聴くべきシティポップの名盤5選:1978年~1983年の洗練サウンド


1978年から1983年にかけてリリースされた以下の5作品は、シティポップ黎明期から全盛期に至る都会的グルーヴと洗練されたアレンジを余すところなく体現しています。本ガイドでは各アルバムの背景や代表トラック、アナログLPでのおすすめポイントを詳しく解説します。


1. 佐藤博『Orient』(1979年6月1日リリース)

Kitty Recordsからリリースされた佐藤博の3作目。細野晴臣や鈴木茂といった豪華メンバーを迎え、ミニモーグやポリモーグなど当時最先端のシンセを駆使したジャズ・フュージョン/エレクトロニック作品です。ドラマチックに展開する「Orient」や「Son Go Kuw」、ビート感あふれる「Kalimba Night」などがハイライトで、45回転重量盤LPでの再発盤は温かみあるアナログサウンドを存分に楽しめます。


2. 角松敏生『Sea Breeze』(1981年6月21日リリース)

RCA/RVCから発売された角松敏生のデビュー・フルアルバム。軽快なギター・カッティングと洗練されたコーラス・ワークで彩られた「Yokohama Twilight Time」や「Wave」、夏の昼下がりを思わせる「Summer Babe」など、ジャズやファンク、ソウルをバランス良く融合させたサウンドが魅力です。オリジナルのファースト・プレスLPはコレクターズアイテムとしても高い評価を受けています。


3. 松原みき『Pocket Park』(1980年1月21日リリース)

See・Sawレーベルから発表された松原みきのデビュー・アルバム。デビュー曲「真夜中のドア/Stay With Me」をはじめ、「Cryin’」「Manhattan Wind」といったメロウなグルーヴが詰まっています。2020年のカラーヴァイナル再発盤や2009年の高音質リマスターCDも人気で、アナログならではの深みある低域とクリアな高域を楽しみたい初心者におすすめです。


4. 吉田美奈子『LET’S DO IT –愛は思うまま–』(1978年10月25日リリース)

ALFAレーベルからリリースされた吉田美奈子の6作目。ハリウッド録音によるロック/ソウル基調の楽曲群は、タイトル曲「愛は思うまま」を筆頭に、スモーキーかつ都会的なムードが特徴です。初LP(ALR-6011)や2004年の紙ジャケットCD再発盤でのリスニングがおすすめで、その深い歌声とアレンジの巧みさを存分に味わえます。


5. 杉山清貴&オメガトライブ『AQUA CITY』(1983年9月21日リリース)

VAPレーベルから発売されたデビュー・アルバム。プロデューサー陣に林哲司らを迎え、「Summer Suspicion」や「Midnight Down Town」などトロピカルな海辺の情景を描くナンバーが揃います。オリコン4位を記録したオリジナルLPのほか、2021年リミックス盤『AQUA CITY REMIX』も現代的アレンジで楽しめます。


まとめ

以上5作品は、シティポップ初心者がまず手に取りたい名盤です。どれも当時の最先端サウンドと代表トラックを備え、アナログLPならではの温かみある音質も魅力的。まずは気になる1枚をアナログやストリーミングでじっくり聴いて、東京の夜景や夏の海辺を想わせるシティポップの世界を堪能してください。

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