バルバール（Barbar）ビール徹底ガイド：はちみつ由来の風味と楽しみ方

2025年12月21日 最終更新日時 : 2025年12月21日 エバープレイ編集部

はじめに：バルバールとは何か

バルバール（Barbar）は、ベルギーの醸造所が手がけるはちみつを使ったビールとして広く知られています。見た目は明るいゴールドから琥珀に近い色合いで、はちみつ由来の香りとやわらかな甘み、ベルギー酵母由来の果実様エステルが特徴です。特にデザートやチーズとの相性が良いとして、国内外で人気を博しています。

醸造元とカテゴリー

バルバールはベルギーの醸造所が製造している商品で、一般にははちみつを原料に使用したビール、いわゆるハニービールに分類されます。スタイル分類としてはベルジャンストロングエール寄り、またはハニーフレーバーを前面に出したスペシャリティエールと紹介されることが多いです。アルコール度数は比較的高めで、落ち着いた飲みごたえを持つ点も特徴です。

原材料と製法のポイント

  • 麦芽：ベースとなるペールモルトに加え、甘みとボディを補う濃色系の麦芽が使われることが多いです。
  • はちみつ：発酵の一助と香り付けのために投入されるはちみつは、風味の中心。使用するはちみつの種類や投入タイミングで最終的な香味が変わります。
  • ホップ：苦味や香りは控えめで、ビール全体のバランスを取る程度に使用されます。ホップの存在は主役を邪魔しない範囲に留まります。
  • 酵母：ベルギー酵母由来のフルーティーでスパイシーなエステルやフェノールが、はちみつの甘みと相まって複雑な香味を生みます。

製法面では、はちみつをどの工程で加えるかが重要です。煮沸工程で加えると香りが揮発しやすく、発酵中または後段で加えると香りや風味がより残りやすくなります。多くのクラフト系ハニービールでは、はちみつを発酵の補糖として用いることでアルコール度数と香味の双方に作用させています。

味わいと香りの特徴

バルバールは、はちみつの甘いアロマが第一印象として現れ、次いでベース麦芽由来のモルト感、そしてベルギー酵母が生み出す洋梨やバナナに近いフルーティーな香りや、軽いスパイス感が感じられます。苦味は穏やかで、余韻にははちみつの余韻が長く残るタイプが多いです。ボディはミディアムからフルで、飲みごたえがありながら滑らかなテクスチャーが特徴です。

飲み方とサービングのコツ

  • 温度：冷やしすぎず、8〜12度程度のやや高めの温度でサーブすると香りが立ちやすく、味のバランスが良くなります。
  • グラス：口が広めのチューリップ型やベルギーグラスが適しています。こうした形状は香りを閉じ込めつつ、注ぐ際の泡立ちも楽しめます。
  • 注ぎ方：ゆっくりと注いで適度な泡を作ることで香りの立ちと見た目の両方を整えます。

ペアリング（相性の良い料理）

はちみつの甘みとベルギー酵母のフルーティーさを活かして、以下のような組み合わせが良く合います。

  • チーズ：青カビチーズや濃厚なウォッシュ系チーズ、コンテやグリュイエールなどの熟成チーズと相性抜群です。甘みと塩味のコントラストが楽しめます。
  • 肉料理：ローストポーク、鴨のロースト、蜂蜜を使ったグレーズのかかった料理など、はちみつ由来の甘さと肉の旨味が好相性です。
  • デザート：ナッツやキャラメルを使ったスイーツ、テラミスやチーズケーキなど、甘さとコクが調和します。

バリエーションと流通

バルバールにはレギュラーラインナップの他、限定版や熟成タイプ、樽生での提供など、地域や季節によって異なるバリエーションが存在することがあります。また、瓶内二次発酵や一次発酵後の熟成方法を変えることで、香味の印象が変わるため、複数のリリースを飲み比べる楽しみもあります。流通は輸入ビールとして国内の専門店や一部の飲食店、ネット販売で見かけることが多いです。

テイスティングチェックリスト

購入して飲む際には、以下のポイントをチェックしてみてください。

  • 色合い：ゴールド〜琥珀のどのレンジか
  • 香り：はちみつのニュアンス、フルーティーさ、スパイス感の有無
  • 口当たり：ボディの重さ、炭酸の強さ、テクスチャー
  • 味のバランス：甘みと酸味、苦味のバランス
  • 余韻：はちみつの長さ、後味に残るエステルやスパイス

保存と賞味に関する注意点

はちみつ風味を生かすために、直射日光を避けて涼しい場所で保管するのが望ましいです。瓶詰めされたスタイルであれば、瓶内での熟成が進むこともあり、リリース直後と数年後で風味が変わることがあります。ラベルに記載された保存方法や賞味期限に従ってください。

まとめ：バルバールを楽しむために

バルバールは、はちみつの芳醇な香りとベルギー酵母由来の複雑さが魅力のビールです。飲むときは温度やグラス選びに気を配るだけで、香りと味わいが格段に引き立ちます。食事との組み合わせでも幅広く楽しめるため、チーズや肉料理、デザートまで幅広いシーンで活躍します。複数バッチや限定品があれば、飲み比べて個性の違いを味わうのもおすすめです。

参考文献

Brasserie Lefebvre - Barbar（公式ページ）

Brasserie Lefebvre - Wikipedia

カテゴリー
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