Maze featuring Frankie Beverlyの名盤ガイド:初心者向けおすすめレコードと聴きどころ
イントロダクション:Maze(feat. Frankie Beverly)とは
Maze(正式には Maze featuring Frankie Beverly)は、サンフランシスコ湾岸で結成されたR&B/ソウル・バンドで、Frankie Beverly の温かく説得力のあるボーカルを軸に、ゆったりとしたグルーヴとメロウなサウンドで70年代後半〜80年代にかけて多くの名曲を残しました。都会的なスムースソウルとゴスペル/ファンクの要素を融合させた演奏スタイルが特徴で、長尺の演奏でじっくりと聴かせるアルバム構成が多いのも魅力です。
Maze のおすすめレコード(解説と聴きどころ)
Maze featuring Frankie Beverly(デビュー作)
おすすめ理由:初期の代表作で、バンドの核となるサウンドが確立された作品。Frankie Beverly の歌とバンドの密度の高い演奏が一体となって、以降の作品群の基礎を作っています。
- 聴きどころ:温かい中低域のボーカル、リズム隊の安定感、曲ごとに異なるダイナミクス。アルバム全体に一本筋の通ったムードがあります。
- 代表的な曲:バンドの世界観を一気に理解できる曲を収録。初めてMazeを聴く人にも入りやすい構成です。
- 入手のポイント:オリジナル盤はファンの間で人気が高いですが、リイシューやデジタル配信でも良好な音源を見つけられます。
Golden Time of Day
おすすめ理由:メロウでムーディーな曲から軽快なグルーヴまで、幅のあるサウンドが楽しめる名盤です。バンドとしての表現力が一段と豊かになり、アルバムとしての完成度が高い作品。
- 聴きどころ:ストリングスやホーンのアレンジ、長めの曲展開による没入感。曲の合間に挿入される小さなフレーズやコーラスワークにも注目。
- 代表的な曲:アルバムのムードを象徴するナンバーが多数。パーティーから静かな夜まで使えるレパートリーが揃います。
- 注目盤:オリジナルのアナログは音の厚みが魅力ですが、良いマスターからのリマスター盤も質が高いです。
Joy and Pain
おすすめ理由:Mazeの代表曲を収めたアルバムで、タイトル曲は彼らの代名詞的ナンバーに。エモーショナルなヴォーカルとキャッチーなメロディが同居しており、R&Bファンだけでなく広いリスナー層に響きます。
- 聴きどころ:コーラスの厚みやサビの開放感、歌詞の人間味。ダンス寄りのビートとソウルフルな表現がバランス良く共存します。
- 代表的な曲:「Joy and Pain」など、ライヴでも盛り上がる曲が中心。アルバム全体が“名曲集”のような完成度です。
- 購入アドバイス:ベスト盤的に初めて手に取るのにも最適。長年のファンにも愛される一枚です。
Live in…(有名なライヴアルバム)
おすすめ理由:Mazeはライヴでの熱量が非常に高いバンドで、スタジオ録音とは別の魅力を持っています。特に有名なライヴ録音には、観客との一体感や即興的な演奏の妙が詰まっています。
- 聴きどころ:曲の延長やテンポの揺らぎ、フロアの反応と歌の掛け合いなど、ライヴならではの臨場感。
- 代表的なナンバー:「Before I Let Go」等のライヴで映える曲はここで鮮烈に聴けます。パーティーや夏のドライブに最適な熱さ。
- リスニングのコツ:家で聴く場合は、なるべく雰囲気を出すために音量を適度に上げ、曲間のMCや歓声も楽しんでください。
Silky Soul(後期の傑作)
おすすめ理由:80年代後半から90年代にかけてのR&Bの洗練された側面が反映された作品で、プロダクションの質感がよりモダンになった時期の名盤です。バラードとミッドテンポが上手く共存しています。
- 聴きどころ:現代的なアレンジ感とバンドのライブ感のバランス。Frankie Beverly の歌の表情がより繊細になった点にも注目。
- 代表的な曲:メロウなバラードやグルーヴィーな曲がバランスよく収録されており、通して聴くと時代ごとの変化も楽しめます。
- 購入アドバイス:後期の作品はCD/デジタルで聴く機会が多いですが、アナログ盤のサウンドも味わい深いです。
入門編:まず買うならどれ?
初めてMazeをレコードで揃えるなら、ベスト的な役割を果たす「Joy and Pain」またはライヴ盤を推します。「Joy and Pain」は代表曲を網羅しており、Mazeの魅力を短時間で把握できます。ライヴ盤はバンドのエネルギーを体感できるため、リスニング体験としての満足度が高いです。
聞き方・楽しみ方のアドバイス
- 長尺の曲が多いので、アルバムを通して“流れ”を大事にする聴き方がおすすめ。A面→B面で時間の経過を楽しむ感覚が合います。
- 歌詞に注目:人間関係や恋愛、人生観を歌った曲が多く、歌詞を追いながら聴くと感情移入しやすいです。
- ライヴとの比較:スタジオ盤とライヴ盤を聴き比べると、アレンジやテンポの違いからバンドの表現力がよくわかります。
- プレイリスト活用:落ち着いた時間帯用、パーティー用などテーマ別に曲を集めると活用しやすいです。
購入時のチェックポイント(レコード本体以外の情報)
- 盤のエディション情報:オリジナル盤とリイシューではマスタリングやカッティングが異なることがあるので、商品の説明で「リマスター」や「オリジナル・マスター使用」などの表記を確認しましょう。
- パッケージ内容:歌詞カードやインナーの有無、ジャケットのコンディションなども購入前にチェックするとコレクション価値がわかります。
- デジタルとの比較:最近のリマスターはデジタル配信やCDで入手しやすく、音のクリアさを重視するならそちらも候補に入ります。
- 中古ショップ&オンライン:店舗では視聴できる場合もあるので、気になる盤は試聴してから買うのが安心です。オンラインでは商品画像やセラー評価をよく確認してください。
まとめ:Mazeのレコードを揃える楽しみ
Mazeは“ゆったりと染み入る”タイプの音楽性を持つバンドで、アルバム単位で聴くことで深みが増すアーティストです。代表作のスタジオ盤で基礎を押さえ、ライヴ盤でエネルギーを味わう、という流れでコレクションを広げるとMazeの魅力を余さず楽しめます。まずは「Joy and Pain」やライヴ盤から手に取ってみてください。
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参考文献
- Maze (band) — Wikipedia
- Maze | Biography & Discography — AllMusic
- Maze Featuring Frankie Beverly — Discogs
- Frankie Beverly & Maze — Official Site


