Mick Taylorの全貌:ローリング・ストーンズ黄金期を支えた天才ギタリストの魅力と影響

プロフィールと略歴

Mick Taylor(本名 Michael Kevin Taylor、1949年1月17日生まれ)は、イギリス出身のギタリストで、ブルース直系の感性と繊細なフレージングを持つことで知られます。1960年代後半にジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズで名をあげ、1969年にローリング・ストーンズに加入してから1974年までの在籍期間にバンドのサウンドを大きく変えました。加入後の数枚の名盤(特に『Sticky Fingers』『Exile on Main St.』)でのソロや伴奏は今日でも高く評価されています。

演奏スタイルとギタリストとしての魅力

Mick Taylorの魅力は、技術的な派手さだけでなく“歌うギター”としての表現力にあります。以下の点が特に特徴的です。

  • レガートとフレーズの流麗さ:つなぎ目の無い滑らかな語り口で、メロディをそのまま延長するかのようなソロを作る。
  • ブルースに根ざした語彙:古典的なブルース・フレーズやスライド奏法を自然に取り入れつつ、ジャズやソウル的な語法も併せ持つ。
  • 音色とダイナミクスの使い分け:トーンは温かくサステインを活かした粘りのある音で、強弱やアタックを繊細に操作して歌心を引き立てる。
  • 曲を優先するアプローチ:自己主張を抑えて曲のムードや歌を支えるプレイが多く、バンドサウンドの一部として溶け込む一方で、必要な場面では感情を解き放つ。

ローリング・ストーンズでの貢献と代表的な名演

在籍期間(1969–1974)におけるTaylorのギターは、バンドの音楽的幅を広げました。録音、ライブの双方で特徴的な名演を残しています。代表的なアルバムと聴きどころを挙げます。

  • Sticky Fingers(1971):『Can’t You Hear Me Knocking』の長尺ジャムにおける流麗なソロや、『Sway』での情緒的なフレーズはTaylorの持ち味がよく出ています。
  • Exile on Main St.(1972):多彩なスタイルが混在するこのアルバムで、Taylorのブルージーかつ深みのあるギターがロック、ゴスペル、R&B的な側面を増幅しました。
  • It’s Only Rock ’n’ Roll(1974):『Time Waits for No One』の長く歌うソロは、Taylorのメロディックで感情的なプレイの代表例としてしばしば取り上げられます。

ソロ活動とコラボレーション

ローリング・ストーンズ脱退後もTaylorはソロ活動やセッション、ゲスト参加を通じて精力的に演奏を続けています。自身名義の作品や他アーティストとの共演で、変わらないテイストのギターを提供し続け、ギターファンからの支持を保っています。

機材とトーンに関する傾向

Taylorのサウンドは機材の派手さよりも演奏ニュアンスに依存しますが、一般的に次のような傾向が見られます。

  • ギター:レスポンスの良いハムバッカー系やシングルコイルを使用し、暖かく太めの中低域を活かすことが多い。
  • アンプとセットアップ:チューブアンプ由来の自然な飽和とサステインを活かしたセッティングで、過度なエフェクトは控えめ。
  • 奏法:ピッキングの強弱、ビブラートやスライドの使い分けにより“歌う”表現を実現している。

聴き方のコツ:Taylorの魅力を引き出すポイント

  • ソロをただ速さや音数で評価しない:音の選び方、フレーズのつなぎ、間(マイナススペース)に注目する。
  • フレーズを写譜してみる:短いフレーズを耳コピして、なぜそこにその音が選ばれているか分析すると学びが深い。
  • 歌とギターの関係を聴き分ける:ギターが曲のどの要素を支えているか(コール&レスポンス/引き立て役/主張)を意識する。

評価とレガシー

Mick Taylorは“華やかな目立ち方”よりも芸術的な深さで評価されるギタリストです。多くの同世代や後続ギタリストに影響を与えつつも、しばしば過小評価されることもあります。だが彼の手によるフレーズやトーンは、ローリング・ストーンズの最も評価される時期のサウンドに不可欠な要素として現代まで響き続けています。

初心者〜中級者への学習アドバイス

  • 短いフレーズを反復して身体化する:Taylorの特徴は長大なパッセージではなく、歌う短いフレーズの積み重ね。
  • ブルース的語彙を深める:ペンタトニックだけでなくブルーノートやオルタードなアプローチも学ぶと表現幅が広がる。
  • ダイナミクスとタイミングの練習:同じフレーズでもタッチやタイミングで大きく印象が変わることを体感する。

まとめ

Mick Taylorは、歌を“補完する”ことの美しさを体現するギタリストです。技術は高い一方で自己主張を抑え、曲の感情を引き出す演奏を選ぶ匿名の名手とも言えます。ローリング・ストーンズの黄金期を語る際、彼の存在とその音色・フレーズは切り離せません。ギターを学ぶ者、ロックやブルースの深みに触れたい者にとって、Taylorの演奏は多くの示唆を与えてくれるでしょう。

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参考文献