ジ・アウトローズ(The Outlaws)のサザンロックをアナログで楽しむ完全ガイド:名盤5選とレコード選びのコツ
ジ・アウトローズ(The Outlaws)とは:短いイントロ
ジ・アウトローズは1970年代を代表するアメリカ南部ロック(サザンロック)のバンドのひとつで、ツインリード・ギターとコーラスワークを武器に、アメリカ南部の土臭さとメロディアスなハードロックを融合させたサウンドで知られます。代表曲「Green Grass and High Tides」「There Goes Another Love Song」「Ghost Riders in the Sky」など、長尺のギター・イントロやギターアンサンブルが聴きどころです。本コラムではアナログ(レコード)で聴くことを前提に、おすすめのアルバム(名盤・代表作)と、レコード選びの視点を深掘りして解説します。
おすすめレコード総覧(まず押さえる5枚)
- Outlaws(デビュー作、1975年)
- Lady in Waiting(1976年)
- Hurry Sundown(1977年)
- Bring It Back Alive(ライブ、1978年)
- Ghost Riders(1980年)
1. Outlaws(1975) — 必聴のデビュー作
おすすめポイント:
- 代表曲「There Goes Another Love Song」「Green Grass and High Tides」を収録。後者は10分近いギターの大曲で、ツイン・リードの魅力を最も端的に感じられます。
- バンドの骨格(Hughie Thomassonらのギター・ワーク、コーラス、米南部らしい雰囲気)が完成した作品で、入門盤として最適。
レコード選びの観点:
- オリジナルのAristaレーベル初回プレスはコレクター評価が高く、ジャケットの紙質やマトリクス(run-out)で年代を確認できます。
- 音質面を重視するなら、オリジナル・ステレオ初期プレスまたは評判の良い180gアナログ・リイシュー(オーディオファン向け)を狙うと良いでしょう。
2. Lady in Waiting(1976) — メロディとアンサンブルの深化
おすすめポイント:
- デビュー以降の流れを受け継ぎつつ、楽曲のアレンジやコーラスの厚みが増したアルバム。聴きやすい曲と演奏のバランスが良い一枚です。
- デモや未発表トラックを含む再発盤もあり、コレクターやファン向けの資料的価値もある作品。
レコード選びの観点:
- オリジナル盤はアートワークの状態が価値に直結することが多いので、ジャケットの保存状態をチェック。
- 欧州プレスや日本盤のクオリティが良い場合があり、プレス国による違いを視聴できるなら比較をおすすめします。
3. Hurry Sundown(1977) — バンドの成熟期
おすすめポイント:
- 安定したバンド・パフォーマンスと曲作りの成熟が感じられるアルバム。シングル向けの曲とアルバム展開のバランスがよく、アルバム通して楽しめます。
- プロダクションも安定しており、ギターの音像やコーラスの広がりをアナログで体感しやすい。
レコード選びの観点:
- オリジナル・アナログか、同時期の高品質なリイシューを狙うと良い。盤面のキズやソリ(反り)を確認しましょう。
4. Bring It Back Alive(ライブ、1978) — ライブの熱気を味わうならコレ
おすすめポイント:
- バンドのライブ・パフォーマンスを収めた名盤で、デビュー作の大曲群がライブでどう進化しているかを楽しめます。ギター・トレードや長尺ソロがアナログ向きの迫力で再現されます。
- ダブルLP構成(オリジナルがそうであれば)なら、ライブの流れを余すところなく収録している点も魅力。
レコード選びの観点:
- ライブ盤は溝のダイナミックレンジやステレオ感が魅力。オリジナルのダブルLPや良好なマスターからのリイシューを選ぶと、会場の臨場感がよく出ます。
- ブート盤や編集違いが出回ることがあるので、収録曲と時間を確認すること。
5. Ghost Riders(1980) — 商業的にヒットした一枚(カバー曲が目玉)
おすすめポイント:
- タイトル曲「Ghost Riders in the Sky」(カバー)がシングルヒットとなり、バンドの知名度を広げたアルバム。彼らのハードなギターアレンジと大衆性が結びついた作品です。
- 音色やプロダクションが時代の変化を反映しており、1970年代中期とは違った聴きどころがあります。
レコード選びの観点:
- シングル盤やプロモ盤もコレクターに人気。アルバム全体を楽しむならオリジナルLP、シングルの音圧やミックスを重視するならプロモ盤の仕様も確認してみてください。
番外:後期作・再結成期の注目盤
1980年代以降の作品は、初期のサウンドとは趣が異なるものも多いですが、コアなファンには価値があります。コレクションの幅を広げたい場合は、Los Hombres Malo(1982年)やその後の再結成アルバムなどをチェックすると良いでしょう。
レコード選びで注目すべき具体ポイント(購入時チェックリスト)
- レーベル表記とマトリクス(run-out)を確認:初回プレスか再発かを判断する重要な情報です。
- ジャケット状態:角のつぶれ、スレ、色褪せ、見開き(ゲートフォールド)の有無など。
- 盤面のVG〜M(Very Good〜Mint)評価基準での状態チェック:ノイズのレベルやキズの有無を確認。
- プレス国による音質差:オリジナルUSプレス、英国プレス、日本プレス、近年の180gアナログなど、どれが自分の再生環境に合うかを考える。
- ブート/編集盤に注意:特にライブ盤や海外盤では収録曲が異なることがあります。
盤の価値と価格感(ざっくり目安)
オリジナル初回プレスや帯付き・未開封などはプレミアムが付きやすく、良好なオリジナル盤はコレクター市場で高値になり得ます。一方で、音質重視なら信頼できるリイシュー(公式にリマスターされた180gなど)を選ぶのが賢明です。市場価格は状態・地域で大きく変わるため、個別盤ごとに相場サイトやオークションの過去落札例を確認してください。
まとめ:ジ・アウトローズをアナログで楽しむために
バンドの魅力はギター・アンサンブルと長尺のドラマ性にあります。まずはデビュー作「Outlaws」とライブ盤「Bring It Back Alive」、そして商業的成功を収めた「Ghost Riders」を押さえると、バンドの多面性(アルバム制作の成熟、ライブでの即興力、ヒット曲での表現)をバランスよく体験できます。レコード選びはオリジナルの風合いを重視するか、音質や再発の利便性を重視するかで判断が分かれます。購入時は上で挙げたチェックポイントを参照してください。
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