時の日本コロムビア製の重量級ビニール盤は、触った時の手応えの良さも特徴的。さらに希少な初版やプレス盤は中古市場でも人気が高く、コレクターにとっては見逃せない逸品となっています。
『加山雄三のすべて 2』リリース当時の背景
1960年代は、日本の音楽シーンが洋楽の波に触発され大きく変貌を遂げた時期。加山雄三はその先駆者の一人として、若者を中心に絶大な支持を得ていました。『加山雄三のすべて 2』のリリースは、彼の人気絶頂期の集大成とも言える時期にあたり、当時のファンにとって待望のコレクションとなりました。
レコードショップやカフェでは、このLPは若者の必需品となり、加山雄三のキャラクターを象徴する「夏の海」や「青春の日々」といったテーマは、当時の情勢や雰囲気を反映。単なる音楽作品以上のカルチャーアイコンとしての役割を果たしました。
まとめ：レコードで聴く『加山雄三のすべて 2』は聴覚と視覚の両面から味わえる貴重な作品
『加山雄三のすべて 2』は、加山雄三の音楽的才能、歌唱力、ギター演奏だけでなく、1960年代の日本の音楽カルチャーを象徴する作品です。特にアナログレコードならではの音質やジャケットデザインによって、当時の時代背景や若大将の熱気をダイレクトに感じ取ることができます。
「若大将シリーズ」や彼の他の作品とは一味違うコンピレーションならではの格別な魅力を存分に味わいたい方、アナログコレクションを始めたい方にとって、このLPはまさに必携の名盤です。レコード針をそっと盤にのせ、時代を超えたメロディーに身を任せてみてはいかがでしょうか。
投稿者プロフィール
