UFO(ユーフォー)徹底ガイド:代表曲・名盤・ライブで読み解くメロディック・ハードロックの伝説
UFO — プロフィール概要
UFO はイギリス出身のロック/ハードロック・バンドで、1968年に結成されました。初期はスペースロック的な要素も含んだサウンドを志向していましたが、1970年代中盤にマイケル・シェンカー(Michael Schenker)が加入して以降、メロディックかつ攻撃的なギターを中心としたハードロック/プロトメタルの代表的存在となりました。ライブパフォーマンスの評価も高く、1979年のライヴ盤『Strangers in the Night』はバンドの代表作として広く知られています。
音楽性・サウンドの特徴
メロディックなギター・ワーク:マイケル・シェンカーの旋律的で歌うようなソロはUFOのサウンドの核。音程感とフレージングの美しさは多くのギタリストに影響を与えました。
力強いヴォーカル:フィル・モッグ(Phil Mogg)の独特の声質と歌い回しは、楽曲のドラマ性を高める重要な要素です。
リズム隊の安定感:ピート・ウェイ(Pete Way)やアンディ・パーカー(Andy Parker)らによるグルーヴは、楽曲に芯を与え、ギターのスリルを支えます。
バランスの良い曲作り:キャッチーなリフとドラマチックな展開を両立させた楽曲構成が多く、ヘヴィさと聴きやすさのバランスが優れています。
スタジオとライブの両面での強さ:スタジオ録音は緻密に、ライヴでは即興性とエモーションを前面に出すパフォーマンスを見せました。
代表曲・名盤(推薦)
「Doctor Doctor」— UFO の代表曲のひとつ。イントロのリフとサビのフックが強烈で、ライブの定番ナンバーになりました。
『Phenomenon』(1974)— マイケル・シェンカーが本格的に関与し始めた転機のアルバム。バンドのハードロック路線が固まっていく重要作です。
『Force It』(1975)— 70年代中盤の充実期を示す作品のひとつで、バンドのアンサンブルと楽曲力が発揮されています。
『Lights Out』(1977)— UFO の最盛期を象徴するアルバムの一つ。タイトル曲を含めた楽曲群はその後のロック・シーンに多大な影響を与えました。
『Obsession』(1978)— ハードさとポップ性のバランスが取れた作品で、ヒット曲群を含みます。
『Strangers in the Night』(1979)— ライブ盤の金字塔。スタジオ曲を超えるエネルギーと演奏の妙技が詰まっており、UFO のライブ/演奏力を知るには必聴の一枚です。
ライブでの魅力
UFO のライブは、スタジオ盤以上の熱量と即興性、そしてギターのロング・ソロやダイナミックな展開が魅力です。観客との一体感を作る構成やソロ・パートでのテンションの高め方が非常に巧みで、ライヴ盤『Strangers in the Night』はその真価を余すところなく記録しています。
主要メンバーとその貢献
フィル・モッグ(Phil Mogg)— ヴォーカル、バンドの顔。歌唱とソングライティングでバンドの方向性を牽引。
マイケル・シェンカー(Michael Schenker)— ギタリスト。加入以降バンドのサウンドを決定づけた存在で、リードギターのフレーズは多くのギタリストに影響を与えました。
ピート・ウェイ(Pete Way)— ベース。リズムとグルーヴでバンドの土台を築いた(2020年に亡くなりましたが、その存在感は大きいです)。
アンディ・パーカー(Andy Parker)— ドラム。精確かつパワフルなプレイで楽曲を支えます。
ポール・レイモンド(Paul Raymond)やポール・チャップマン(Paul Chapman)、後年のビニー・ムーア(Vinnie Moore)ら— 各時期でサウンドに異なる彩りを与えたギタリスト/キーボーディストたち。
なぜ現在でも支持されるのか(影響とレガシー)
UFO は単に「かっこいいリフ」を持つバンドというだけでなく、メロディとテクニック、ライブ力を高次元で両立させた点で後続のハードロック/ヘヴィメタル・シーンに多大な影響を与えました。特にギタリストたちにとってシェンカーのフレージングは教科書的存在であり、バンドの楽曲は多くのミュージシャンにカバーされています。また、スタジオ音源の完成度とライヴでの即興的なエネルギーの両立が、長年にわたりファンを惹きつけ続ける理由です。
入門ガイド:これからUFOを聴く人へ
最初に聴くなら:『Lights Out』→『Phenomenon』→『Strangers in the Night』の順で聴くと、スタジオ作品とライヴでの魅力を効率よく体感できます。
スタジオとライブの比較:スタジオ盤は楽曲の緻密さ、ライブ盤は即興と熱量が際立ちます。特にギター・ソロや延びのある演奏を味わうならライブ盤がオススメです。
プレイリスト作り:代表曲(例:「Doctor Doctor」「Lights Out」「Rock Bottom」「Only You Can Rock Me」など)を中心に、アルバム曲を織り交ぜるとバンドの幅が分かります。
エバープレイの中古レコード通販ショップ
エバープレイでは中古レコードのオンライン販売を行っております。
是非一度ご覧ください。

また、レコードの宅配買取も行っております。
ダンボールにレコードを詰めて宅配業者を待つだけで簡単にレコードが売れちゃいます。
是非ご利用ください。
https://everplay.jp/delivery


