【やすりの番手とは】数字の意味と使い分けを徹底解説!DIY初心者必見の基本知識


🪚 はじめに

DIYや木工、金属加工などでよく登場する「やすり」。
そのパッケージには「#80」や「#240」などの数字が書かれています。
これが**“番手(ばんて)”**です。

しかし、「番手って何?」「数字が大きいとどうなるの?」と疑問に思う人も多いでしょう。

この記事では、やすりの番手の意味・種類・使い分けのコツを初心者向けにわかりやすく解説します。
DIYの仕上がりを左右する“番手選び”をマスターしましょう。


🧰 やすりの「番手」とは?

「番手」とは、やすりの表面に付いている研磨粒(けんまざい)の大きさを示す数字のことです。

簡単に言うと、

  • 番手の数字が小さいほど粗い(削る力が強い)
  • 番手の数字が大きいほど細かい(仕上がりがなめらか)

という関係になります。

たとえば:

  • #80 … 木材の表面を大きく削る、荒仕上げ用
  • #400 … 塗装前や仕上げ用の細かい研磨

この「番手」を正しく選ぶことで、削りすぎやムラを防ぎ、美しく仕上げることができます。


🔢 番手の目安と使い分け表

番手粒の粗さ特徴・用途
#40〜#80粗目(あらめ)表面を大きく削る・塗装やサビ落としなど荒仕上げに
#100〜#180中目(ちゅうめ)形を整える・角を落とす・下地をなめらかに
#240〜#400細目(こまめ)塗装前の最終仕上げ・ツルツルな表面に
#600〜#1000以上超細目塗装面の磨き直し・金属やプラスチックの艶出し

👉 初心者が木工DIYで使うなら、「#120〜#240」がもっとも扱いやすい範囲です。


🪵 DIYでの使い方例

作業内容使用番手ポイント
木材の角を丸める#80〜#120手触りを良くし安全に仕上げる
木目を整える#180〜#240塗装がムラなくのる下地づくり
ニスやペンキの下地処理#240〜#320表面を均一にならす
塗装の間の中研ぎ#400ツヤを出す前の磨き直し
金属のサビ落とし#60〜#100強めの研磨で表面を整える
プラスチックの艶出し#800〜#1000光沢仕上げに最適

DIYでは「粗い→中→細かい」と番手を順に上げていくのが基本です。
いきなり細かい番手で磨くよりも、段階的に仕上げることでムラのない表面になります。


🔨 やすりの種類別に見る番手の違い

やすりには大きく分けて「紙やすり」と「金属やすり(棒やすり)」の2種類があります。
どちらにも番手(または粒度)の考え方があります。

種類特徴番手の目安
紙やすり(サンドペーパー)表面に研磨剤を付けた紙。木材・金属・プラスチックに使用#40〜#1000以上
布やすり/耐水ペーパー耐久性が高く、水をつけても使える#100〜#2000
金属やすり(棒状)目の粗さで「荒目・中目・細目」と分類番手表記はないが同様の考え方

DIYで最もよく使うのは「紙やすり」。
作業内容によって番手を使い分けることで、仕上がりの差が大きく出ます。


🖐 やすりを使うときのポイント

番手を選ぶだけでなく、使い方にもコツがあります。

✅ 基本の使い方

  1. やすりを木片やブロックに巻き付けて使用(平面を均一に削れる)
  2. 木目(木の線)の方向に沿って動かす
  3. 強く押しつけず、一定の力で軽く磨く
  4. 番手を上げながら(#100 → #180 → #240)順に仕上げる

👉 焦って一気に削ろうとせず、「軽く、回数で削る」のがポイントです。


⚠️ 番手選びでよくある失敗例

DIY初心者がやりがちな番手の選び方のミスを紹介します。

失敗例原因対策
表面が凸凹になる番手が粗すぎる・力を入れすぎ細かい番手で仕上げを追加する
ツヤが出ない番手が小さすぎて仕上げ不足最後に#320以上で磨く
削れない古いやすりで目詰まりしている新しいやすりに交換
塗装がはがれる下地処理が不十分#180〜#240で均一に研磨してから塗装

🌿 まとめ:番手を使い分ければDIYの完成度が格段にアップ!

やすりの番手は、DIYの仕上がりを大きく左右する重要なポイントです。
数字の意味を理解して使い分けることで、

  • 塗装がムラなくのる
  • 手触りがなめらかになる
  • プロのような見た目に仕上がる

といった結果を得られます。

番手用途特徴
#40〜#80荒削り表面を大きく削る
#100〜#180中仕上げ形を整える
#240〜#400仕上げ塗装前の下地づくり
#600〜#1000以上超仕上げ艶出し・金属磨き

DIYでは、「粗い番手から細かい番手へ」。
この基本を守るだけで、作品の完成度は驚くほど変わります。