John Norum 入門ガイド:Europeの創設者からソロ名盤まで、ギター・トーンと演奏の魅力を徹底解説

John Norum 入門:ギタリストとしての核と魅力

John Norum(ジョン・ノーラム)は、北欧ハードロック/ヘヴィロック・シーンを代表するギタリストの一人です。Europe の創設メンバーとしての功績だけでなく、ソロ・キャリアにおいてもブルージーかつメロディアスなギター・ワークで高い評価を得ています。本コラムでは、John Norum のプレイを深く味わえる「おすすめレコード」をピックアップし、それぞれの聴きどころ、楽曲のハイライト、入手時の目安(どんなリスナーに向くか)を解説します。

Total Control(ソロ/代表作)

概要:ソロデビュー作として1987年に発表された重心の太いロック・アルバム。ハードロックとブルースの要素がバランス良く融合しており、Norum のギタートーンとフレーズが前面に出ています。

  • 聴きどころ:骨太のリフ、シンプルで効率的なソロ。テクニカルさよりも「歌わせる」フレーズが多い。
  • 推奨トラック:アルバムの代表曲(オープナーやシングル)で、ギター・トーンとフレーズが明瞭に味わえる曲を重点的に聴くとよい。
  • 向いているリスナー:80年代産業ロック/HMが好きで、"ギタリストの個性"をじっくり味わいたい人。

Face the Truth(ソロ/成熟期の名盤)

概要:1990年代初頭にリリースされたアルバムで、よりメロディックかつ陰影のある曲が並びます。サウンド・プロダクションの質が向上しており、Norum の感情表現がより明瞭になっているのが特徴です。

  • 聴きどころ:クリーンとオーバードライブを使い分けたダイナミックなフレーズ、メロディックなリード・パート。
  • 推奨トラック:バラード系の一曲やミディアムテンポでギターが歌うトラックを中心に聴くと、彼の「メロディ・センス」が見えてきます。
  • 向いているリスナー:ギターの表現力(トーンの色付けやビブラート)を重視する方。

Another Destination(ソロ/多彩さを示す作品)

概要:より幅広い楽曲構成が試みられたアルバムで、ハードロック寄りの曲からブルージーな曲、ミディアムなナンバーまで収録。Norum の「歌わせるギター」が多面的に楽しめます。

  • 聴きどころ:アルバムを通しての曲順や流れ、ギター・トーンの変化に注目。曲ごとに異なる顔を見せる点が魅力です。
  • 推奨トラック:中盤の落ち着いた曲でのソロは特に聴き応えあり。
  • 向いているリスナー:シンガーソングライター的な要素も含めて、ギター以外の楽曲性も重視したい人。

Europe — The Final Countdown(代表作/バンドでの金字塔)

概要:Europe の最大ヒット作で、ポップで大仰なシンセ・フックが象徴的ですが、John Norum のギター・ワークもアルバム全体のエッジを作る重要な要素です。スタジアム・ロックとしてのダイナミクスが秀逸。

  • 聴きどころ:タイトル曲はもちろん、アルバム収録のロック寄りナンバーでのリフとソロに注目。シンセとの対比でギターがどのように立っているかを聴き比べると面白い。
  • 推奨トラック:表題曲以外のバンド曲もチェックすることで、Norum のバンド内での役割がより見えてきます。
  • 向いているリスナー:80年代アリーナ・ロック/メロディアスなギターを堪能したい人。

Europe — Wings of Tomorrow(初期作/重量感のあるロック)

概要:初期の作品で、ハードロック色が強く、Norum のストレートなギター・アプローチが光る一枚。後のポップな方向性と違う、生々しいロックの手触りが魅力です。

  • 聴きどころ:リフ中心の曲、ギター・ソロの位置づけ、バンドの生々しい演奏感。
  • 向いているリスナー:よりロック寄りのサウンドが好みで、ギターの生っぽさを聴きたい人。

Europe — Start from the Dark(再結成後の代表作)

概要:2000年代に入って再結成されたEuropeの作品で、当時の流行も取り入れたモダンでタイトなサウンド。Norum がバンドへ復帰後のアルバムで、よりヘヴィかつ現代的なギターを聴けます。

  • 聴きどころ:現代的なプロダクションの中で映えるカッティング、リフ、シャープなリード。復帰後の「成熟したギター像」がよく分かる。
  • 向いているリスナー:モダン・ロック寄りのサウンドや、バンド復帰後の変化を追いたい人。

選ぶ際のポイント(コレクションの視点)

どのレコードを選ぶかは「何を聴きたいか」によって決まります。以下を目安に選んでみてください。

  • 「初期の生々しいギター」を聴きたい:Wings of Tomorrow や初期Europeのアルバム。
  • 「ソロ・ギターの個性」を味わいたい:Total Control、Face the Truth、Another Destination。
  • 「バンドとしてのダイナミクス」を求める:The Final Countdown、Start from the Dark。
  • ライブ感や演奏の瞬発力を楽しみたい場合は、公式ライブ盤やボーナストラック収録盤もチェックをおすすめします。

John Norum を深く聴くためのリスニング・アプローチ

1曲ずつ丁寧にギター・パートを追うのも良いですが、アルバムを通して聴き、曲間でのギターの役割(リード/リズム/アレンジでの空間の作り方)に注目すると、Norum の音楽的な位置づけが見えてきます。また、同じフレーズでもバンド編成やプロダクションによって印象が変わるので、ソロ作とEurope作を横断的に比較するのも学びになります。

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参考文献