黄金のタンゴ再発見:ジュリオ・ソーサ『Álbum De Oro Vol.2』の真髄

概要
『Álbum De Oro Vol.2』は、1971年にアルゼンチンのDiscos CBSからリリースされたジュリオ・ソーサのコンピレーションLPで、初期のFrancini-Pontier楽団時代からLeopoldo Federico楽団との共演までを網羅した全12曲を収録しています。
モノラル仕様のウォームな音像と、ソーサ独特の哀愁あふれるバリトン・ヴォイスが融合し、往年の名演をドラマティックに再現。
国内外の中古市場でもVG+〜NMクラスのオリジナル盤が人気を博しており、コレクターズ・アイテムとして高い評価を受けています。
アーティスト背景
ジュリオ・ソーサ(1926–1964)はウルグアイ生まれの「El Varón del Tango」と称されるタンゴ歌手です。
1949年に渡伯後、Francini-Pontier楽団をはじめとする名門オーケストラで歌唱力を磨き、1960年代にはLeopoldo Federico楽団との共演を中心にソロ活動を展開。情感豊かな歌唱でタンゴ黄金期を支えました。
アルバム概要
- リリース年・レーベル:1971年、Discos CBS(アルゼンチン)
- カタログ番号:CBS 9127
- フォーマット:12インチLP(Mono)
- トラック数:12曲(Side A: 6曲/Side B: 6曲)
収録曲(12曲版)
Side A
- Madame Ivonne
- Dicen Que Dicen
- Sus Ojos Se Cerraron
- Volvió Una Noche
- Que Me Quiten Lo Bailao
- Cuando Era Mía Mi Vieja
Side B
7. Destellos
8. Confesión
9. Otario Que Andás Penando
10. Araca Corazón
11. El Último Café
12. Soledad
音楽的特徴
- 初期録音の「Madame Ivonne」では、優雅なストリングスとソーサの力強い歌唱が響き合います。
- 「Dicen Que Dicen」は1952年録音の名演で、軽快なリズムと豊かな抑揚が聴きどころ。
- Side B冒頭の「Destellos」、そしてLeopoldo Federico楽団との共演曲「El Último Café」では、バンドネオンの切ない旋律がミニマルな伴奏の中で深い情感を引き出しています。
ジャケット&プレス情報
モノトーンを基調としたミニマルなジャケットには赤いロゴが配され、CBSらしいモダンなデザイン。
アルゼンチンCBSのモノラル・プレスは溝の深いカッティングでダイナミックレンジが広く、ヴィニール特有の温かみあるサウンドを忠実に再現します。
コレクターズ・アイテムとしての価値
- ヨーロッパ市場:ドイツのレコードショップではVG+コンディションのオリジナル盤が約 €5前後で流通。
- イギリス市場:英国のオンラインショップではコロンビアン盤(VG+)が£15程度で取引。
- アルゼンチン市場:現地のオンラインマーケットではAR$ 19.00(約 US$ 45)前後、国内メルカドリブレではAR$ 9,900〜15,000程度(約 US$ 50〜80)が一般的。
- 希少ポイント:内袋やオリジナルステッカー付きの完品はさらにプレミア価格に。
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