Neovimとは?特徴・利点・Vimとの違いを初心者向けにわかりやすく解説【次世代テキストエディタ】
Neovim(ネオヴィム)は、Vimを現代的に再設計した高機能テキストエディタです。
開発者の間で急速に人気が高まっている理由は、**高速性・拡張性・快適なUX(ユーザー体験)**にあります。
この記事では、Neovimの特徴、Vimとの違い、メリット、どんな人に向いているかをわかりやすく解説します。
◆ Neovimとは何か?
Neovimは、従来のVimを改善し、より現代的なエディタとして進化させたオープンソースのテキストエディタです。
元はVimの派生ですが、単なる後継というだけでなく、開発環境としての使いやすさを大幅に向上させた別物のエディタと言えます。
● 特徴的なポイント
- 高速で軽い
- 拡張性が非常に高い
- プラグインが豊富
- UIを柔軟に変えられる
- VSCodeのように“IDE化”できる
◆ Neovimが人気になっている理由(メリット)
● 1. 非同期処理に対応しており、軽くて速い
Neovimは内部構造がVimより洗練されており、
**プラグイン実行中でもエディタが固まらない(非同期実行)**のが最大の強み。
● 2. モダンなプラグインが使いやすい
Lua言語で設定・プラグインが書けるため、
- 設定が読みやすい
- 開発しやすい
- 高速に動作する
などのメリットがある。
● 3. IDEのように拡張できる
次のような機能を簡単に導入できる:
- LSP(Language Server Protocol)
- オートコンプリート
- デバッグツール
- Git連携
- ファイラー
- タブ管理
VSCodeのような開発体験を、軽量なターミナルベースで実現できる。
● 4. UIテーマやステータスラインが多彩
テーマが豊富で、見た目を美しくカスタマイズ可能。
流行:tokyonight、gruvbox、catppuccin など。
◆ Vimとの違いを比較
| 項目 | Vim | Neovim |
|---|---|---|
| 開発体制 | ソロ主体 | 大規模コミュニティ |
| 拡張機能 | Vimscript中心 | Lua中心(高速) |
| 非同期処理 | 弱い | 強い |
| UI拡張 | 限定的 | かなり柔軟 |
| IDE化 | 難しい | 容易 |
総評:現代開発環境に最適化された“強化版Vim”がNeovim
◆ Neovimの基本操作(Vimと共通)
NeovimはVim互換なので、基本操作は同じです。
● ノーマルモード
- カーソル移動:h j k l
- 行削除:dd
- コピー:yy
- 貼り付け:p
● インサートモード
- i:入力開始
- Esc:ノーマルに戻る
● コマンドラインモード
- :w:保存
- :q:終了
- :wq:保存して終了
Vimの操作を知っていれば、そのまま使えるのが大きな魅力です。
◆ Neovimが向いている人
● こんな人におすすめ
- Vimをもっと便利に使いたい
- IDE並みの機能が欲しい
- ターミナル中心で開発する
- 高速&軽量なエディタが好き
- カスタマイズに興味がある
プログラマー・エンジニアには特に向いています。
◆ まとめ:Neovimは“現代版Vim”として最強クラスの開発ツール
Neovimは、
- 高速
- 軽量
- 拡張性抜群
- IDE化が容易
- コーディング効率が大幅に上がる
という特徴を備えた、次世代のテキストエディタです。
Vimの良さを継承しつつ、弱点だった拡張性やUIを強化したエディタとして、多くの開発者が移行しています。


