Blind Faith の名盤と必聴レコード徹底ガイド|初心者向け聴き方とコレクター必携ポイント

Blind Faith — 一夜のスーパーグループが残した名作とおすすめレコード

Blind Faith は、エリック・クラプトン(ギター)、スティーヴ・ウィンウッド(ボーカル/キーボード)、ジンジャー・ベイカー(ドラム)、リック・グレッチ(ベース)という既にキャリアのあるミュージシャンが集まった短命のスーパーグループです。活動期間はごく短く、公式なスタジオ・アルバムは1枚のみですが、その1枚とライブ音源はロック史に残る重要作として今なお聴き継がれています。ここではBlind Faith をこれから聴く人、コレクター向けに「必聴レコード」とそれぞれの聴きどころを深掘りして紹介します。

代表作:スタジオ・アルバム「Blind Faith」(1969)

彼らのセルフタイトル作は、ブルース、ソウル、ロック、サイケデリックな要素が混ざり合った1枚。短命バンドならではの緊張感と即興性、メンバー個々の技量が凝縮されています。

  • 聴きどころ

    • Presence of the Lord:クラプトンの作で、彼のブルース感覚と宗教的・内省的な表現が表れた名曲。
    • Can’t Find My Way Home:ウィンウッドの名バラード。アコースティックでシンプルだが、聴き手の心を掴むメロディと歌詞。
    • Do What You Like:ベイカーをフィーチャーした長尺のインプロヴィゼーション。バンドの即興力が味わえるトラック。
  • 歴史的背景と価値

    このアルバムは、Cream と Traffic といった既存の大物から生まれた“スーパーグループ”の試みとして注目されました。制作時の期待値の高さとプレッシャー、短期間での解散といった事情が音にも表れており、1枚の凝縮された記録として価値があります。

  • ジャケットについて

    オリジナルの英国盤ジャケットは物議を醸したビジュアル(後に米国盤で差し替え)でも知られ、コレクターズアイテムとしても興味深い点です。

必見のライブ/音源:ハイド・パークやコンピレーション

Blind Faith はスタジオ盤が1枚でも、ライブでの勢いや即興性が強く魅力を放ったバンドです。特にデビュー公演に近い大型の野外公演(ハイド・パーク等)の音源は、スタジオ盤では味わえない躍動感と演奏の拡張を楽しめます。

  • ハイド・パーク公演の音源:デビュー・ライヴ周辺の音源は雰囲気重視で楽しむべき一枚。演奏の自由度、観客との一体感、メンバー同士の呼吸を感じられます。

  • 公式編集盤/デラックス盤:スタジオ音源の別テイク、デモ、未発表ライヴを集めた編集盤は、制作過程や即興の枝葉を見る上で有益です。音がクリアでライナーが充実した国内外のデラックス盤はコレクションに加える価値があります。

コレクター向け:どの盤を狙うべきか

  • オリジナル初版(1969年盤):歴史的価値とオリジナル・ジャケットのバリエーション(英米版の違い)を重視するなら最有力。状態次第でプレミアが付くことがあります。

  • リマスター/180gアナログの再発:音質を重視するなら、信頼できるレーベルから出ている公式リマスター(180gなどの重量盤)を推奨。現代のカッティング技術で原盤の情報量を活かした再現が期待できます。

  • 公式デラックス/ボックス:音源解説や未発表トラックが付くため、楽曲研究や深掘りに最適。付属のライナーや写真も歴史的資料として楽しいです。

初心者向けの聴き方ガイド

  • まずはスタジオアルバムを通して聴く:曲順の流れでバンドの表情を掴みましょう(1回目は歌詞とメロディ重視、2回目以降は演奏の細部に注目)。

  • 次にライブ音源で演奏の広がりを確認:スタジオで完結している部分と、ライブでジャムへ発展する箇所の違いを比較すると彼らの即興性がよくわかります。

  • メンバー個別の音源を聴く:クラプトンやウィンウッドのソロ/在籍バンド作品と聴き比べると、Blind Faith における個々の役割や相互作用がより明確になります。

おすすめ購入ポイント(優先順位)

  • まずは良質な現行リマスターのLPまたはCDで音楽そのものを把握する。
  • オリジナル盤が欲しければ、ジャケット状態と盤質(VG+/NM など)を重視して入手する。英国盤/米国盤でジャケット差がある点を確認する。
  • 深掘りするなら公式のデラックス盤やライブ集を入手。付属ライナーや未発表テイクは資料的価値が高い。

さらに聴きたい人への発展リスト

  • エリック・クラプトンのソロ作品とCreamの録音(ブルース志向のルーツを追うのに最適)。
  • スティーヴ・ウィンウッドのTraffic、ソロ作(ソングライティングとキーボードの幅を知る)。
  • ジンジャー・ベイカーやリック・グレッチの参加作(ドラミング/ベースワークの背景を見る)。

まとめ:Blind Faith をレコードで楽しむ理由

Blind Faith の魅力は「一瞬の化学反応」にあります。短期間での結成・録音・解散という劇的な背景は、1枚のアルバムと数少ないライブ音源に凝縮されています。オリジナル盤の歴史的価値、現代リマスターの音質、ライブ音源の臨場感——それぞれ異なる切り口で楽しめるので、まずは良好なリマスター音源から入って、気に入ったらオリジナル盤やデラックス盤へ拡張する流れがおすすめです。

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参考文献