固定IPアドレスとは?メリット・デメリットと利用シーンをわかりやすく解説
固定IPアドレスとは?
固定IPアドレス(Static IP Address)とは、インターネット接続時に常に同じIPアドレスが割り当てられる仕組みのことです。
通常の家庭用インターネット回線では、接続のたびに異なるIPアドレスが自動的に割り当てられる「動的IP(Dynamic IP)」が一般的ですが、固定IPを利用すると、常に同一のアドレスで通信を行えます。
IPアドレスは「インターネット上の住所」にあたるため、固定IPを使うことで特定のサーバーや端末を安定して識別できるようになります。
固定IPのメリット
1. リモートアクセスが安定する
社内サーバーや防犯カメラ、自宅PCなどへリモートアクセスする際、固定IPを設定しておくと常に同じアドレスに接続でき、通信が途切れにくくなります。
2. サーバー運用が可能になる
自宅やオフィスでWebサーバー、メールサーバー、VPNサーバーを立てる場合、固定IPを使うことで常に同じ場所からアクセスでき、ドメイン設定も容易になります。
3. セキュリティ強化に役立つ
特定のIPアドレスのみアクセスを許可する「IP制限」設定が可能です。たとえば、社外からの不正アクセスを防ぐために、自社の固定IPだけを許可するといった運用ができます。
固定IPのデメリット
1. コストがかかる
固定IPは通常のインターネット契約よりも月額料金が高く設定されています。法人向けサービスでは特に顕著です。
2. プライバシーリスク
常に同じIPを使用しているため、アクセス履歴などから行動が追跡されやすくなるというデメリットがあります。
3. 設定や運用の難易度が上がる
固定IPを使うにはルーターやサーバー側での設定が必要な場合があり、初心者にとっては少し難しく感じることがあります。
固定IPが活用される主なシーン
- 企業のVPN接続:社員が安全に社内ネットワークへアクセスするために使用。
- 防犯カメラの遠隔監視:常に同じIPで映像を取得できる。
- リモートワーク環境の構築:固定IPをもつ拠点同士をセキュアに接続可能。
- サーバー運用:Webサイトやメールサーバーの安定運用に最適。
まとめ
固定IPアドレスは、安定した通信やセキュリティ強化、サーバー運用などに欠かせない要素です。
ただし、コストや設定の難しさもあるため、利用目的に応じて導入を検討するのが賢明です。
リモートワークや自社サーバー運用が増えている今、固定IPの重要性はますます高まっています。
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