三代目 J SOUL BROTHERSの歴史・音楽性・パフォーマンスを徹底解説

三代目 J SOUL BROTHERSとは

三代目 J SOUL BROTHERS(以下、三代目JSB)は、LDH所属のダンス&ボーカルグループで、EXILE TRIBEの一員として2010年に結成されました。グループ名が示す通り“J SOUL BROTHERS”の第三世代にあたり、ダンスと歌を高い水準で両立させるパフォーマンスにより、日本のポップス/ダンスシーンで大きな存在感を示してきました。

メンバーは7名で、ボーカルの登坂広臣(HIROOMI TOSAKA)、今市隆二(RYUJI IMAICHI)と、パフォーマー(ダンサー)としてNAOTO(リーダー)、小林直己(NAOKI KOBAYASHI)、山下健二郎(KENJIRO YAMASHITA)、ELLY、岩田剛典(TAKANORI IWATA)が在籍しています。それぞれがボーカル、ダンス、俳優・モデル活動など多面的な活動を行い、グループ全体としての表現の幅を広げています。

結成からブレイクまでの軌跡

三代目JSBは、EXILEを生み出したプロデューサーHIROの企画の下、EXILE TRIBEという大きな共同体の中で活動を開始しました。結成以降、シングル・アルバムのリリースと並行して全国規模のライブツアーを重ねることで、パフォーマンス力とファン基盤を確実に拡大していきました。特に2010年代中盤以降は、シングルやアルバムのチャート上位獲得、ドーム規模の公演を含む動員達成など商業的な成功を収めています。

なかでも2014年にリリースされたシングル「R.Y.U.S.E.I.」は、楽曲自体のキャッチーさと“ランニングマン”を取り入れた象徴的なフォーメーションダンスによって社会現象に近い反響を呼び、主要音楽賞の受賞などを通じて彼らの名をさらに広めました。

音楽性と制作の特徴

三代目JSBの音楽性は、R&B、ポップス、エレクトロ、ヒップホップなど多様なジャンルを横断する点が特徴です。ボーカルラインは情感豊かなメロディを重視し、サビでの盛り上がりやコーラスワークに強みがあります。一方でトラック面ではシンセや打ち込みを駆使したサウンドプロダクションが目立ち、ダンスミュージックと親和性の高いアレンジが多く用いられます。

制作面ではグループ側の音楽的嗜好やLDHのプロデュース陣、外部プロデューサーや作家とのコラボレーションを通じて楽曲が形成されます。ボーカルの表現とダンスの視覚的インパクトが同時に成立することを念頭に置いた楽曲選定やアレンジがなされており、その結果ライブでの再現性や観客への訴求力が高まっています。

ダンス/パフォーマンスの哲学

ダンスは三代目JSBのコア的要素です。7人が見せるフォーメーション、シンクロ性の高さ、メリハリのある動きは、楽曲のエネルギーを視覚的に具現化します。リーダー兼パフォーマーのNAOTOを中心に、各メンバーはダンスのスキルだけでなく表現力や舞台上での立ち振る舞いにも磨きをかけています。

また、ステージ演出(照明、映像、衣装)との連動性も重視され、楽曲ごとに異なる世界観を短時間で伝えることが可能になっています。これがドームやアリーナといった大規模会場で観客の視線を一点に集める力となっています。

作品と商業的な評価

シングル・アルバムの多くがオリコン週間チャート上位に入り、音楽配信/ストリーミングでも安定した再生数を記録しています。特に代表曲の一つである「R.Y.U.S.E.I.」はテレビ露出や各種イベントでのパフォーマンスを通じて国民的ヒットとなり、音楽賞の受賞や各メディアでの高評価につながりました。

アルバム単位でも緻密なコンセプト作りが見られ、ファンにとっては楽曲列の流れや楽曲ごとの演出がライブ体験と強く結び付く構成になっています。商業面ではCDセールスに加え、ライブ動員や関連グッズ、映像作品の売上など多角的な収益源を確立しています。

個々の活動とグループ内の相互作用

メンバーはグループ活動に加えて、俳優・モデル・ソロアーティストとしての活動も行っています。岩田剛典は映画・ドラマでの俳優活動が知られ、登坂広臣や今市隆二もソロ名義での音楽活動やコラボレーションを展開しています。これら個人活動はグループの露出増加や新たなファン層の獲得に寄与すると同時に、それぞれが得た表現技術や経験をグループのパフォーマンスに還元する好循環を生み出しています。

ファッションとビジュアル戦略

三代目JSBは音楽のみならずファッション性でも注目されます。メンバー個々がファッション誌や広告での起用を受けることで、音楽以外のカルチャー領域にも影響力を持っています。またステージ衣装やミュージックビデオにおけるビジュアルディレクションは、楽曲のイメージを具体化する重要な要素であり、ブランドとのタイアップやコラボレーションにもつながっています。

ライブ運営とファンコミュニケーション

ライブ制作においては、セットリスト構成、演出、ファン参加型の施策など、観客体験を最大化する工夫が随所に見られます。SNSや公式ファンクラブを通じた情報発信やコンテンツ提供も積極的で、これにより国内外のファンとの接点を維持しています。特に大規模ツアーでは、会場ごとに細かな演出調整を行い、ライブでしか味わえない“場の一体感”を創出しています。

社会的影響と文化的意義

三代目JSBはJ-POPのダンスカルチャーを一般層に広める上で重要な役割を果たしてきました。テレビやフェスでの出演、CMタイアップ、スポーツイベントでのパフォーマンスなどを通じて、ダンスを伴うステージ表現の価値を浸透させています。また、若年層に向けたダンス教育や地域でのイベント参加など、文化振興的な側面も持っています。

課題と今後の展望

音楽シーンの変化が早い現代において、三代目JSBが直面する課題は多岐にわたります。ストリーミング中心の消費様式、グローバル市場へのアプローチ、そしてメンバー個々の活動とグループ活動のバランスなどです。しかし、強いパフォーマンス基盤、明確なブランド力、そして多様な表現力を持つメンバー構成は、これらの課題に取り組む強みでもあります。

今後は国内での強固な基盤を維持しつつ、楽曲プロダクションの国際化やコラボレーション、新たなライブ演出の導入などにより、さらに多岐にわたるリスナー層へアプローチしていくことが期待されます。

分析まとめ

三代目 J SOUL BROTHERSは、結成以来ダンスと歌を両輪として独自のポジションを築いてきました。楽曲制作、ステージ演出、メンバーの多様な活動を通じて形作られる総合的なエンタテインメント力が最大の強みです。代表曲の成功や大規模なライブ動員実績は、その表現力とマーケットでの受容性を示すものであり、今後も日本のポップシーンを牽引する存在であり続ける可能性が高いと評価できます。

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参考文献