子供の心をつかんだ歌声―子門真人 人気曲5選徹底解説
子門真人さんは1970年代を中心に、多くの子供番組や特撮・アニメソングを歌唱し、日本のポップカルチャーに多大な影響を残しました。本稿では、その数ある作品の中から『およげ!たいやきくん』『ガッチャマンの歌』『レッツゴー!! ライダーキック』『勇者ライディーン』『はたらくくるま2』の5曲をピックアップし、制作背景や音楽的特徴、当時の反響、そして現在に至るまでの評価を詳しく解説いたします。
およげ!たいやきくん
リリースと制作背景
1975年12月25日にキャニオン・レコード(現ポニーキャニオン)からシングルとして発売されました。作詞は高田ひろおさん、作曲・編曲は佐瀬寿一さんが担当しており、フジテレビの子供向け番組『ひらけ!ポンキッキ』内で紹介されました。
ヒットと社会現象
発売直後からオリコンチャートで11週連続1位を獲得し、1976年度年間シングルチャートでも1位を記録しました。最終的な売上は約453万枚に達し、2008年には日本で最も売れたシングルとしてギネス世界記録に認定されました。
ガッチャマンの歌
背景とリリース
『科学忍者隊ガッチャマン』の主題歌「ガッチャマンの歌」は、1972年10月に日本コロムビアからEPレコードで発売されました。当初はエンディングテーマとしてスタートし、第23話以降にオープニングテーマへ変更されるほどの人気を博しました。
制作情報と音楽的特徴
作詞は竜の子プロダクション文芸部が、作曲は小林亜星さん、編曲はボブ佐久間さんが担当し、子門真人さんとコロムビアゆりかご会が力強く歌唱しています。BPM約139の勇ましいリズムと、合唱コーラスを用いた高揚感あふれるメロディが特徴です。
現代の評価
JOYSOUNDなどのカラオケランキングでも常に上位にランクインしており、昭和アニソンの代表曲として根強い人気を保っています。
レッツゴー!! ライダーキック
リリースと収録経緯
「レッツゴー!! ライダーキック」は1971年5月25日に日本コロムビアからシングル(型番SCS-130)として発売されました。当初は主演の藤岡弘さんが歌唱したテイクが放送に使用されましたが、撮影降板を機に子門真人さん(当時名義:藤浩一さん)のテイクへ差し替えられました。
逸話
子門さんは本曲をCMソングのアルバイト収録と勘違いして参加されたというエピソードが残っています。
現代の評価
仮面ライダーシリーズを象徴するテーマソングとして特撮ファンを中心に高く評価され、子門さんの代表曲の一つとして広く認知されています。
勇者ライディーン
放送概要と主題歌リリース
『勇者ライディーン』は1975年4月4日から翌年3月26日までNETテレビ(現テレビ朝日)で放送されました。主題歌「勇者ライディーン」は同年4月にシングル(型番SCS-249)としてリリースされ、オープニングテーマとして使用されました。
制作情報と音楽的特徴
作詞は山川啓介さん、作曲・編曲は小森昭宏さんが担当し、子門真人さんとコロムビアゆりかご会が荘厳に歌い上げています。本作は子門さんが初めて歌われたロボットアニメソングで、そのスケール感あふれるコーラスとドラマチックな展開が印象的です。
現代の評価
カラオケランキングの上位に顔を出すほか、多くのアニメソングライブでカバーされるなど、今なお人気を誇っています。
はたらくくるま2
リリースと番組起用
『はたらくくるま2』は1987年1月21日にキャニオン・レコードからシングルとして発売され、『ひらけ!ポンキッキ』の挿入歌として起用されました。
制作情報と内容
作詞は伊藤アキラさん、作曲・編曲は越部信義さんが担当し、パトロールカーや給水車、宅配車などの“働く車”を紹介する歌詞で、子供たちに交通安全や社会の仕組みを楽しく伝える教育的な要素が評価されました。
現代の評価
放送当時からカラオケランキング上位に入り、現在も番組やイベントで流れる定番ソングとして親しまれています。
子門真人さんの楽曲は、いずれも子供たちや特撮・アニメファンの心を掴み、昭和から現代まで愛され続ける名曲ばかりです。これら5曲を通して、子門さんの幅広い歌声とエンタテインメント性を改めて振り返ってみてはいかがでしょうか。
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