JBL Charge 3徹底レビュー:音質・防水性・バッテリーを深掘り
はじめに — Charge 3とは何か
JBL Charge 3は、2016年に発売されたポータブルBluetoothスピーカーで、JBLのChargeシリーズの一つとして高い評価を受けてきました。堅牢な防水性能、長時間再生可能なバッテリー、そして持ち運びしやすいシリンダー形状のデザインで幅広いユーザーに支持されています。本コラムでは、ハードウェア仕様の確認から実使用での音質評価、長所と短所、ライバル機との比較、メンテナンス方法まで詳しく深掘りします。
基本スペックの確認(要点)
- 発売年:2016年
- Bluetooth:Bluetooth v4.1
- 防水性能:IPX7(防水)
- バッテリー容量:6000mAh(公称)、最大約20時間の再生
- 出力構成:フルレンジドライバー+パッシブラジエーター(左右に配置)、合計出力は公称で約2×10Wクラス
- 入出力:3.5mm AUX入力、micro-USB(充電入力)、USB A(モバイル充電用出力)
- ワイヤレス連携機能:JBL Connect(対応モデル同士でのステレオ/パワーアップ接続)
デザインとビルドクオリティ
Charge 3はシリンダー形状のナイロンメッシュカバーとラバー仕上げのエンドキャップで構成され、見た目の高級感と実用性を両立しています。左右のエンドにはパッシブラジエーターが露出しており、視覚的にも低域の拡張を想像させるデザインです。IPX7の防水性能により本体を水没させても動作可能(深さ1mで最大30分のテスト基準)で、アウトドアやキッチン、バスルームでの使用にも適しています。
音質の解析(ジャンル別評価)
Charge 3の音質はポータブルスピーカーとしてバランスが取れており、特に低域の量感が魅力です。パッシブラジエーターの効果でベースが豊かに感じられるため、ポップスやEDM、ヒップホップなど低域の頼りがいがある曲で満足度が高くなります。
- 低域:量感があり聴感上のインパクトは強い。ただし小型スピーカーゆえに低域の解像度やボディの再現力はフロア型スピーカーには及ばない。
- 中域:ボーカルは前に出てくるが、低域の影響でややマスキングされる場面もある。アコースティックやボーカル重視の楽曲では立ち上がりの細かさに欠けることがある。
- 高域:伸びは必要十分で、シャープすぎず聴き疲れしにくい。ただし空間表現やディテール再現は限定的。
総じてリスニングでの“楽しさ”を重視してチューニングされており、屋外やパーティー用途で好感度が高い音作りです。深掘りするならEQや再生ソースのビットレートを上げることで解像感を底上げできます。
接続性と機能詳細
Bluetooth 4.1採用で安定したワイヤレス接続を提供します。ペアリングはシンプルで、再接続の直感性も高いです。JBL Connect機能により対応する別のJBLスピーカーと接続して音量を増幅したり、ステレオペアリングが可能(対応機種との組み合わせに依存)ですが、後継機に搭載されているConnect+やPartyBoostとは互換性がない点に注意が必要です。
- AUX入力により有線接続も可能。Bluetooth非対応機器や安定した接続が必要な場面で有用。
- USBポート(A)はモバイル機器への給電が可能で、外出先でスマホを充電しながら再生できる点が利便性を高めています。
バッテリー性能と運用面
公称バッテリー駆動時間は最大約20時間(音量や再生コンテンツによって変動)で、6000mAhのバッテリーを搭載しているため同クラスでは長時間の部類に入ります。実際の使用では音量70〜80%で10~15時間程度、最大音量に近い再生ではもっと短くなることが多いです。充電はmicro-USBポート経由で行い、フル充電には数時間必要です(付属アダプターや入力電流によって変動)。
屋外での使い勝手と防水性能
IPX7の防水規格により雨天使用や水回りでも安心して使えます。塩水や高温多湿環境での長期間使用は注意が必要ですが、イベント・キャンプ・バーベキューなどの屋外シーンでの耐久性は高評価です。ラバー素材の外装はグリップ感もよく手に持っての移動も快適ですが、やや重めの重量(およそ800g前後)で長時間持ち運ぶ場合は負担になります。
長所と短所の整理
- 長所:防水性(IPX7)、大容量バッテリー(6000mAh/最大20時間)、低域の迫力、モバイル充電が可能なUSB出力、丈夫なビルド。
- 短所:Bluetoothバージョンが最新世代と比べると古い(4.1)、JBLの後継機能(Connect+ / PartyBoost)とは非互換、音の解像度やステレオ分離感は上位機に劣る、重量がやや重め。
Charge 3を買うべきユーザー像
屋外での利用やパーティー用途で“音の楽しさ”と利便性(長時間再生・スマホ充電)を重視する人に最適です。一方で、正確な音の再現性や最新ワイヤレス機能、より軽量な携帯性を求めるなら後継モデルや他ブランドを検討する価値があります。
後継機種との比較(簡易)
Charge 4やCharge 5と比較すると、後継モデルはBluetooth規格の更新、パワー・チューニングの改善、PartyBoost対応などが加わっています。Charge 3はコストパフォーマンスと安定した基本性能が魅力ですが、最新機能やより良いステレオ体験を求めるなら後継機の検討もおすすめです。
メンテナンスと長持ちさせるコツ
- 塩水や泥が付着した場合は真水で洗い流し、乾いた布で拭く(完全に乾かしてから充電)。
- 長期保管時はバッテリーを50%前後に保って格納し、半年に一度程度は充電してメンテナンスする。
- micro-USBポート周辺は湿気や異物が入りやすいのでゴミを取り除きつつ優しく扱う。
総評
JBL Charge 3は発売当時から現在に至るまで、アウトドアや日常使いで頼れるバランス型ポータブルスピーカーの代表格です。防水性能、長時間バッテリー、低域の迫力、スマホ充電機能といった実用的な利点が多く、音楽を“楽しむ”ためのチューニングが施されています。最新機が持つ新機能や音の精度を重要視するか、費用対効果と堅牢さを重視するかで評価が分かれますが、いまだに実用性の高い選択肢です。
購入前のチェックリスト
- 使用シーン(屋外/屋内/パーティー)を明確にする
- 後継機(Charge 4/5)との機能差(PartyBoostや接続台数)を確認する
- バッテリー寿命や充電方式(micro-USB)を許容できるか確認する
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参考文献
- JBL 公式製品ページ — Charge 3
- Wikipedia — JBL Charge (シリーズ概要)
- RTINGS — JBL Charge 3 Review
- What Hi-Fi? — JBL Charge 3 Review


