Diamond Head の NWOBHM 名盤を徹底解説:レコード収集の視点で押さえるべきおすすめアルバム
イントロダクション
Diamond Head は1970年代後半から活動する英国のヘヴィメタルバンドで、NWOBHM(ニュー・ウェーブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル)を代表する存在のひとつです。特に1980年のデビュー作は後のメタルシーンに多大な影響を与え、Metallica をはじめ多くのバンドにカバーされました。本コラムでは、レコード収集の観点から「押さえておきたいおすすめレコード」を中心に、各作品の背景・聴きどころ・レコードで手に入れる価値について深掘りして解説します。
Diamond Headとは:簡潔な背景
1976年結成。テクニカルでメロディックなリフワーク、劇的な曲構成、そして時にプログレッシブな展開を持つサウンドが特徴です。デビュー当初から独自の楽曲センスで注目を集め、1980年発表の初期作品群は多くのヘヴィメタル・ミュージシャンに影響を与えました。その後のキャリアは幾度かの解散・復活、メンバー変動を経ながらも、時代に合わせた音作りと往年のスタイルを両立させた作品を発表しています。
おすすめレコード(名盤・代表作を深掘り)
Lightning to the Nations(1980) — 必携のデビュー盤
なぜ重要か:Diamond Head の存在を一躍知らしめたセルフプロデュースのデビュー。荒削りながらも楽曲の強度が圧倒的で、後のスラッシュ・メタルへの橋渡し的役割を果たした名盤です。 Metallica が「Am I Evil?」などをカバーしたことでも知られ、シーンに与えた影響は計り知れません。
聴きどころ(代表曲):Am I Evil?、The Prince、Sucking My Love、Helpless、It's Electric
レコードとしての価値:オリジナルの初版(いわゆる“ホワイトアルバム”と呼ばれる初期プレス)はコレクターズアイテムですが、サウンド面では後年のリマスターや拡張盤も優秀で、ボーナストラックや高音質リマスターを狙うのも合理的です。音作りの粗さも魅力なので、オリジナルの雰囲気を重視するか、クリアな音質を取るかで選び分けましょう。
Borrowed Time(1982) — メジャー志向の深化
なぜ重要か:デビューの直球な衝撃から一歩進み、よりプロダクションが整えられた作品。バンドのメロディセンスとアンサンブルが洗練され、シングル性の高い楽曲も増えています。
聴きどころ(代表曲):アルバムタイトル曲やシングル曲など、キャッチーで構成の明快な曲群(中でも「Don't You Ever Leave Me」などのバラード/ミドルテンポ曲はバンドの別側面を示しています)。
レコードとしての価値:メジャー寄りのサウンドで、デビュー盤ほどの“伝説性”はないものの、バンドの音楽性を理解するうえで重要な一枚。初期プレス/再発それぞれにファンがいるので、収録曲やジャケット違いをチェックして購入を。
Canterbury(1983) — 音楽的実験と分岐点
なぜ重要か:よりポップ/AOR的な要素を取り入れた試みが見える作品で、賛否は分かれますが、バンドの幅を示す意味で重要です。ギター・ワークの質は保たれており、曲作りの多様性が感じられます。
聴きどころ:強烈なヘヴィ曲ばかりではなく、メロディやアレンジ重視の楽曲に耳を傾けると、新たな魅力を発見できます。
Death and Progress(1993) — 復活作としての価値
なぜ重要か:90年代に入っての復活作で、モダンな制作感を取り入れたアルバム。バンドの再起を印象づけ、コアなファンに支持されました。初期の直系サウンドとは違うアプローチですが、成熟した作曲力が光ります。
聴きどころ:90年代的なプロダクションを踏まえた上での楽曲の緻密さや起伏に注目。ライブでの人気曲も含まれることがあり、セットリスト的価値も高い一枚です。
All Will Be Revealed(2005) / What's in Your Head?(2007) — 2000年代の再構築
なぜ重要か:バンドの新世代的側面と伝統的なヘヴィメタル感覚を両立させた近年作。現代の音質で楽しめるうえ、昔のファン/新規リスナー双方に向けた曲作りがなされています。
聴きどころ:ギターアンサンブルやソングライティングが現代的に再解釈されており、ライブ映えするアレンジも多数。
レコードで集める際のポイント(購入前にチェックしたい点)
エディションの違い:初期プレス(オリジナル)とリマスター/拡張盤ではジャケットやトラックリスト、音質に差があります。オリジナル盤は資産的価値が高い反面、リマスター盤は音質やボーナストラックの面で魅力的です。
プレスの情報:どこの工場でプレスされたか、重量(180gなど)やカッティングの違いが音に影響します。信頼できる再発レーベルのプレスは安心です。
ブートやフェイクに注意:特に人気作は海賊盤や非公式リリースが出回ることがあるため、写真・レーベル情報・シリアル等を確認しましょう。
付属物の確認:インナースリーブ、ポスター、ブックレットなどの付属物はコレクション価値を左右します。説明文やクレジットが正確かもチェックポイントです。
どのレコードから買うべきか:シチュエーション別アドバイス
「まずは代表作を手に入れたい」→ Lightning to the Nations(初期盤または良リマスター)
「バンドの成長を追いたい」→ デビュー盤→Borrowed Time→Canterbury と年代順に揃える
「モダンな音で聴きたい」→ 2000年代以降の再発やオリジナルのデジタルリマスター盤
「コレクター志向」→ ホワイトジャケットと初期プレス、限定盤等の確認を
まとめ:Diamond Head のレコードを楽しむために
Diamond Head はデビュー作の衝撃だけで語られがちですが、その後の作品群にも聴きどころが多く、時代ごとの変化や実験が散見されます。レコードで集めると、ジャケットの存在感や盤ごとの音質差、版による収録差など「物としての音楽」を存分に楽しめます。初期の荒々しさを楽しむか、リマスターのクリアな音で再発見するか、目的に合わせて盤を選ぶことをおすすめします。
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参考文献
- Diamond Head (Wikipedia)
- Lightning to the Nations (Wikipedia)
- Am I Evil? (Wikipedia) — カバーと影響について
- Discogs(Diamond Head 検索結果)
- AllMusic(Diamond Head 検索)
- Diamond Head 公式サイト(バンドの最新情報・リリース情報)


