Girlschoolのプロフィールと音楽性を徹底解説|NWOBHMを牽引した女性ロック/メタルの先駆者
Girlschool — プロフィールと魅力を深掘りするコラム
Girlschool(ガールスクール)は、1978年にイングランドのダドリー(West Midlands)で結成されたオール女性によるハードロック/ヘヴィメタル・バンドです。ニューロック・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル(NWOBHM)とパンク的な衝動を同時期に取り込んだサウンドと、ストレートでタフなステージングにより、登場当初から注目を集めました。結成以来の活動は断続的ながらも長く続き、女性ロック/メタル・シーンにおける先駆者としての地位を築いています。
結成と歴史の概略
1978年に自主的にスタートしたGirlschoolは、当初から男社会のロック/メタル界において「同等の実力と存在感」を示すことを目標に掲げていました。1979〜1981年前後にかけてのリリースやライヴ活動で勢いをつけ、特に1981年リリースのアルバム『Hit and Run』はバンドの代表作として広く知られています。
主要メンバー(代表的な顔ぶれ)
- Kim McAuliffe — リズムギター/ボーカル:バンドの中心人物のひとりで、長年にわたりリーダーシップを担う。
- Denise Dufort — ドラム:堅実でタイトなリズムを刻み、バンドのハードなグルーヴを支える。
- Kelly Johnson — リードギター/ボーカル(初期の象徴的メンバー、2007年没):独特のトーンとフレーズでバンド・サウンドに大きな影響を与えた。
- Enid Williams — ベース/ボーカル(初期メンバー、後に復帰):力強いベース・ラインとハーモニーで楽曲に厚みを出す。
- その他の加入メンバーとして、時代ごとにさまざまなギタリストやベーシストが参加しているが、バンドの核である「直球のロック感」は一貫している。
音楽性とサウンドの特徴
Girlschoolの魅力は複数の要素が絡み合って生まれます。いくつかの観点から分解してみます。
- ツイン/リード・ギターの攻め:ハードロック・ルーツに根ざしたカッティングとリフワーク、そして時にハーモナイズするリード・フレーズが曲の推進力になっています。パンクの勢いとメタルの技巧がブレンドされたギター・サウンドが特徴です。
- コーラス&掛け合いボーカル:複数メンバーが歌うことで生まれるコーラスや掛け合いが、曲に親しみやすさと力強さを与えます。シンプルながらキャッチーなメロディ・ラインを大事にしているのもポイントです。
- パンク的な直球さ:テクニックや過剰な装飾に頼らない、ストレートでアグレッシブな演奏姿勢。短く切れの良い楽曲やテンポ感は、オーディエンスとの即時的な一体感を生みます。
- ブルージーな下地:ハードロック/ブルースの伝統に根ざしたリズム感やフレーズ感があり、単なる速さや激しさだけでないグルーヴも持ち合わせています。
代表曲・名盤(入門ガイド)
初めてGirlschoolを聴く人におすすめしたい代表作をピックアップします。
- Hit and Run(アルバム、1981) — バンドの代表作。力強いリフとキャッチーな曲構成で、Girlschoolらしさが凝縮されています。タイトル曲「Hit and Run」は特に象徴的なナンバーです。
- St. Valentine’s Day Massacre(EP、1981、Motörheadとのスプリット) — 同時代のヘヴィな仲間であるMotörheadとのコラボレーション作で、シーン内での相互尊敬を示す重要なリリースです。
- Screaming Blue Murder / Play Dirty(初期〜中期の作品群) — 初期から中期にかけての充実した制作期を示す作品群。アルバムを通してバンドの多彩さを感じられます。
ライヴ・パフォーマンスの魅力
Girlschoolのライヴは「狭いステージでも圧倒するパワー」を持っています。演奏のタイトさ、メンバー間の呼吸、そして観客との距離感を縮めるサービス精神(MCや掛け合いなど)が魅力。ショウ全体で一貫したエネルギーを保つことに長けており、老若男女問わず観衆を惹きつけます。
文化的意義とレガシー
Women in metalという視点で見れば、Girlschoolは重要な先駆者です。男性主導だったハードロック/メタル界において、音楽的な力量で堂々と渡り合った彼女たちの存在は、後続の女性アーティストやバンドにとって道しるべとなりました。また、同時代の他バンド(例:Motörhead)との交流や共演を通じて、ジャンル内での信頼と尊敬を獲得した点も特筆に値します。
聴きどころ・楽しみ方の提案
- まずは『Hit and Run』のA面を通しで聴き、代表曲の流れと勢いを体感する。
- ライヴ音源や映像で、ステージ上の空気感や演奏のテンションを確かめる。スタジオ音源とは違う生々しさが魅力。
- ギター・ワークやコーラスの重なりに注目すると、バンドの技術的・アレンジ的な妙が見えてくる。
- 当時のNWOBHMやパンクの文脈と併せて聴くと、曲作りの背景やサウンドの成り立ちがより鮮明になる。
まとめ:なぜ今聴くべきか
Girlschoolは単なる「女性版のロックバンド」というレッテルを超え、実力と個性でシーンに爪痕を残したバンドです。直球でエネルギッシュ、かつメロディやアンサンブルにも気配りのある楽曲群は、現代のロック/メタル愛好家にも十分響くはずです。バンドの歴史や文脈を踏まえて聴けば、その魅力はより深く理解できるでしょう。
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参考文献
- Girlschool - Wikipedia
- Girlschool 公式サイト
- Girlschool - AllMusic(英語)
- Girlschool - Encyclopaedia Metallum(英語)


