Sandie Shawの名盤・シングル・アルバムを厳選紹介|コレクター必携の買って聴きたいレコードガイド
はじめに — Sandie Shawとは
Sandie Shaw(サンディ・ショウ)は1960年代の英国ポップを代表する女性シンガーの一人で、素朴でありながら強い個性を持った歌声と、当時としては斬新だった素足でのステージングで知られます。ユーロビジョン・ソング・コンテスト1967年で「Puppet on a String」が優勝したことでも広く知られ、その後も多言語でのレコーディングや時代を越えた再評価で幅広いリスナー層を獲得しました。
このコラムの目的
ここではレコード愛好家・コレクターの視点から、Sandie Shawの「買って聴きたい」おすすめレコード(シングル/LP/コンピレーション)を厳選して紹介します。曲の魅力、音楽的な特徴、コレクター視点での注目ポイントを中心に深掘りします(レコードの再生・保管・メンテナンス方法には踏み入りません)。
おすすめレコード(シングル編)
「There's Always Something There to Remind Me」(シングル)
バート・バカラック/ハル・デイヴィッドの名曲をポップに消化した代表曲。Sandieの柔らかく透き通った歌声とポップな編曲のバランスが絶妙で、60年代英国ポップの典型を味わえます。オリジナルのPyeレーベルの英盤シングルは音色やジャケットの雰囲気が当時そのままでコレクター人気が高いです。
「Girl Don't Come」(シングル)
初期のヒットで、素直なメロディと切ない歌詞が魅力。プロデューサー/ソングライターのChris Andrewsが関与した作品群のひとつで、彼とのコンビが生んだヒット群を聴くうえで外せない一枚です。
「Long Live Love」(シングル)
明るくキャッチーなポップ・チューン。60年代のポップ・ソングが持つメロディの良さをストレートに感じられる一曲で、当時のシングル盤(紙ジャケやピクチャー・スリーヴ付きなど)も見つける楽しさがあります。
「Puppet on a String」(シングル)
1967年ユーロビジョン優勝曲。Sandieのキャリアで最も広く知られた曲の一つで、シンプルながら強烈なフックのあるメロディが特徴です。欧州各国で発売された多言語バージョン(イタリア語・スペイン語・ドイツ語など)が存在するのもコレクター的に面白い点です。
1980年代のカムバック・シングル(例:「Hand in Glove」のカバー)
80年代に入ってからの活動再開期に発表したシングル群は、インディ/ポストパンク以降のシーンとの接点を感じさせ、若い世代からの再評価・注目を招きました。オリジナル60年代とは異なるアプローチを楽しめます。
おすすめレコード(アルバム/コンピレーション編)
60年代ヒットをまとめたベスト盤(編集盤)
Sandieのヒット曲はシングル中心にリリースされたものが多いため、60年代の主要曲をまとめた正統派のベスト盤は入門用として最適です。オリジナル・マスターを使ったリマスター盤や、当時のシングル・バージョンを網羅した編集盤を選ぶと、シングル本来の音像が楽しめます。
多言語シングル集/コレクション盤
Sandieは人気曲をイタリア語・スペイン語・フランス語・ドイツ語で歌ったバージョンが多数存在します。英語版と歌い回しやアレンジが微妙に違う場合もあり、音楽的な味わいの違いを楽しみたい向きにおすすめです。
レアB面・非アルバム曲を集めたボックス/全集
コレクター向けとして、シングルB面や未収録トラック、スタジオ・アウトテイクをまとめたボックスセットは貴重です。アーティストとしての幅やレコーディングの側面を深掘りできます。紙のブックレットや当時の写真・解説が充実したものを選ぶと資料的価値も高いです。
聴きどころ・楽しみ方のポイント
プロデューサー/ソングライターのカラーを味わう — Chris Andrewsをはじめとする楽曲提供陣とSandieの歌唱が相互に作用して独特のサウンドを作っています。作者ごとの編曲傾向や歌い回しの違いに注目すると深く楽しめます。
シングル・ヴァージョンに注目 — 多くのヒット曲はシングル・ミックスとアルバム・ミックスで異なる場合があります。コレクション盤を選ぶ際は「シングル・ヴァージョン収録」かどうかをチェックすると良いでしょう。
多言語カヴァーの比較 — 同じ曲の別言語版を並べて聴くと、フレージングやニュアンスの変化が面白く、国ごとのポップ感覚の違いも楽しめます。
時代性と再評価の経緯を味わう — 60年代のポップ性、70年代の離脱、80年代の再評価という波を音で辿ることで、単なる「懐メロ」ではなくアーティストとしての変遷が実感できます。
コレクター視点での選び方(簡潔に)
オリジナルPyeレーベルの英盤シングルは雰囲気と価値があり、状態の良い盤を探す価値があります。
発売国別のバリエーション(ジャケット/言語違い)を集めるとコレクションの幅が広がります。
編集盤を買う場合は収録トラックと「シングル・ヴァージョン/モノラル/ステレオ」表記を確認すると後悔が少ないです。
ディスクユニオンや海外ディーラー、Discogs等で出品履歴を比較して相場感を掴むのがおすすめです。
最後に — Sandie Shawを深掘りする楽しさ
Sandie Shawの魅力は、一言で言えば「シンプルさの中にある表現力」です。軽やかなポップ・サウンドに覗く切なさ、そして言語や時代を超えて歌が持つ普遍性は、レコードで聴くと一層深みを帯びます。シングル中心の作品群はコレクター心をくすぐる要素も多く、初心者から熱心なコレクターまで、それぞれの楽しみ方が見つかるアーティストです。
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参考文献
- Sandie Shaw - Wikipedia(日本語)
- Sandie Shaw | AllMusic(英語)
- Sandie Shaw - Discogs(英語・詳細なディスコグラフィ)
- Official Sandie Shaw Site(公式サイト・英語)


