シャンソン入門 ─ 初心者のための5大名盤ガイド

概要
本コラムでは、フランス語による抒情的な歌唱スタイル「シャンソン」の魅力を初心者向けに解説し、代表的なアーティストの名盤5枚を詳細に紹介します。Édith Piaf、Charles Aznavour、Jacques Brel、Juliette Grécoといった巨匠たちの作品から、多彩なアーティストの名曲を網羅した豪華オムニバスまで、それぞれの特徴や聴きどころを丁寧に解説します。
シャンソンとは
シャンソンは「歌詞主導のフランス語による歌曲」を指し、詩的な表現とドラマティックな歌唱が特徴です。中世のトルバドゥールに起源をもちつつ、20世紀半ばにはÉdith Piafらによる「シャンソン・レアリスト」が隆盛を極め、大衆歌謡として花開きました。近年ではポップやロック、エレクトロとの融合を果たすニュー・シャンソンも登場し、多様な表現を見せています。
初心者向けおすすめレコード5選
1. Édith Piaf『Edith Piaf』(1953年)
Columbiaレーベルからリリースされた10インチLP。代表曲「La Vie en rose」や「Hymne à l’amour」をはじめ、初期シングルを厳選収録。Piafの深く情感豊かな歌声を、手頃なボリュームで楽しめる一枚です。
2. Charles Aznavour『20 Greatest Hits (1952–1962)』(Limited 180gヴァイナルLP)
1952年~1962年の初期ヒット20曲をまとめた重量盤LP。歌詞の詩情とドラマ性に定評のあるAznavourの代表作を、オリジナル録音のままオーケストラ演奏とともに堪能できます。
3. Jacques Brel『Infiniment』(2003年リマスター2CDコンピレーション)
25周年記念としてリリースされた2枚組ベスト。全40曲をリマスター収録し、さらに当時未発表だった5曲も追加。Brelの詩的世界と鋭い感情描写を余すところなく味わえる決定版です。
4. Juliette Gréco「Je suis comme je suis」(1951年シングル)
作詞:Jacques Prévert、作曲:Joseph Kosmaによるデビューシングル。グレコの語りかけるような独特の歌唱スタイルが初めて世に出た歴史的ナンバーで、パリのシャンソニエ文化のエッセンスが詰まっています。
5. オムニバス『ベスト・オブ・シャンソン 101』(CD4枚組)
Édith Piaf、Yves Montand、Dalida、Maurice Chevalierなど名だたるアーティストの101曲を4枚にわたって収録。黄金期からニュー・シャンソンまで、ジャンルの全体像を一気に俯瞰できる豪華コンピレーションです。
終わりに
まずは気になる一枚を手に取り、フランス語の詩情あふれる歌詞と表現力豊かな歌唱に浸ってみてください。次のステップとして歌詞対訳を追いかけたり、シャンソン・カフェを訪れるなど、さらなる文化体験を楽しんでみましょう。
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