MY FIRST STORYのレコード完全ガイド|初心者向けの選び方・おすすめ盤と保存・再生のコツ
はじめに — MY FIRST STORYと“レコード”で聴く意味
MY FIRST STORY(以下MFS)は、日本のロックシーンでエモーショナルかつエネルギッシュなサウンドを示してきたバンドです。CDやサブスクで手軽に聴ける今でも、あえてレコード(アナログ盤)で聴くことには特別な価値があります。アナログは音の豊かさ、再生時の物理的な儀式、アートワークの大判再現など、音楽体験を拡張します。本稿では「MFSのレコード」を中心に、どの盤を狙うべきか、選び方、保存・再生のコツ、購入・鑑定のポイントまで深掘りしてお伝えします。
MFSのレコードを選ぶ際の基礎分類
- スタジオ・オリジナル盤(初回プレス):オリジナルマスタリングが聴ける最も“オリジナル”な選択。初回限定のカラーヴァイナルや特典が付くことがある。
- 再発/リマスター盤:マスタリングをやり直したり、再プレスで音質改善がされている場合がある。オリジナルと音の傾向が異なることがあるので好みで選ぶ。
- シングル(7インチ)/EP:代表曲の別テイクやカップリング曲が収録されることが多く、コレクターズアイテムになりやすい。
- ライブ盤/限定盤/ピクチャー・ディスク:ライブの熱量やアート性を重視したい場合におすすめ。限定生産は希少性が高まる。
- 輸入盤・海外プレス:プレス工場やマスタリングが異なり、音質や重量(180gなど)が魅力の場合がある。
具体的に狙いたい“タイプ別”おすすめ(優先順位)
(※以下は「どのタイプがレコード体験として価値が高いか」を優先順にしたガイドです。MFSの特定タイトルの在庫状況は流動的なので、購入前に各ショップやディスコグラフィーを確認してください。)
- 1. 初回プレスの12インチ(フルアルバム)
フルアルバムはアルバム全体の流れをアナログで味わうための最重要アイテム。初回プレスはマスター由来の音像が残っていることが多く、アナログのダイナミクスを最も忠実に楽しめます。 - 2. 限定カラーヴァイナル/ピクチャー・ディスク
見た目の美しさやコレクション性を重視するならこちら。装丁やインサート(歌詞カード、フォトブック)をセットで楽しめる利点があります。 - 3. ライブLP
MFSのライブの熱量はレコードの太い低音域と相性が良く、会場の空気感が伝わりやすいです。音圧が高い録音は針やカートリッジに負担がかかることがあるため、再生環境を整えて聴いてください。 - 4. 7インチシングル(限定)
B面に未発表曲や別テイクが収録されることも。コレクター向けで価格が高騰しやすい点に注意。 - 5. 輸入盤・180gプレス
重量盤は基本的にセンタリングや回転安定性が良く、低域の表現が豊かに出ることが期待できます。輸入仕様と日本仕様でマスタリングが異なる場合があるので比較すると面白いです。
盤ごとの“音質”の違いについての見方
アナログ盤で音質に差が出る要因は複数あります。特に注目すべきは「マスタリング」「プレス工場」「重量(g数)」「カッティング・エンジニア」です。初回プレスが必ずしも最高とは限りません。再発リマスターがより良いサウンドに向けて調整されているケースもあります。購入前に以下をチェックしましょう。
- ディスク説明に「180g」や「audiophile pressing」とあれば要注目。
- クレジットにカッティングエンジニア名やプレス工場がある場合は評価を調べる。
- 同じタイトルで複数プレスがある場合、リリース年・プレス国・盤の色で音の差を比較できるとベスト。
盤の状態とグレーディング—購入時に見るべきポイント
- ジャケット(外装):角潰れ、シール、日焼けの有無。インサートや帯の有無も価値に直結。
- 盤面(ヴィニール)の外観:スクラッチの有無、ウェアリング、センター穴の広がり。特に高音域ノイズと関係します。
- 再生確認(試聴):ノイズ、ポップ音、チャンネルバランスを確認できるなら必ず行う。
- ラベル・マトリクス(ランアウト溝):刻印されているマトリクス番号や刻印は正規プレスかの手掛かりになります。出品情報に写真が載っているか確認しましょう。
購入先と価格相場の見方
入手先は大きく分けて「新品販売(レコードショップ・オンライン)」「中古レコード店」「マーケットプレイス(ヤフオク、メルカリ、Discogsなど)」。MFSは人気があるため限定盤はすぐプレミア化することがあります。
- 新品:タワーレコードやHMV、公式通販や輸入レーベルのオンラインショップをまず確認。
- 中古:実店舗は状態を直接確認できる利点あり。オンラインの中古店は写真とグレード表記をよく確認。
- マーケットプレイス:相場はブレるため、出品履歴を見て過去の落札/販売価格をチェック。
保存・メンテナンスの具体的対策
- 保管は垂直方向、湿度50%前後、直射日光を避ける。
- 盤は内袋(帯電防止)+外袋で保護。紙ジャケットは特に湿気と反るので注意。
- 針は定期的に点検・交換。高音域の劣化やスクラッチの原因になる。
- クリーニングは専用ブラシ、超音波洗浄機がベスト。市販の液体クリーナーは成分を確認してから使用。
ターンテーブルとカートリッジの選び方(MFSの音像に合うセッティング)
MFSのようなロック・バンドは中低域のパンチとボーカルの明瞭さが重要です。以下を目安にセッティングしてください。
- トーンアームのアジマス調整・垂直トラッキング力(VTF)を適切に設定する。
- ミドルバスが豊かなオーディオセット(中高級のMM/MCカートリッジ)を選ぶとダイナミズムが出やすい。
- プレーヤーは回転精度が高いベルトドライブか直駆動の上位機を推奨。振動対策(しっかりした台)も重要。
コレクター向けの鑑定・偽造対策
限定盤やサイン入りの出品では偽物や複製品に注意が必要です。確認ポイント:
- 公式アナウンス(バンド公式サイトやレーベル)にリリース情報があるか確認。
- 盤のマトリクス刻印を写真で確認。複数の出品写真を見比べると不自然さが判る。
- 並行輸入や海賊盤は音質・盤質が劣ることがある。信頼できるショップや出品者の評価を確認。
まとめ—初めてMFSのレコードを買う人への実践的アドバイス
- まずはフルアルバムの初回プレス(または公式の再発180g)を1枚選ぶと、MFSの世界観を最も深く体験できます。
- 視覚的な満足感を求めるならカラーヴァイナルやピクチャー・ディスクをコレクション候補に。
- 購入前は必ず出品写真とグレーディングをチェック。状態次第で音の楽しみが大きく変わります。
- 再生環境(針・セッティング・クリーニング)に手をかけると、アナログならではの良さが開花します。
最後に
MY FIRST STORYの楽曲はエモーショナルなメロディと力強いアンサンブルが魅力です。レコードで聴くことで、曲の持つ息づかいや空気感が一層際立ちます。限定プレスを追う楽しみ、深掘りして音を比較する楽しみ──どちらもコレクターとしての醍醐味です。まずは一枚、良好なコンディションのアルバム盤を手に入れて、針を落としてみてください。
参考文献
- MY FIRST STORY 公式サイト
- Wikipedia: MY FIRST STORY(日本語)
- Discogs(MY FIRST STORY 検索結果)
- タワーレコード:MY FIRST STORY 検索
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