Nazareth入門ガイド:初心者におすすめの名盤と聴き方
Nazareth を知るためのイントロダクション
スコットランド出身のハードロック・バンド、Nazareth(ネイザレット)は1970年代に多くの名盤を残し、ダン・マカフェーティのガランとした声とマンニー・チャールトンの歯切れの良いギターで知られます。荒々しさとメロディのバランスに優れ、ハードロック/ブリティッシュロック好きには必聴の存在です。本コラムでは、レコードで楽しみたいおすすめアルバムを厳選して解説します。
おすすめレコード(入門編)
Hair of the Dog(1975)
代表曲:Hair of the Dog / Love Hurts / Please Don't Judas Me
なぜおすすめか:バンドの商業的成功を決定づけた傑作。标题曲の重厚なリフや、意外にも大ヒットしたバラード「Love Hurts」(カバー)の振れ幅がNazarethの魅力を端的に示します。アルバム全体のサウンドはタフで聴きごたえがあり、初めて聴く人にも刺さりやすい一枚です。Razamanaz(1973)
代表曲:Razamanaz / Broken Down Angel / This Flight Tonight(アルバムによって収録差異あり)
なぜおすすめか:初期の代表作であり、曲のテンポ感とリフの切れ味が際立つ一枚。バンドらしいロックンロール性とハードなアンサンブルがバランス良く収められており、彼らの“原石”を感じられます。Loud 'n' Proud(1973)
代表曲:This Flight Tonight(ナンバーの扱いは盤による) / Beggars Day
なぜおすすめか:Razamanazの流れを汲む攻撃的な作品。ライヴ感覚のある演奏とメロディの強さが光ります。1973年という時代感とも相まってエネルギッシュなロックを求める人に向きます。
コアなファン向け(掘り下げ)
Rampant(1974)
代表曲:Glad When You're Gone / Shanghai'd in Shanghai
なぜおすすめか:初期の勢いを保ちながら楽曲の幅を広げたアルバム。ライブで盛り上がるタイプの曲が多く、バンドの演奏力とアレンジ力を堪能できます。Close Enough for Rock 'n' Roll(1976)
代表曲:I Took My Baby Home / Hong Kong
なぜおすすめか:ストーリーテリングやコンセプト的要素が見られる作品。ロックと遊び心のバランスが取れており、アルバム通して聴くと面白みが増します。Expect No Mercy(1977)
代表曲:Expect No Mercy / Moral Judgement
なぜおすすめか:よりダークでヘヴィな音像に踏み込んだ傑作。ギターの重心が下がり、ハードロックとしての芯が強まっています。ヘヴィさを求めるリスナーに特におすすめです。No Mean City(1979)
代表曲:Star / No Mean City
なぜおすすめか:70年代末の音作りが反映された作品で、若干の変化球を含みつつもバンドらしさを保っています。当時の流行を感じさせるプロダクションに興味がある人に。
ベスト・コンピレーションやシングル集の活用
代表曲を手早く聴きたいなら公式ベスト盤や編集盤も便利です。初期のヒット曲から「Love Hurts」のような代表的バラードまで、Nazarethの“顔”をつかむには最適。ただし、アルバム通しで聴くと見えてくる曲間の流れや演奏の温度感はコンピでは味わいにくいので、興味が湧いたアルバムはぜひ丸ごと聴いてください。
アルバムごとの聴きどころ(音楽的な視点)
ヴォーカル:ダン・マカフェーティのハスキーでエモーショナルな歌唱は曲の表情を作る最大の要素。バラードからハードロックまで幅広くカバーします。
ギター:マンニー・チャールトンのリフとソロは直球かつ効果的。時折聞こえるブルース的フレーズやトーンの使い方に注目すると、楽曲の骨格がよくわかります。
曲構成:シンプルなロックンロール的構造を土台に、コーラスやメロディラインで聴かせる曲が多いのが特徴。ドラマ性のあるアレンジを好むリスナーに刺さります。
レコード選びのポイント(盤そのものの話は最小限に)
オリジナル盤の魅力:オリジナル・プレスは当時のミックスや音像がそのまま楽しめ、ジャケットやライナーの雰囲気も当時を感じさせます。コレクションとしての価値もあります。
リマスター/再発盤の利点:ノイズ処理やダイナミクスの最適化で現代的に聴けるものも多く、初めて手にする人には聴きやすい選択肢です。どの盤が自分の求める音かは視聴で判断を。
日本盤・輸入盤の差:解説や歌詞対訳、帯の有無などの付属を重視するなら日本盤が便利。音質面では盤やマスタリング次第のため、一概には言えません。
入門者向けの聴き方順(私的おすすめプレイリスト順)
1. Hair of the Dog — バンドの代表像を掴む(「Love Hurts」を含む点も魅力)。
2. Razamanaz / Loud 'n' Proud — 初期の勢いとリフの強さを体感。
3. Rampant / Close Enough for Rock 'n' Roll — 深掘りして演奏・構成の面白さを確かめる。
4. Expect No Mercy / No Mean City — 音の重心や時代の変化を感じ、コアな面を楽しむ。
まとめ
Nazarethは荒々しいロックンロール精神と確かなメロディセンスを持つバンドで、1枚目から名盤まで個性ある作品群が揃っています。まずは「Hair of the Dog」や「Razamanaz」あたりから入り、気に入ったらアルバムごとに掘り下げていくのがおすすめです。レコードで聴く際はオリジナルの雰囲気と再発の扱いやすさを比較しながら、自分好みの一枚を見つけてください。
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