エレキサウンドの黄金時代:ザ・ベンチャーズ人気曲解剖

ザ・ベンチャーズは1958年にアメリカ・ワシントン州タコマで結成され、インストゥルメンタルロック/サーフミュージックの先駆者として世界中で1億枚以上を売り上げた史上最高のインストゥルメンタルバンドです。1960年のデビューシングル「Walk, Don’t Run」は全米ビルボード・ホット100で2位を記録し、以降1960年代には38枚のアルバムが米チャート入り、14曲のシングルがホット100にランクインしました。

バンド概要

ドン・ウィルソン(リズムギター)とボブ・ボーグル(リード/ベース)を中心に結成されたクァルテットは、モズライトギターの導入やフランジングなどのエフェクト、コンセプトアルバムなどを手がけ、1963年のアルバム『The Ventures in Space』などで独自の“Sci-Fi”サウンドを確立しました。

人気曲トップ5

1. Diamond Head

1964年リリースのインストゥルメンタルで、アルバム『Walk, Don’t Run, Vol. 2』に収録。日本・香港で1位を獲得し、日本では史上初のミリオンセラーを達成、185万枚以上を売り上げたサーフミュージックの金字塔です。

2. Pipeline

オリジナルはチャンテイズが1962年12月に発表し、ビルボードで4位を記録したサーフロックの名曲。ベンチャーズ版はステレオミックスを駆使したギターワークで日本のファンを魅了しました。

3. Walk, Don’t Run

ジャズギタリスト、ジョニー・スミスが1954年に作曲/録音した曲を1960年にカバーし、ビルボード・ホット100で2位、R&Bチャートで13位、英国チャートで8位を記録。バンドのブレイク作にして、グラミー殿堂入りを果たした金字塔です。

4. Out of Limits

ザ・マーケッツが1963年10月に発表し、1964年2月に全米3位となったサーフインストゥルメンタル。ベンチャーズは同年、アルバム『The Ventures in Space』でカバーし、モズライトギターによる“宇宙的”サウンドを追求しました。

5. 夜空の星 (Yozora No Hoshi)

加山雄三が作詞:岩谷時子/作曲:弾厚作で映画『エレキの若大将』(1965年12月公開)の挿入歌として歌唱した楽曲。ザ・ベンチャーズは1966年3月20日に日本市場向けシングル「君といつまでも」のB面としてカバーし、オリジナル盤と並行してヒットさせました。

以上、ザ・ベンチャーズの人気曲トップ5を詳しく解説しました。各曲が放ったエレキサウンドの鮮烈さと、日本を中心とする海外市場での成功は、いまなお色褪せることなく多くのギタリストやリスナーを魅了し続けています。ぜひ改めてこれらの名演をお楽しみください。


参考文献

エバープレイの中古レコード通販ショップ

エバープレイでは中古レコードのオンライン販売を行っておりますので是非一度ご覧ください。
https://everplay.base.shop/

また、レコードの宅配買取も行っております。
ダンボールにレコードを詰めて宅配業者を待つだけで簡単にレコードが売れちゃいます。
是非ご利用ください。
https://everplay.jp/delivery