【紙やすりと布やすりの違い】特徴・使い分け・選び方を徹底解説|DIY初心者でも失敗しない研磨の基本


🪚 はじめに

DIYで欠かせない道具のひとつ、「やすり」。
中でもよく使われるのが紙やすり布やすりです。

どちらも表面に研磨剤(けんまざい)が付いていて、木材や金属などを削るための道具ですが、
実は耐久性や用途に大きな違いがあります。

この記事では、DIY初心者にもわかりやすく、

  • 紙やすりと布やすりの違い
  • それぞれの特徴・使い方
  • 用途別の選び方のポイント
    を詳しく解説します。

🧰 紙やすりとは?

紙やすり(サンドペーパー)は、**紙をベース(基材)**にして、その表面に研磨剤を接着したものです。
最も一般的で、ホームセンターや100円ショップでも簡単に手に入ります。

✅ 特徴

  • 軽くて扱いやすい
  • コストが安い
  • 加工しやすく、カットや折りたたみが簡単
  • ただし、強くこすりすぎると破れやすい

✅ 主な用途

  • 木材の表面仕上げ
  • 塗装前の下地づくり
  • 家具や小物のDIY

✅ よく使われる番手

番手使い方
#80〜#120表面の荒削りや角落とし
#180〜#240塗装前の下地処理
#320〜#400仕上げ・ツヤ出し

👉 紙やすりは木工DIYに最適。軽い研磨作業に向いています。


🪵 布やすりとは?

布やすり(エメリクロス)は、布を基材にして研磨剤を接着したタイプです。
紙やすりに比べて強度が高く、曲面にも柔軟にフィットします。

✅ 特徴

  • 耐久性が高く、破れにくい
  • 柔軟性があり、曲面やパイプにも使いやすい
  • 金属や硬い木材にも対応可能
  • 価格はやや高め

✅ 主な用途

  • 金属の研磨・サビ落とし
  • 硬い木材の表面整え
  • プラスチックや塗装面の仕上げ

✅ よく使われる番手

番手使い方
#60〜#120サビ落とし・金属加工
#180〜#400仕上げや塗装面の研磨
#600以上金属や樹脂の艶出し

👉 布やすりは強くこすっても破れにくいため、金属や曲面の研磨に最適です。


🔍 紙やすりと布やすりの比較表

項目紙やすり布やすり
基材布(綿やポリエステル)
強度弱い(破れやすい)強い(耐久性あり)
柔軟性やや硬い曲面にフィットしやすい
耐水性弱い比較的強い(湿気に強いタイプもあり)
価格安価やや高価
主な用途木材の加工・下地づくり金属・硬材・曲面の研磨
使用感軽く扱いやすい少し重厚で本格的
向いている作業木工DIY、家具づくり金属DIY、自転車・車のメンテナンス

🛠 用途別の選び方ガイド

✅ 木工DIYの場合

紙やすりがおすすめ
木材は柔らかいため、軽く削れる紙やすりで十分です。
棚・机・小物などの製作には、#120〜#240が使いやすいでしょう。

✅ 金属やプラスチックの場合

布やすりがおすすめ
金属のサビ取りやパイプ研磨では、耐久性の高い布やすりが適しています。
また、水研ぎ(耐水研磨)にも対応できるタイプがあります。

✅ 曲面や細かい部分の仕上げ

布やすり(またはスポンジやすり)
しなやかに曲がるため、カーブ部分や角の丸みにもフィットします。


🎨 使い方の基本ポイント

  1. 粗い番手から細かい番手へ
    • 例:#100 → #180 → #240 → #400
      順に仕上げることでムラがなく美しい表面になります。
  2. 木目に沿って削る
    • 木材を扱う場合は、木の流れに沿って研磨しましょう。
  3. やすりは折らず、ブロックや板に巻いて使用
    • 平面を均一に削れ、手の疲れも軽減します。
  4. 目詰まりしたら交換
    • やすりの目に削りカスが詰まると効果が落ちるため、早めに新しいものに交換しましょう。

⚠️ 注意点

  • 紙やすりは水に弱いため、「耐水ペーパー」と間違えないよう注意。
  • 布やすりでも、強い力で一点を削ると焦げ跡や傷ができることがあります。
  • 削り作業時は、マスク・手袋・ゴーグルを着用して安全に作業しましょう。

🌿 まとめ:使い分けでDIYの仕上がりが変わる!

紙やすりと布やすりは見た目が似ていますが、強度・用途・価格が異なります。
目的に合わせて正しく使い分けることで、DIYの仕上がりが格段に良くなります。

種類特徴向いている作業
紙やすり安価で扱いやすい。破れやすいが木材加工に最適。木工・家具づくり・下地処理
布やすり丈夫で柔軟。金属や曲面にも対応可能。金属・プラスチック・サビ落とし

DIYでは、紙やすりと布やすりを状況に応じて使い分けることが上達への第一歩です。
「削る」「整える」「仕上げる」——そのすべてを支えるのが、この2種類のやすりです。