Basement Jaxxの名盤を深掘り解説:RemedyからKish Kashまで おすすめレコードと選び方ガイド
Basement Jaxx おすすめレコード 深掘りコラム
Basement Jaxx(フェリックス・ブクストン、サイモン・ラトクリフによる英エレクトロニック/ハウス・デュオ)は、1990年代後半から多彩なダンスミュージックを提示し続けてきました。本コラムでは、彼らの代表作・名盤に焦点を当て、なぜそのレコードを手元に置く価値があるのかを音楽的観点から深掘りして紹介します。曲の魅力、アルバムごとの特色、購入時の選び方の指針などを中心にまとめました(レコードの再生・保管・メンテナンスに関する解説は含めていません)。
Basement Jaxxとは(簡潔に)
ロンドンを拠点に活動するプロデューサーデュオ。クラブ向けのハウス・サウンドを核に、ソウル、ファンク、ラテン、ワールドミュージック、ポップなどあらゆる要素を大胆に混ぜ合わせたサウンドメイクが特徴です。シングル志向の強さとアルバムとしての起伏作りの両立に優れ、リスナーの期待を裏切らない“エンターテインメント性”をもった仕事ぶりで知られています。
おすすめレコード — 必聴アルバムと選びどころ
Remedy(デビュー・アルバム)
なぜおすすめか:
- Basement Jaxxの初期のエネルギーが凝縮された作品。クラブ向けビートとキャッチーなメロディの両立が鮮烈です。
- 代表曲が多く、彼らの“原点”を知るには最適。デビュー期の荒削りさと創造性が同居しています。
注目トラック(試聴推奨):
- Red Alert
- Rendez-Vu
- Same Old Show
選び方のポイント:
- オリジナルの初回プレスは当時のミックス感が強く出ているのでコレクター価値あり。リイシューは音の整形やボーナストラックの有無が異なることがあるため、収録内容をチェックしてください。
Rooty(セカンド期の名盤)
なぜおすすめか:
- ポップ性と実験性のバランスが優れており、シングル曲の強さだけでなくアルバムとしての“流れ”も楽しめます。
- フェスやラジオでも映えるフックの強さ、サンプルやアレンジのセンスが冴え渡る一作です。
注目トラック:
- Where's Your Head At
- Romeo
- Oh My Gosh
選び方のポイント:
- シングル・カットされた曲が多数あるので、アルバム収録バージョンとシングル・ミックスの違いを楽しむのも良いでしょう。
Kish Kash(よりポップ/多様化した名盤)
なぜおすすめか:
- ゲスト・ヴォーカルや多彩な音楽ジャンルの投入により、より“歌”を中心に据えた作風が目立ちます。
- ダンスフロア向けの強さを保ちつつ、ポップスとしての完成度も高い一枚です。
注目トラック:
- Good Luck
- Do Your Thing
- Lucky Star(アルバムによってはボーナス曲やリミックスあり)
Crazy Itch Radio / Scars / Junto(その後の動向)
なぜチェックするか:
- これらのアルバムはそれぞれ別のフェーズを示しており、プロダクションの変化や表現の幅を追うことでBasement Jaxxの進化を俯瞰できます。
- シングル志向からアルバムとしての実験性まで、時代ごとの“音の流行”との対話が見られます。
注目点:
- シングルの選曲やコラボレーターの違いに注目すると、リスナーとしての好みで取捨選択しやすいです。
コンピレーション/リミックス盤も侮れない
なぜおすすめか:
- シングルやリミックスをまとめた盤は、クラブ・トラックの別バージョンや未発表音源を聴ける機会が多く、コアなファンなら要チェックです。
- リミックスやクラブ盤はDJ用途でも重宝されるため、プレイリスト作りの参考にもなります。
購入時の実用的アドバイス(選び方のチェックリスト)
- 収録曲のバージョン(アルバム・ミックス/シングル・ミックス/リミックス)を確認する。
- オリジナル・プレスとリイシューでマスター音源やトラック順が異なることがあるため、試聴または出品説明をチェックする。
- 国内盤(帯つき)や限定カラー盤、特典付き初回盤など、コレクション性を重視するか音質・内容重視かで選ぶ。
- 信頼できる販売店やプラットフォーム(レコード店、Discogs等)のレビューや出品者評価を確認する。
Basement Jaxxレコードを深く楽しむための視点
- ジャンル横断性に注目する:ハウスをベースにしつつも、ソウル、ラテン、ロック、ワールドミュージックの要素が随所に散りばめられている点を味わってください。
- ヴォーカルの使い分けを聴く:ゲスト・シンガーごとに曲の顔つきが変わるため、歌声の違いが曲の印象をどう変えるかを追ってみてください。
- プロダクションのディテールを楽しむ:ビートの組み立て、サンプリング、間の使い方など、クラブ向けだけではない緻密な作りを堪能できます。
- シングル曲とアルバム曲の役割の違いを観察する:ヒット曲は単体でも強いが、アルバムを通して聴くと別の文脈が見えてくることが多いです。
まとめ
Basement Jaxxのレコードは、クラブミュージックの“楽しさ”をストレートに伝えてくれる一方で、ポップスとしても高い完成度を持っています。デビュー作から中期の名盤、以降の作品まで聴き比べることで、彼らの変遷とプロダクション手法の妙をより深く理解できるでしょう。初めて手を伸ばすなら「Remedy」「Rooty」「Kish Kash」は外せませんし、さらに掘るならリミックス集やシングル盤で別バージョンを楽しむのがおすすめです。
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