Vimとは?特徴・使い方・便利な理由を初心者向けにわかりやすく解説【高速テキストエディタ】

Vim(ヴィム)は、プログラマーやエンジニアから絶大な人気を誇る高機能テキストエディタです。
高速にコードを書けることや、キーボードだけで操作できることから、IT現場で広く利用されています。

この記事では、Vimの基礎・特長・利点・基本操作を初心者にもわかりやすく解説します。


◆ Vimとは何か?

● 高速で効率的に編集できるテキストエディタ

Vimとは、UNIX系OSを中心に使用されるテキストエディタで、
**Viという古いエディタを拡張したもの(Vi Improved)**という意味を持ちます。

● 特徴的な操作:モード切り替え

Vimの最大の特徴は「モード」を切り替えて編集することです。


◆ Vimの3つの基本モード

● 1. ノーマルモード

カーソル移動、コピー、削除などの操作を行うモード。
普段の待機状態はここ。

● 2. インサートモード

文字を入力するモード。
ノーマルモードで「i」を押すと入れる。

● 3. コマンドラインモード

保存・終了などを行うモード。
「:w」「:q」「:wq」などのコマンドを入力する。


◆ Vimが人気な理由(メリット)

● 1. キーボードだけで高速操作ができる

マウスを使う必要がなく、編集速度が飛躍的に向上する。

● 2. プログラミングに最適

シンタックスハイライトやプラグインによる拡張性が高く、開発効率を上げられる。

● 3. ターミナル環境でも動く

サーバーやリモート環境でも利用できるため、インフラエンジニアにも必須のツール。

● 4. 設定によるカスタマイズ性が非常に高い

.vimrcファイルでテーマ・キーマップ・プラグインなどを自由に設定できる。

● 5. どの環境でも使える

Linux、macOS だけでなく、Windows(GVim / Neovim など)でも利用可能。


◆ 初心者がまず覚えるべき基本操作

● 起動・終了

  • vim ファイル名:ファイルを開く
  • :w:保存
  • :q:終了
  • :wq:保存して終了
  • :q!:保存せず終了

● 入力

  • i:インサートモードへ
  • Esc:ノーマルモードに戻る

● 編集

  • x:1文字削除
  • dd:1行削除
  • yy:1行コピー
  • p:貼り付け

● 移動

  • h:左
  • j:下
  • k:上
  • l:右

これだけ覚えるだけでも、基本的な編集は可能になります。


◆ VimとNeovimの違いとは?

近年は「Neovim」というVim互換エディタが人気です。

● Neovimの特徴

  • プラグインの仕組みがより柔軟
  • 非同期処理に対応
  • 近代的なUI・カラースキームが豊富

Vimの後継的な存在として多くの開発者が移行しています。


◆ Vimが向いている人・用途

● 向いている人

  • エンジニア
  • プログラマー
  • サーバー管理者
  • ターミナル作業が多い人
  • キーボード操作中心で効率を求める人

● 向いている用途

  • ソースコード編集
  • 設定ファイル(.conf)の編集
  • サーバーでの作業
  • テキスト整形

◆ まとめ:Vimは最強クラスのテキストエディタ

Vimは、

  • 高速編集
  • マウス不要
  • サーバーでも使える
  • カスタマイズ自由度が高い
    という特徴を持つ、非常に優れたテキストエディタです。

最初は難しく感じても、慣れると作業速度が大きく上がり、
「もうVimなしでは仕事できない」と言う人も多いほどです。