Susanna HoffsとThe Banglesの名盤徹底ガイド:80年代ポップをアナログで楽しむ聴き方とおすすめ盤
イントロダクション:Susanna Hoffsという存在
Susanna Hoffsは1980年代のポップ・ロック/パワー・ポップを代表する存在であり、ガール・グループThe Banglesのフロントマンの一人としてだけでなく、ソロやコラボレーションでも独自のポップ感覚と温かい歌声を示してきました。柔らかくも芯のあるトーン、キャッチーなメロディの嗅覚、60sポップ~70sパワー・ポップを自然に継承するアレンジ感覚──レコードで聴くと、その質感やアンサンブルの細部がより際立ちます。
おすすめレコード(概観)
ここではThe Bangles期の名盤と、Susanna Hoffs名義/コラボ作品から特にレコードで聴く価値が高いタイトルを厳選して解説します。各作品ごとに背景、代表曲、聴きどころ(音楽的特徴)を詳しく掘り下げます。
The Bangles — All Over the Place (1984)
背景:The Banglesのデビュー作。パワー・ポップと60sガール・グループ風味が混ざり合ったサウンドで、若いエネルギーと楽曲センスが光ります。
- 代表曲:"Hero Takes a Fall"、"I'm In Line"、"Going Down to Liverpool"
- 聴きどころ:ギターのジャングル感、複数のメンバーによるハーモニー、60s由来のメロディの素直さ。アレンジはシンプルながら細かいコーラスやギターのフレーズに注目すると、Susannaの声の魅力がよく分かります。
- レコードでの楽しみ方:アナログだとボーカルの距離感やギターの倍音が自然に出るため、当時の手触りを強く感じられます。
The Bangles — Different Light (1986)
背景:バンドがメジャーにブレイクした2nd。ポップ指向が強まり、広い層に届く楽曲が揃った作品です。
- 代表曲:"Manic Monday"(プリンス作)、"Walk Like an Egyptian"、"If She Knew What She Wants"
- 聴きどころ:ポップなメロディの鋭さと洗練されたプロダクション。Susannaのボーカルが前面に出たトラックはポップ・センスの良さを示し、ハーモニーの重なりやコーラス・アレンジにも魅力があります。
- レコードでの楽しみ方:シングルヒットのポップ感とアルバム・トラックの有機的な流れを通して聴くと、当時のラジオヒットとアルバム志向が同居する様相がよくわかります。
The Bangles — Everything (1988)
背景:バンドとして商業的にも成功を収めたアルバム。より洗練されたバラードからロック色の強い曲まで幅広く収録されています。
- 代表曲:"Eternal Flame"、"In Your Room"、"Sweet and Low"
- 聴きどころ:"Eternal Flame"のようなバラードでのSusannaの表現力は必聴。声の柔らかさとフレージング、そして楽曲のドラマ性がしっかり伝わってきます。バンドとしてのアンサンブルも成熟しており、アナログで聴くとダイナミクスに富んだ演奏が生き生きと響きます。
- レコードでの楽しみ方:バラード/中音域のボーカルが豊かに伸びる盤を選ぶと、声のニュアンスがより細かく伝わります。
The Bangles — Doll Revolution (2003)
背景:一度解散した後、復活してリリースされた作品。ポップ・ロックの基調は保ちつつ、現代的なサウンドも取り入れたアルバムです。
- 代表曲:"Doll Revolution"(タイトル曲)など
- 聴きどころ:成熟した楽曲作りとメンバー個々の歌唱、バンドとしてのアレンジ力。若い頃とは違う落ち着きと表現の深さが出ています。
- レコードでの楽しみ方:復帰作としての“現在のバンド”のグルーヴをアナログで体感してみてください。
Susanna Hoffs — When You're a Boy (1991)
背景:Susannaのソロ・デビュー作。バングルスのポップ感を引き継ぎながらも、個人としての表現が色濃く出た作品です。
- 代表曲例:"My Side of the Bed"(シングル曲などを含む)
- 聴きどころ:プロダクションは90年代初頭の感触を持ちつつ、Susannaらしいポップメロディと歌唱の繊細さが光ります。バンド外での表現の幅を知るには良い一枚です。
- レコードでの楽しみ方:ボーカルのダイレクトな表現や、曲ごとの音像の違いに注目して聴くと、ソロならではの選曲センスが感じられます。
Susanna Hoffs & Matthew Sweet — Under the Covers, Vol. 1 (2006)
背景:Matthew Sweetとのコラボレーションによるカバー・プロジェクト。60s〜70sの名曲を二人のハーモニーで再構築したシリーズの第1弾です。
- 代表曲(カバー):BeatlesやBig Star、Kinksなどの名曲群
- 聴きどころ:SusannaとMatthewの声の相性が抜群で、原曲の良さを大切にしながらも新しい色付けをしています。特にハーモニーとアコースティック/エレクトリックのバランスが心地よい。
- レコードでの楽しみ方:オリジナル曲への敬意と新解釈の細かなニュアンス(コーラスの定位、アコギやピアノの余韻)をアナログで味わってください。
Susanna Hoffs & Matthew Sweet — Under the Covers, Vol. 2 (2009) / Vol. 3 (2013)
背景:続編となるVol.2、Vol.3もそれぞれ異なる年代・ジャンルの名曲を網羅し、シリーズとして成熟していきます。Vol.2は70年代中心、Vol.3はより幅広い選曲となっています。
- 代表曲(カバー):Vol.2では70sのロック/ポップ、Vol.3ではよりバラエティ豊かな選曲が並ぶ
- 聴きどころ:カバー集ながらも二人の解釈力とアンサンブルの完成度が高く、Susannaの歌が原曲とは別の魅力を引き出す好例です。曲ごとのムード作りやハーモニーの組み立て方が学びどころ。
- レコードでの楽しみ方:シリーズで通して聴くと、選曲の流れやアレンジの変遷がよくわかります。LPでの連続再生は当時の選曲センスを体感するのに向いています。
なぜこれらのレコードをおすすめするか(音楽的・歴史的観点)
1) Susanna Hoffsの声質は“温度感”が重要で、アナログの再生でこそ細部のニュアンスが出やすい。 2) The Banglesの作品はポップヒットに留まらない良質な楽曲群を含み、アルバムを通して聴くことでバンドとしての成長や編曲の工夫が見えてくる。 3) ソロ/コラボ作は彼女の幅を示す好例。60s/70sポップへの愛情と解釈力が楽曲ごとに表れているため、ポップ史やカバー解釈の比較研究的にも面白い。
具体的な「聴き方」アドバイス
- ボーカルのフレージングに注目:息遣いや子音の立て方、語尾の処理など、表情豊かな箇所を拾ってください。
- ハーモニーの配置を追う:複数コーラスの定位(左右どちらに回っているか)や重なりを確認すると、編曲の妙が分かります。
- カバー曲と原曲を比較する:Under the Coversシリーズは原曲との違いを知る教材になります。編曲の削ぎ落とし/付け足しの判断が面白いです。
- 時代ごとの制作手法を見る:80sのプロダクションと2000年代のアプローチの違いを、同一アーティストで比較できるのは貴重です。
どの盤を選ぶか(簡単ガイド)
- 入門用:The Bangles — Different Light(ベスト的ヒットを含む)
- ボーカル表現を深掘りしたい:Everything(Eternal Flameなどバラードの表現力が秀逸)
- ソロ/解釈を楽しみたい:When You're a Boy と Under the Coversシリーズ
- コレクション性:初期のオリジナル盤やアナログリマスター盤があれば違いを楽しめます(音質の好み次第)。
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参考文献
- Susanna Hoffs — Wikipedia
- The Bangles — Wikipedia
- Under the Covers, Vol. 1 — Wikipedia
- Different Light (The Bangles album) — Wikipedia
- Everything (The Bangles album) — Wikipedia


