ゴーストのアナログ盤徹底ガイド:おすすめレコードとプレスの選び方、コレクター必携

ゴーストとは:レコードでこそ楽しみたい理由

スウェーデン出身のロック/メタル・バンド「ゴースト(GHOST)」は、劇場的なビジュアルとキャッチーかつダークなメロディを融合させた独自の世界観で知られます。アルバムごとに表情を変えるコンセプト、象徴的なアートワーク、ステージの演出――これらはCDや配信でも伝わりますが、アナログ盤の大判アート、重量盤の低域の厚み、限定カラーやインサートの物質性によってより強くその世界観が手の中に残ります。本稿では「買って損をしない」「音楽的に・コレクション的に価値が高い」ゴーストのおすすめレコードを、作品の魅力とプレス選びの観点から掘り下げて紹介します。

おすすめレコード一覧(スタジオ作中心)

Opus Eponymous(2010)

ゴーストのデビュー作。儀式めいた雰囲気と古典的なヘヴィ・ロックが融合した音像で、バンドの「原点」を示します。シンプルながら完成度の高い楽曲群は、コアなファンだけでなく新規リスナーにも入りやすい。

  • おすすめポイント:初期のダークで儀式的な魅力が詰まっている。コレクションとしては初期プレス(オリジナル盤)が人気。
  • プレスの選び方:オリジナルの初回プレス(入手可能であれば)か、公式再発の重量盤(180g)を推奨。インサートやジャケットの質感が良いプレスを選ぶと所有感が高い。
  • 代表曲:Ritual、Elizabeth

Infestissumam(2013)

スケール感が増した2nd。メロディックでポップな要素と荘厳さが同居する作風で、より多様な聴き手にアピールしました。アルバム制作や演出面での野心が見える作品です。

  • おすすめポイント:サウンドの幅が広がり、シングル級のキャッチーな曲も多い。アートワークのビジュアルが豪華で、ヴァイナルのジャケット再現性を重視する価値あり。
  • プレスの選び方:海外限定のカラービニールや限定盤(特典ポスターやインサート付き)がコレクター価値高め。音質重視なら定評あるプレス工場で作られた重量盤を選ぶと良い。
  • 代表曲:Year Zero、Secular Haze

Meliora(2015)

バンドの転機とも言えるアルバムで、プロダクションが洗練され、シングル「Cirice」はグラミー受賞(Best Metal Performance)という評価にもつながりました。メロディとヘヴィネスのバランスが秀逸で、ゴースト入門盤としても最適です。

  • おすすめポイント:名曲揃いで、ライブでも定番化した曲が多い。プロダクションの明瞭さがアナログで映える作品。
  • プレスの選び方:音質を重視するならオリジナルの良好なプレスか、アナログ用にマスタリングされた再発の重量盤を。リミテッド・カラーヴァイナルは視覚的にも満足度大。
  • 代表曲:Cirice、He Is、From the Pinnacle to the Pit

Popestar(EP、2016)/Square Hammer(シングル)

EP「Popestar」はツアー延長線上の音源で、カヴァーやシングル曲を含む好盤。「Square Hammer」はキャッチーでヒット性が高く、7インチやピクチャー・ディスクの存在感が強いコレクターアイテムです。

  • おすすめポイント:EPはアルバムの合間に楽しめるコンテンツ。7インチやピクチャー盤は装飾性が高くプレゼントにも最適。
  • プレスの選び方:限定仕様の7インチ、ピクチャー・ディスクは流通数が少なくプレミア化しやすい。状態を確認して入手を。

Prequelle(2018)

ポップ/ロックの要素がさらに明確になった作品で、「Rats」「Dance Macabre」などポップ性のある楽曲が大ヒット。メロディアスでありながらテーマ性の強い楽曲群が並びます。

  • おすすめポイント:メロディの完成度が高く、パフォーマンス性とスタジオ録音のクオリティが同時に楽しめる。アルバム・アートの演出も強い。
  • プレスの選び方:リリース時の限定カラーヴァイナルや海外限定エディションは見栄えが良くコレクション向け。音質派はアナログマスター使用のプレスを探すと満足度が高い。
  • 代表曲:Rats、Dance Macabre

Impera(2022)

近作であり、より洗練されたポップ性と広がりのあるアレンジが印象的。大規模なプロダクションとコンセプトの融合がなされており、バンドの最新形を知る上で重要な一枚です。

  • おすすめポイント:近年のサウンドを追うには必須。ビジュアル・アートワークや豪華盤が多く出るためコレクションの幅が広い。
  • プレスの選び方:初回限定盤や輸入盤のカラーヴァイナルはデザイン性が高く人気。音質を求めるなら高品質の重量盤を選ぶ。
  • 代表曲:Spillways、Watcher in the Sky(アルバム内での楽曲例)

その他の注目アイテム

  • ライブ作品・映像ソフト関連:ツアー会場限定や特典付き盤はコレクターズアイテムになりやすい。物語性を追いたいならツアー盤やスペシャル・パッケージもチェック。
  • シングル/7インチ/ピクチャー・ディスク:装飾性が高く、プレゼントや飾る用にも向く。限定色やサイン入りはプレミア化しやすい。
  • ボックスセットやデラックス盤:ブックレットやアートプリント、未発表音源などが付属することがあるので、コレクターなら要チェック。

どの盤を買うか—目的別の選び方ガイド

  • はじめての1枚(入門):Meliora または Prequelle。曲のバランス、プロダクション、代表曲の揃い具合で入門に最適。
  • 音質優先(オーディオファイル):公式にアナログマスターを使った重量盤(180g程度)や評判の良いプレス工場の再発を狙う。
  • 見た目・コレクション重視:限定カラーヴァイナル、ピクチャー・ディスク、ツアー会場限定盤。ジャケットや特典の有無を重視。
  • 投資・プレミア狙い:初回プレスや流通の少なかった特別仕様(サイン入り、限定数)の中古市場を追う。状態(VG+/Mなど)とシリアルの有無をチェック。

購入時のチェックポイント(音質以外)

  • ジャケットやインサートの有無:ポスター、歌詞カード、アートプリントが欠けていないか。
  • 盤の状態:中古であればキズやウォーピングの有無、盤面のクリーニング歴の有無を確認。
  • プレス情報:初回プレスか再発か、限定色か通常黒か。カタログ番号やマトリクス刻印(可能なら)で出自を確認すると安心。
  • 販売元の信頼性:公式ストアや信頼できるレコードショップ、Discogsの信頼できるセラーを優先。

コレクター向けの楽しみ方提案

  • アルバムごとにジャケットアートを並べて眺める:ゴーストはヴィジュアル面が強いのでコレクション棚を見せ場にできます。
  • 限定ピースをディスプレイ:7インチやピクチャー盤は額装して飾るのもおすすめ。
  • 異なるプレスを聴き比べる:同一アルバムでもプレスによって低域の出方や分離感が変わるので、比較する楽しみがあります。

まとめ

ゴーストは楽曲の魅力、アートワーク、ステージ演出といった複数の要素が相互に響き合うバンドであり、アナログ盤はそれらをより立体的に体験させてくれます。入門者はMelioraやPrequelleから、コレクターは初回プレスや限定カラーヴァイナル、ピクチャー・ディスクを狙うとよいでしょう。購入時は盤・付属品の状態やプレスの出自を確認することを忘れずに。

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参考文献