スージー・クアトロ徹底深掘り:デビュー作から復帰作までの名盤とコレクター視点の聴きどころ
スージー・クアトロ(Suzi Quatro)おすすめレコード 深堀コラム
1970年代のガール・ベース奏者/ロック・フロントウーマンとしてアイコン的存在になったスージー・クアトロ。エネルギッシュなベース・プレイと張りのあるボーカル、チン=チャップマン(Nicky Chinn & Mike Chapman)チームによるポップでキャッチーな楽曲群でチャートを席巻しました。本コラムでは、レコード収集や音楽的理解に役立つ観点から、代表作・名盤を深掘りして解説します。どのアルバムがどんな時期のスージーを切り取っているか、聴きどころ、コレクター視点の注目点を中心に紹介します。
1. Suzi Quatro(デビュー・アルバム)
ポイント:ブリティッシュ・グラム/ロック・シーンへの鮮烈な登場作。初期の代表曲がまとまっており、"アイドルではないロック・シンガー"としてのキャラクターが確立された一枚です。
- 聴きどころ:シングル曲のキャッチーなフック、荒削りながら力強いベースとストレートなロック・サウンド。
- 代表曲例:英チャートを賑わせたシングル(初期のヒット曲が収録されることが多い)。
- なぜおすすめか:スージーの"出現"を体感できる歴史的意味があるため、入門用として最適。初期プロデューサー/作家チームによる商業センスが光ります。
- コレクター注目点:初期RAKなどのオリジナルUKプレス、ジャケットのコンディション、インナーや歌詞カードの有無が価値を左右します。日本盤では帯(オビ)付きが人気です。
2. Quatro(2ndアルバム)
ポイント:デビューの勢いを受けてより完成度が上がった作品。シングル・ヒットが複数含まれ、ステージでの即効性のある楽曲が並びます。
- 聴きどころ:より洗練されたアレンジとキャッチーなコーラス、ロックとポップのバランス感覚。
- 代表曲例:初期ヒットの別バージョンや、バンド感の強いトラック。
- なぜおすすめか:スージーの“ポップな攻撃性”が最も分かりやすく出ている時期。シングル曲をまとまって聴けるため、彼女のヒット・メソッドを理解するのに向きます。
- コレクター注目点:プロモ盤や初回イシュープレスのスリーブ、盤のマトリクス刻印(マスター番号)などをチェックすると良いでしょう。
3. Your Mamma Won't Like Me(中期の変化を示す1枚)
ポイント:よりパンク/R&Bの要素が入り、ステージ表現やリフ中心のハードな方向性を見せ始めたアルバム。イメージ・チェンジを図る野心作です。
- 聴きどころ:荒々しいギター・トーン、タイトなリズム隊、挑発的な歌詞表現が印象的。
- なぜおすすめか:単なるヒット・シングル集ではない“アーティストとしての成長”が感じられる一枚。ファンやコレクターにとっては変化の過程を捉える重要作です。
- コレクター注目点:オリジナル・プレスの入手難易度が上がることがあるため、プレス常盤の違いやジャケット差異(国内盤と輸入盤)を確認すると良いです。
4. Aggro-Phobia(制作上・音楽性での実験作)
ポイント:プロダクション面での変化やアレンジの幅が広がったアルバム。多様な楽曲構成で、単なるガールロックの枠を超えた試みが見られます。
- 聴きどころ:スタジオでの遊び心あるアレンジ、時折見せるメロウな側面とハードな側面の対比。
- なぜおすすめか:スージーの表現レンジを知るうえで価値がある作品。アルバムとしての流れを重視するリスナー向け。
- コレクター注目点:ヴァイナルのプレスやラベル差(イギリス盤/ヨーロッパ盤/日本盤)により音質やマスターの違いがあることがあります。初回プレスの帯・歌詞カードの有無もチェック。
5. If You Knew Suzi...(アメリカでのブレイクを反映した作品)
ポイント:アメリカ市場でも注目を集めた時期のアルバムで、ポップ志向の強いトラックが目立ちます。洋楽ポップ/ソフトロック寄りの楽曲も含むため、幅広い層に響く構成。
- 聴きどころ:メロウなポップスとロックのバランス、ポップ・センスの高さがよく分かる楽曲群。
- なぜおすすめか:商業的にも成功しているため、代表曲やラジオ向けの楽曲をまとまって楽しめます。ステレオ・ミックスの魅力が出ている盤もあり、音質面での違いを楽しめます。
- コレクター注目点:米国盤と欧州盤でのトラック順や収録曲違いがある場合があるため、盤ごとの差を調べて目的に合うものを選ぶと良いです。
6. Back to the Drive(復帰作・近年の代表作)
ポイント:活動を長く続けてきたアーティストとしての集大成的な要素と、現代的なロック感覚を取り入れた復帰作。若いファンにもアピールできる楽曲がある点が特徴。
- 聴きどころ:以前の直球ロックに現代のプロダクションを合わせたサウンド、成熟したボーカル表現。
- なぜおすすめか:長年のファンはもちろん、新しくスージーに触れるリスナーにもとっつきやすい。ディスコグラフィーの“現在”を確認する意味でも重要です。
- コレクター注目点:再発やリマスター盤が出ていることが多く、ボーナス・トラックの有無、国内盤の解説や帯の有無がコレクティブルです。
おすすめの選び方(音楽的観点とコレクション視点)
- 「ヒット曲中心に聴きたい」:初期のシングル集やデビュー~2枚目あたりを押さえるのが効率的。スージーのキャッチーさを一発で理解できます。
- 「アルバムとしての流れを楽しみたい」:Mid期(変化期)のアルバムを選ぶと、アーティストの成長や試行錯誤を味わえます。
- 「コレクション重視」:オリジナルUKプレスや日本盤の帯付きなど、ヴィジュアルや付属品の有無が価値に直結します。リリース年やレーベル表記、マトリクス刻印をチェックすると違いが判ります。
- 「音質やミックスの違いを楽しむ」:初回プレスと再発でマスターやEQが異なることがあるので、音質比較を前提に複数盤を探すのも面白いです。
聴きどころガイド(曲単位で注目するポイント)
- ヴォーカル:張りのある中低域の声が魅力。曲によってはポップな明るさ、または荒々しいロック魂が前面に出ます。
- ベース:自身もベース奏者であるスージーのベースラインは楽曲を牽引する重要要素。リフがそのまま曲のアイデンティティになっていることが多いです。
- プロダクション:チャート志向のプロダクション(特に初期)はキャッチーさを優先。中期以降は生々しさやバンド感を強める試みも見られます。
まとめ — どこから聴けばよいか
初めてスージー・クアトロに触れるなら、まずはデビュー~2枚目あたりで“ヒットの核”を体感するのが手っ取り早いです。そこから中期の実験作、復帰作へと広げていくと、彼女のキャリア全体の流れと表現の変化がよく見えます。レコード収集の際は、ジャケットや付属品、盤のバリエーションに注目すると楽しみが広がります。
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参考文献
- Suzi Quatro - Wikipedia
- Suzi Quatro | Biography & History - AllMusic
- Suzi Quatro Discography - Discogs
- Suzi Quatro Official Site


