REBECCA IV ~Maybe Tomorrow~:ポップロックの夜明けを告げた傑作

『REBECCA IV ~Maybe Tomorrow~』は、1985年11月1日にFITZBEATレーベルからLPとCDでリリースされ、REBECCAにとって初のオリコン・アルバムチャート1位を獲得した記念碑的作品です。
山田信子(Nokko)の表現力豊かなボーカルと、バンドが構築したポップロック・サウンドが融合し、発売当初から幅広い支持を集めました。
収録された全10曲は、切なさと疾走感を併せ持つメロディが特徴で、いまなお日本の80年代ポップロック史を語る上で欠かせない一枚となっています。
アルバム概要
『REBECCA IV ~Maybe Tomorrow~』は、REBECCAの4枚目のスタジオ・アルバムとして発表されました。LPは鮮やかなジャケットと黄色い帯が印象的なシュリンク仕様で、「FITZBEAT」(CBS Sony系列)のカタログ番号28KH-1764としてリリース。CD版は同時期の最新フォーマットとしても展開されました。
制作背景と音作り
当時の録音技術を最大限に活用すべく、リマスタリングは国内トップエンジニアのGoH HOTODA氏が担当。カッティング・エンジニアには世界的に著名なバーニー・グランドマン氏を起用し、USAプレス盤も製造されるなど、音質へのこだわりが随所に見られます。この高音質なサウンドメイクが、アルバムの完成度をさらに高めました。
楽曲構成とトラックリスト
Nokkoが詞を手掛け、バンドが編曲を担当した全10曲は、REBECCAの音楽的成長と多彩な表現力を示しています。
A面
- HOT SPICE
- プライベイト・ヒロイン
- Cotton Time
- 76th Star
- 光と影の誘惑 (Instrumental)
B面
- ボトムライン
- ガールズ ブラボー!
- フレンズ
- LONDON BOY
- Maybe Tomorrow
B面の「フレンズ」は当時放送のテレビドラマ主題歌に起用され、シングルとしても大ヒット。軽快なギターリフとシンセサウンドが織り成すアレンジが、REBECCAらしいスタイルを確立しました。
チャート成績とセールス
リリース直後の1985年11月、オリコン・アルバムチャートで初登場1位を獲得し、初年度で100万枚を突破。最終的に累計130万枚を超えるセールスを記録し、当時の女性ボーカル・バンドとして異例の成功を収めました。
再発とリマスタリング
2017年7月にはオリジナル仕様を忠実に再現したアナログ復刻盤が発売。黄色帯や歌詞カード、カッティング紙のレプリカを装い、GoH HOTODA氏のリマスタリングとバーニー・グランドマン氏のカッティングを再現するなど、コレクターズアイテムとして高い評価を受けています。
レガシー
本作は、80年代後期のJ-ROCK/ポップロックにおいて、女性ボーカル・バンドの新たな可能性を切り開いた作品として現在まで語り継がれています。音楽評論家たちからは、同時期のシーンを象徴する重要作と位置づけられ、その後の日本のロックシーン形成にも大きな影響を与えました。
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