Mild High Club入門:必聴の名盤3選と聴きどころ・レコード購入ガイド

はじめに — Mild High Clubとは

Mild High Club(マイルド・ハイ・クラブ)は、アレクサンダー・ブレッティンを中心とした米国発のサイケデリック/ラウンジ寄りのインディ・ポップ/ローファイ・ジャズ・プロジェクトです。60〜70年代のウェストコースト・ジャズやソフトロック、ユーモラスでメランコリックなメロディー感覚を現代的に再解釈したサウンドが特徴で、暖かくもどこか物憂げな質感がファンを惹きつけます。

おすすめレコード(名盤)3選

  • Timeline(デビュー作に相当する作品)

    Mild High Clubを知るうえで出発点となる作品。初期の宅録的な温度感と、ポップス/ジャズ的なハーモニーが前面に出たアルバムです。アレクサンダーのメロディセンスとユーモラスなコード進行がはっきりと感じられ、後年の洗練に至るまでの素地を味わえます。

    おすすめポイント:

    • 初期の素朴さと作曲力を堪能できる。
    • サイケ・ポップとスムースなジャズ感覚のクロスオーバーが顕著。
    • これから同アーティストを追う人にとって“ルーツ”を知るのに最適。
  • Skiptracing(ブレイクスルー作)

    より洗練されたプロダクションとバンド志向のアレンジが前面に出た代表作。浮遊感のある鍵盤、スムーズなベースライン、ひんやりとしたコーラス処理などが合わさり、“大人のサイケポップ”として高い評価を受けています。幅広い層に刺さるキャッチーさと、同時に退廃的なムードを併せ持つ稀有な一枚です。

    おすすめポイント:

    • メロディとテクスチャーの完成度が高く、初めて聴く人にも入りやすい。
    • 同作で注目を集めたことで、バンド/プロジェクトとしての存在感が確立された。
    • ポップな曲からアンビエント寄りのトラックまで幅のある構成。
  • Sketches of Brunswick East(King Gizzard & The Lizard Wizardとのコラボ作品)

    これはMild High Club単独作ではなく、オーストラリアのキング・ギザード & ザ・リザード・ウィザードとの共作アルバムです。ジャズやムード音楽の要素がより前に出た実験的な側面が強く、両者の個性が混ざり合うことで生まれたユニークな化学反応を楽しめます。

    おすすめポイント:

    • ミュージシャン同士の化学反応が生む新たなサウンドスケープ。
    • よりジャジーで即興的なアレンジが聴けるため、Mild High Clubの別側面を知るのに最適。
    • コラボレーション作として、ファン同士の好奇心を満たす一枚。

各アルバムの聴きどころ(楽曲選びのヒント)

アルバムを聴くときは、まずはアルバム全体の流れを通して聴いてみるのをおすすめします。Mild High Clubの魅力は単曲のキャッチーさだけでなく、曲間に漂う空気感やコード進行によるムードの変化にあるからです。以下は聴きどころの一例です。

  • イントロや序盤のトラック:プロジェクトの“顔”となるサウンドを提示することが多く、ここで世界観に引き込まれます。
  • 中盤の落ち着いたインスト/半インスト曲:アレンジやテクスチャーを味わうのに最適。
  • エンディング付近:アルバム全体の余韻を閉じる役割を担い、作品としての完成度を感じさせます。

プレイリストや併せて聴きたいアーティスト

Mild High Clubが好きな人には、以下のようなアーティストや音楽性が合いやすいです。夜や自宅でのリラックス時間、ドライブなどに良く合います。

  • Tame Impala(サイケ・ポップ/ドリーム感)
  • Mac DeMarco(ゆるいスラッキング感とメロウなメロディ)
  • Ariel Pink(レトロで実験的なポップ)
  • Connan Mockasin(アンビエント寄りのポップとユーモア)

購入・コレクションのヒント(選び方)

レコードを探す際は、初期盤やプレス違いで音の色合いやパッケージの仕様が異なることがあります。初めて買うなら、まずは代表作(前述の3枚)から揃えて、その後にコラボ作やEP、シングルを追いかけるとアーティストの変遷が分かりやすくなります。また、Bandcampや公式ストアでのデジタル/限定盤情報もチェックすると安心です。

まとめ

Mild High Clubは、レトロと現代が交差する独特のメロディ感覚とムード作りが魅力のプロジェクトです。まずは「出発点となる作品」「洗練された代表作」「コラボレーション作」を押さえておけば、世界観の広がりを十分に楽しめます。夜のひとときや、ゆったりとした時間にじっくり聴いてみてください。

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