Mr. Bigを極めるレコード収集ガイド—アナログ盤の選び方と必聴アルバム徹底解説
イントロダクション
Mr. Bigはテクニカルな演奏力とポップなメロディを両立させたアメリカのロック・バンドです。世界的なヒット「To Be With You」で広く知られていますが、バンドの魅力はそれだけではありません。ここではレコード・コレクション視点で「買うべき(聴くべき)Mr. Bigのおすすめレコード」を深掘りして解説します。各アルバムの聴きどころ、収録曲のハイライト、レコード盤を選ぶ際のポイント(盤そのものの扱いではなく、エディションやマスタリングの観点)などに触れます。
Mr. Bigとは(簡単な概説)
Mr. BigはEric Martin(vo)、Billy Sheehan(b)、Paul Gilbert(g)、Pat Torpey(ds)を中心に結成され、テクニカルなインスト曲やハードロック的なギター/ベース・プレイと、メロディアスなバラードを同時に高いレベルで成立させた点が特徴です。日本での人気が特に高く、日本盤での帯・ボーナストラック付きプレスや来日時のライブ盤はコレクターズ・アイテムになりやすいのもポイントです。
おすすめレコード(選定基準)
- 音楽性の代表性(バンドらしさが顕著に出ているか)
- 収録曲の質(代表曲およびアルバム全体の完成度)
- アナログ盤としての価値(初回盤、国内盤帯付き、リマスターや高品質プレスの有無)
- コレクター性(入手難易度・日本独自仕様など)
1. 「Mr. Big」(デビュー作)
おすすめ度:入門〜必携
ポイント:デビュー作はバンドの技術的な側面が露出した作品で、Billy SheehanのベースとPaul Gilbertのギターが存分に楽しめます。代表的なトラックは冒頭の攻めたナンバーや、パワフルな演奏で魅せるインスト/ロック寄りの曲が多い点。Mr. Bigの“演奏力”を知る最初の一枚として重要です。
盤の選び方:オリジナル米国盤はマスター音源に忠実なことが多く、初版プレスや日本初回盤(帯・歌詞カード)はコレクター価値が高いです。
2. 「Lean into It」(不朽の名盤)
おすすめ度:必携(コア)
ポイント:バンドの商業的成功と音楽的完成度がもっとも高く出た作品です。シングル「To Be With You」は世界的ヒットとなり、しかしアルバム全体はバラードだけでなくハードな楽曲やテクニカルなナンバーもバランスよく含んでいます。バンドの二面性――ポップな歌ものとインスト志向の技巧派──が最も明確に表れている作品です。
盤の選び方:日本盤の初回帯付きは歌詞(英/和)やボーナス情報があり人気。近年のアナログ再発(180gなど)で音圧・低音の再現が改善されている盤もあるので、音質重視ならリイシューの仕様をチェックするとよいでしょう。
3. 「Bump Ahead」
おすすめ度:好きな曲目があるなら強く推奨
ポイント:前作の成功後に続く作品で、メロディ志向の曲が増えつつ、演奏面のまとまりも向上したアルバムです。ポップ寄りの曲とロック色のバランスが良く、バラエティに富んだ収録内容が魅力。
盤の選び方:日本での人気が高かった時期の作品なので、国内盤の帯付きや初回仕様は別コレクションとして価値があります。オリジナルのマスターを重視するか、現代のリマスターの音像を重視するかで選んでください。
4. 「Hey Man」
おすすめ度:中上級者向け
ポイント:バンドの成熟期に当たる作品で、歌もの中心のアプローチが進んだアルバム。楽曲ごとの完成度が高く、ライブでの定番曲も含まれます。ポップ寄りに傾いた面があり、メロディを重視するリスナーには刺さる内容です。
盤の選び方:こちらも日本盤の仕様違い(ボーナストラックなど)を確認すると良いでしょう。国内盤は追加情報やブックレットが充実していることが多いです。
5. 「Actual Size」
おすすめ度:コア・ファン向け(個性の変化を味わいたい人に)
ポイント:バンドの変遷期の音像を知る上で興味深い作品です。メンバー構成や制作背景の変化が音に表れており、聴き手によって賛否が分かれる作品でもあります。コアなファンや、Mr. Bigの歴史を追いたい人には聴き応えがあります。
盤の選び方:オリジナルCDとはミックスや曲順が異なる場合があるため、アナログプレスのマスタリング情報(誰がマスタリングしたか)をチェックすると面白いです。
6. 「What If... / The Stories We Could Tell / Defying Gravity」(再結成以降の新作群)
おすすめ度:再評価・最新の音像を求める人向け
ポイント:再結成後の作品群は、往年のテクニカルさを残しつつ成熟したソングライティングが光ります。楽器隊の熟練度とヴォーカルの円熟味により、往年のファンにとっては“今のMr. Big”を確認するための重要な資料です。アナログで出ている盤は、オリジナル期とは違った温度感のマスタリングがされていることが多いので比較して聴くのも楽しみの一つです。
盤の選び方:再結成後は複数のレーベルやリイシューが存在するため、プレス元やマスター、重量盤(180g)などの情報を確認するのがおすすめです。
シングルや日本独自仕様盤の狙いどころ
日本ではシングルやEPに日本語解説・帯・ボーナストラックが付くことが多く、コレクターズ・アイテムになりやすいです。とくに「To Be With You」関連の国内7インチ/12インチやプロモ盤、帯付き初回盤は国内市場で人気があります。限定盤やプロモは状態次第で価格が大きく変動するので、購入時はジャケット状態や付属品の有無をよく確認してください。
買い方のコツ(盤の“選び方”に特化)
- オリジナル盤を狙う場合:初回プレスやオリジナル・マスター使用表記を確認。日本盤は帯や解説が付くためコレクション性が高い。
- 音質優先なら:近年の高品質リイシュー(180g重量盤やアナログ・リマスター)の評判をチェック。マスタリングエンジニア名が明記されていると参考になる。
- 情報源として:Discogsのリリース情報やレーベルの公式アナウンス、オフィシャル・サイトのディスコグラフィを照合する。
- 輸入と国内購入:輸入盤は安価で入手しやすいことがあるが、日本盤の帯・ボーナス曲・歌詞対訳の有無は価値判断に影響する。
聴きどころ解説(楽曲/演奏面の観点)
- Billy Sheehanのベース:単なる低音支えではなく、メロディやリフとして前に出てくるプレイが多く、Mr. Bigのサウンドの大きな個性です。
- Paul Gilbert / Richie Kotzenのギター:テクニカルで速弾き中心のソロだけでなく、曲ごとの表情付けが巧み。ギタリストの交代が音楽性に与えた影響を聴き比べるのも面白いです。
- Eric Martinのボーカル:ロック寄りのハスキーさと、高音の伸びが魅力。バラードとアップテンポ曲で違った魅力を発揮します。
- 楽曲構成:ポップなコーラスワークと技巧的なインストが同居する点が、アルバム全体の聴き応えを支えています。
入手先の例(参考)
- 中古市場:Discogs、eBay、国内の中古レコード店(タワーレコード中古、Recofan、Mandarakeなど)
- 新品/再発:各国のレーベル直販や大手通販(Amazon、タワーレコードオンライン)
- 情報収集:オフィシャル・サイト、ファンサイト、ディスコグラフィのデータベース(Discogs)
まとめ(コレクションの指針)
最初の一枚としては「Lean into It」が最もバランスよくMr. Bigの魅力を伝えてくれるので強くおすすめします。演奏性を楽しみたいならデビュー作、メロディ重視なら「Hey Man」やBump Aheadを。コレクション面では日本盤の帯付き初回プレスや、オリジナルマスター表記のある盤、そして近年の高品質アナログリイシューを比較して揃えていくと満足度が高いでしょう。
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