Children of Bodom(チルドレン・オブ・ボドム)徹底ガイド:プロフィール・名盤・代表曲・ライブの魅力を解説
Children of Bodom — プロフィール
Children of Bodom(チルドレン・オブ・ボドム)は、フィンランド出身のメロディック・デスメタル/メロディック・メタル・バンド。1993年にヘルシンキ近郊で結成され、1997年のデビュー作『Something Wild』で国際的に注目を集めました。リードギター兼ボーカルのアレクシ・ライホ(Alexi Laiho)を中心に、キーボードのヤンネ・ウィルマン(Janne Wirman)、ベースのヘンッカ・セッパラ(Henkka Seppälä)、ドラムのヤスカ・ラーティカイネン(Jaska Raatikainen)らの演奏と、激烈なリフとキャッチーなメロディを融合させたサウンドで知られます。
- 結成:1993年(フィンランド)
- 代表的メンバー:
- Alexi Laiho(ギター/ボーカル、中心人物、享年)
- Janne Wirman(キーボード)
- Henkka Seppälä(ベース)
- Jaska Raatikainen(ドラム)
- Alexander Kuoppala(初期ギター、1995–2003)
- Roope Latvala(ギター、2003–2015)
- Daniel Freyberg(ギター、後期)
- 活動のハイライト:1997年デビュー以降、2000年代を通じて世界的に成功。2019年にバンド名義での活動は終了し、中心人物アレクシ・ライホは2020年に逝去しました。
名盤と代表曲(入門案内)
Children of Bodom はアルバムごとにサウンドの変化があり、どこから入るかで受ける印象が変わります。以下は業界的にもファン的にも評価の高い“名盤”と、代表的な楽曲の紹介です。
- Something Wild(1997) — デビュー作。スピード感とメロディ性の高さが鮮烈。初期の激情とテクニカルさを味わうのに適した一枚。
- 代表曲の例:初期のキラーチューン(バンドの土台となる曲群を収録)
- Hatebreeder(1999) — バンドの「らしさ」が確立された重要作。メロディック・デスメタルの金字塔的評価を受けることが多い。
- 代表曲の例:Downfall など、強烈なリフと印象的なキーボードラインが光る曲を収録
- Follow the Reaper(2000) — メロディと叙情性をさらに推し進め、バンド人気が世界的に高まった作品。
- 代表曲の例:Hate Me!、Everytime I Die など
- Hate Crew Deathroll(2003) — ライヴでの人気曲を生み、よりヘヴィで切れ味のある楽曲が並ぶ。バンドの定番サウンドが完成形に近づく。
- 代表曲の例:タイトル曲やライブ定番曲
- Are You Dead Yet?(2005)以降 — プロダクションがモダン化し、よりストレートなヘヴィネス/グルーヴを強調したサウンド。賛否両論ありますが新たなファン層も獲得しました。
- 代表曲の例:Are You Dead Yet?(同名曲)やBlooddrunk(2008)収録曲など
サウンドと作曲の特徴
Children of Bodom の魅力は、テクニックとメロディの両立にあります。以下が主な特徴です。
- メロディック・デスメタルを基調に、ネオクラシカル/ギター・ソロ技術を大胆に取り入れたギター・ワーク。
- キーボードがギターと対等にメロディを担当する“ツイン・メロディ”の構造。ヤンネのキーボードは曲の色付けとソロ両方で重要。
- アグレッシブなトレモロ奏法や速弾きを併せ持ちながら、キャッチーなコーラスやフック(サビ)を重視した作曲。幅広いリスナーに刺さる「耳に残る」メロディが多い。
- 歌唱はシャウト寄りのグロウルだが、メロディラインを意識したフレージングで叙情性を損なわない。
- 作品によってはよりモダンで産業的/グルーヴィーなアプローチを採るなど、音色やプロダクションの変化も特徴。
ライブとパフォーマンスの魅力
ライブはバンドの大きな魅力の一つです。アレクシの卓越したギター・パフォーマンスとステージング、ヤンネのキーボード・ソロ、タイトなリズムセクションが相まって圧倒的な一体感を生みます。速いナンバーでは爆発的なエネルギー、スローな曲では叙情性を湛えた表現力を発揮するため、セットリストの緩急が効いたライブ体験になります。
魅力(なぜ多くのファンを惹きつけるのか)
- 高度なテクニックと“歌えるメロディ”の両立:テクニカル好きもメロディックな歌モノ好きも満足させる点。
- 楽曲のバラエティ:疾走曲、ミドルテンポ、スローで叙情的な曲まで幅広い。
- フィンランド的な「哀愁」や暗さを含んだ美学:北欧メタルに特有の情感が色濃く出ている。
- ライブでの一体感:ステージ上の高い演奏力と観客との相互作用により、現場での満足度が高い。
- 継続的な進化:初期の極端な速さから、メロディ性やモダンな要素の導入まで、常に変化し続けた点。
影響とレガシー
Children of Bodom は2000年代を中心に、メロディック・デスメタルやメロディック・メタルのシーンに大きな影響を与えました。ギターとキーボードの緻密な絡み、キャッチーながらも攻撃的な楽曲設計は多くの後進バンドに影響を与え、北欧メタルを代表するバンドの一つとして評価されています。また、ライブやアルバムを通じて彼らが築いた「メロディと疾走の美学」は現在も多くのファンに受け継がれています。
活動の終焉とその後
バンドは2019年にChildren of Bodom 名義での活動を終了しました。中心人物であったアレクシ・ライホはその後別プロジェクトを進めましたが、2020年末に急逝。彼の死はメタル界に大きな衝撃を与え、彼が残した演奏と楽曲は多くの支持者にとって今も色褪せないものとなっています。
聴きどころ・入門ガイド(おすすめの始め方)
- まずは『Hatebreeder』→『Follow the Reaper』:バンドの「核」を理解するのに最適。
- よりモダンで骨太なサウンドを求めるなら『Are You Dead Yet?』や『Blooddrunk』を。プロダクションの違いで好みが分かれる。
- ライブ音源やベスト盤で定番曲を体感するのも良い。実演の熱量が伝わります。
- ギター/キーボードの応酬に注目すると、楽曲の構造理解が深まります。ギター・ソロ、キーボード・メロディに耳を傾けてみてください。
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参考文献
- Wikipedia — Children of Bodom
- AllMusic — Children of Bodom Biography
- Encyclopaedia Metallum — Children of Bodom
- Blabbermouth — News: Alexi Laiho dies at 41
- Rolling Stone — Alexi Laiho obituary / news


