LOUDNESSの名曲とレコードコレクション必携ガイド:アナログで味わう日本ヘヴィメタルの真髄
LOUDNESSの名曲を徹底解説:レコードコレクター必携の名作ガイド
日本を代表するヘヴィメタルバンド、LOUDNESS(ラウドネス)。彼らの活動は1980年代から現在に至るまで、数々の名曲を生み出し、日本のみならず海外のメタルシーンにも多大な影響を与えてきました。特にレコードで聴く彼らの楽曲には独特の魅力があり、音質やジャケットのアートワーク、当時のアナログ特有の温かみのある音が楽しめます。
本コラムでは、LOUDNESSの代表的な名曲について、彼らのオリジナル・アナログレコードのリリース情報を交えつつ解説します。レコードコレクターやメタルファン必見の内容です。
LOUDNESSとは?
LOUDNESSは1981年に結成された日本のヘヴィメタルバンドで、初期には日本語で歌唱していましたが、海外進出を目指す中で英語曲にシフトしました。独自の高速かつメロディアスなギターリフ、テクニカルなドラムワーク、力強いボーカルが特徴です。特にギタリストの秋山 勲(現・秋山 善介)やその後任の山下 昌良、2012年からのギタリスト・高崎 晃の存在がバンドのサウンドを大きく形作っています。
代表作アルバムとその名曲
ここからは代表的な作品とそこで聴ける名曲を、オリジナルレコード盤の情報と共に解説します。初期の作品は特にアナログで聴くことをおすすめします。
1. 『LOUDNESS』(1981年、東芝EMI)
メジャーデビュー作となるファースト・アルバム『LOUDNESS』は、日本のHR/HM黎明期を象徴する名作。レコードは黒盤(180g重量盤ではなく、当時の国内プレス標準の黒盤)仕様で、ジャケットはバンドメンバーの写真がクローズアップされたデザインです。
- 名曲「Geraldine」
- 「Heavenward」
「Geraldine」は彼らのスピードメタルの片鱗が感じられる楽曲。疾走感あふれるギターリフと山下昌良のシャープなギタープレイが目立ちます。レコードで再生すると、初期のアナログらしい温もりのある音が、デジタル音源では味わいきれない生々しい迫力を伝えてくれます。
2. 『DEVIL SOLDIER』(1982年、東芝EMI)
セカンドアルバム『DEVIL SOLDIER』はバンドのスピード感とメタリックな質感がさらに増し、名実ともに日本HM界のトップバンドとしての地位を確立しました。オリジナルアナログ盤は厚紙ジャケットの上にプラスチックカバーがかかっており、収集家には高い評価を得ています。
- 名曲「In The Mirror」
- 「Drum Solo」
「In The Mirror」はメロディとテクニカルなギターが印象的なナンバー。アナログレコードで聴くと繊細なギターのニュアンスもクリアに伝わり、ドラムソロも熱狂的なライブ感覚を味わえます。
3. 『THE LAW OF DEVIL’S LAND』(1983年、東芝EMI)
3rdアルバムである『THE LAW OF DEVIL’S LAND』は、より国際的なメタルサウンドへと進化しました。和製スピードメタルの真髄が詰まった作品で、特に高崎晃のギターワークが冴え渡ります。オリジナルレコード盤はジャケットのデザインや帯の状態によって評価が大きく変わるため、コレクターの間で人気です。
- 名曲「Crazy Doctor」
- 「Crazy Night」
「Crazy Doctor」はパワフルなリフとキャッチーなフックが魅力。ライブでの定番曲としても名高く、レコードでの再生は曲のダイナミクスをストレートに体感できます。同じく「Crazy Night」はファンに愛されるアンセム的ナンバーで、アナログの迫力あるゲインと自然なリバーブ感が楽しめます。
4. 『THUNDER IN THE EAST』(1985年、ATCO Records)
LOUDNESSが世界デビューを果たした米国盤アナログレコードです。日本の東芝EMIからの国内版とは異なり、ATCO Recordsからリリースされたこのレコードはジャケットも英語表記で、間違いなくコレクターズアイテム。オリジナル盤は重量級黒盤やコラード紙ジャケット仕様となっている場合が多く、海外のファンやコレクターから大変貴重視されています。
- 名曲「Crazy Nights」
- 「Soldier of Fortune」
「Crazy Nights」は彼らの海外進出の象徴的な曲であり、アナログでは透明感あるギター音とパワフルなボーカルが際立ちます。「Soldier of Fortune」もバラードながら重厚でメロディアスなサウンドが収められており、レコードの暖かい音色がその世界観を一層引き立てます。
レコードで聴くLOUDNESSの魅力
デジタル音源に比べ、アナログレコードには様々な魅力があります。LOUDNESSのようなHR/HMバンドの楽曲は、エレキギターの倍音豊かなサウンドやドラムの迫力がダイレクトに伝わるため、レコードで聴くことで一層の臨場感が得られます。特に1980年代に制作・プレスされたオリジナル盤は音質も優れており、当時のマスタリング手法やアナログ機器特有の暖かみが存分に感じられます。
- 独特のワイドレンジでギターソロの細かいニュアンスが楽しめる
- クラシックなプレスのノイズと盤の重量感が生み出す音の深み
- ジャケットアートや見開きインナーなど、作品全体の魅力を味わえる
レコードの入手と保存のポイント
LOUDNESSのレコードは国内外で多くのプレスが存在するため、コレクションの際にはバージョン違いに注意が必要です。特にプレス時期、ジャケットの種類、帯の有無、歌詞インサートの有無などがコレクター価値を左右します。
- 国内盤と輸入盤の違いを把握する
- 帯付きの状態の良いものが希少かつ高価
- 盤面のキズやノイズの有無を確認、保存は湿度管理された環境で
また、レコード針とターンテーブルを適切にメンテナンスし、良好な再生環境を整えることも重要です。LOUDNESSの繊細かつダイナミックなサウンドを最大限に楽しむには、設備にもこだわりを持ちましょう。
まとめ
LOUDNESSは日本のHR/HMシーンをけん引し、名曲の数々を世に送り出してきました。彼らの楽曲はアナログレコードで聴くことで、その真価が一層引き立ちます。ファーストアルバムから『THUNDER IN THE EAST』まで、オリジナル盤を中心に聴き込むことで、当時の熱量や高品質な演奏をリアルに体感できます。
ぜひレコード店やオークションで彼らのオリジナルアナログ盤を探し出し、LOUNDNESSの名曲をアナログならではの音楽体験として味わってみてください。あなたのコレクションに加える価値は計り知れません。