Children of Bodomのレコードコレクション完全ガイド|必携アルバムと限定盤の選び方
イントロダクション
Children of Bodom(以下COB)はフィンランド出身のメロディックデスメタル/メロディックブラック寄りのバンドで、アレクシ・ライホ(ギター/ヴォーカル)を中心に1990年代後半から2010年代にかけて数多くの名盤を残しました。本コラムでは、レコードコレクションとして特におすすめしたいアルバムをピックアップし、各作品の音楽的特徴、代表曲、レコードとして探す際の注目点(初回盤・限定盤など)を深掘りして解説します。なお、レコードそのものの再生・保管・メンテナンスに関する解説は行いません。
選定基準
- 音楽的完成度(名曲/代表曲の有無、アルバム全体の一貫性)
- リリース時のインパクト・評価(ファン/批評家の評価)
- レコードとしてのコレクター性(初回プレス、日本盤帯付き、限定カラーなど)
- 中長期的な人気(代表曲がライヴ定番になっているかなど)
Something Wild(1997) — 原点の荒々しさとメロディ
デビュー作。RAWでありながらアレクシのソロ/メロディセンスが既に光る作品です。極端に整いすぎていない演奏の勢いが魅力で、後の作品群と比較して“若さ”を感じさせます。
- 代表曲:“Deadnight Warrior”, “Lake Bodom”
- おすすめポイント:初期の荒々しさやブラック・スラッシュ的なニュアンスが好みのリスナーに強く刺さる。コレクター的には初回プレスや日本盤(帯・解説付き)が人気。
- レコードで探す際の注目点:初回のフィンランド盤や帯付き日本盤、限定カラー盤の存在をチェック
Hatebreeder(1999) — ブレイクスルー作
デビューからの成長を示し、バンドのメロデス・サウンドがより洗練された2nd。名曲“Downfall”をはじめ、メロディとスピードのバランスが高い次元でまとまっています。
- 代表曲:“Downfall”, “Hatebreeder”
- おすすめポイント:COBの“顔”を作ったアルバムで、ライブでも頻出する曲が多い。メロディの充実度が高く、入門盤としても優秀。
- レコードで探す際の注目点:同作の初回プレスや、リイシューのカラーバリエーション、また日本盤の仕様に価値が付きやすい
Follow the Reaper(2000) — 名盤・完成形のひとつ
多くのファンが“最高傑作”と挙げることの多いアルバム。メロディックなギターソロ、変化に富んだ楽曲構成、キャッチーさとヘヴィネスの両立が見事です。
- 代表曲:“Everytime I Die”, “Hate Me!”
- おすすめポイント:キャッチーかつテクニカルな楽曲が揃い、アルバム単位での完成度が高い。レコードで聴くと楽曲のダイナミクスがよく伝わるため、コレクション価値が高い。
- レコードで探す際の注目点:初回プレスは人気が高く価格が上がりがち。日本盤帯付きや限定カラー盤、ナンバリング入りの特殊盤をチェックすると良い
Hate Crew Deathroll(2003) — よりタイトでヘヴィに
サウンドがよりタイトでメタル色が強まった作品。デス/スラッシュ的アグレッションとメロディの同居がさらに洗練されています。
- 代表曲:“Hate Crew Deathroll”, “Needled 24/7”
- おすすめポイント:モダンなヘヴィネスとメロディの融合がハイレベル。ライブでの衝撃度も高い曲が揃うため、COBの“重さ”を求めるなら外せない。
- レコードで探す際の注目点:ツアー限定や特典付きの盤、色違いの限定プレスが出回ることがある
Are You Dead Yet?(2005) — メタル・コア/インダストリアル的な実験
プロダクションがクリーンになり、リズムや楽曲構成によりモダンな要素が取り入れられた作品。賛否は分かれるものの、新たなファン層を獲得しました。
- 代表曲:“Are You Dead Yet?”, “In Your Face”
- おすすめポイント:POPで直線的な楽曲を好むリスナーには入りやすい一作。コレクション的には多彩なリイシューや限定盤が出ることがある
Blooddrunk(2008)〜Relentless Reckless Forever(2011) — 変化と深化
2008年のBlooddrunkはさらにアグレッシヴ、2011年のRelentless...はダイナミックさとキャッチーさを併せ持つ作品。どちらもアルバムとしての個性が強く、好みで評価が分かれます。
- 代表曲(Blooddrunk):“Blooddrunk”, “Sixpounder”
- 代表曲(Relentless...):“Was It Worth It?”, “Ugly”
- おすすめポイント:2000年代後半のCOBの多面性を示す作品群。プレス数や限定仕様が散見されるため、コレクター的な楽しみがある
Halo of Blood(2013)・I Worship Chaos(2015)・Hexed(2019) — 晩年の成熟
晩年の作品群は楽曲の幅と演奏の安定感が増し、アレクシのソングライティングの成熟を感じさせます。Hexedはアレクシ在籍時の最後のスタジオアルバムとして注目度が高いです。
- 代表曲:Halo of Bloodから“Halo of Blood”、I Worship Chaosから“I Worship Chaos”、Hexedから“Under Grass and Clover”など
- おすすめポイント:バンドのキャリア全体を愛するファンが集めたくなる作品群。ラスト期の表現やアレンジの進化を追う意味で価値がある
限定盤・日本盤・リイシューの狙いどころ
COBは各アルバムで限定カラー盤やツアー限定盤、日本盤(帯・ボーナストラック・邦訳ライナー)などが多数流通します。コレクターが特に注目するポイントをまとめます。
- 日本盤(帯付き):解説・歌詞対訳やボーナストラックがある場合が多く、コレクター価値が高い
- 初回プレス(オリジナル・ファーストプレス):リリース当初の仕様は希少性が高くなる傾向
- 限定カラーヴァイナル/ナンバリング入り:ビジュアル的にも魅力があり、限定数のものが高値になりやすい
- リイシュー:音源自体は同じでも、アートワーク違いやボーナスEP付きなどで魅力が変わる
レコード購入時のチェックポイント(コレクション視点)
- 盤のグレードとスリーヴの状態:外観のダメージやジャケットの割れ、書き込みなどは査定に響く
- 初回プレスかリイシューかの確認:リリース年、カタログ番号、マトリクス(runout)刻印を確認する
- 付属物の有無:日本盤の帯、ダウンロードコード、ポスター、インナーなど付属品が揃っているか
- 限定番号やシリアルの有無:ナンバリング入りの限定盤は希少価値が高い
- 出品者やショップの評価:オンラインで購入する場合は信頼できる出品者・ショップを選ぶ
まとめ — どのアルバムから集めるべきか
入門的に揃えるなら「Follow the Reaper」「Hatebreeder」「Hate Crew Deathroll」をまず押さえるのが鉄板です。COBの“顔”と呼べる楽曲群が含まれており、アルバム単位での満足度が高いです。その上でデビュー作の「Something Wild」や後期の「Halo of Blood」「Hexed」を加えると、バンドの成長と変化をレコードで辿ることができます。限定カラー盤や帯付き日本盤など、盤種の違いを楽しみながらコレクションを拡張していくのがおすすめです。
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参考文献
- Children of Bodom - Wikipedia
- Children Of Bodom | Discogs
- Children of Bodom — Encyclopaedia Metallum: The Metal Archives


