Dead or AliveのアナログLP徹底解説|おすすめアルバムとコレクター必携のプレス情報

はじめに

Dead or Alive(デッド・オア・アライブ)は、1980年代を代表する英国のダンス/ポップ・バンドで、ボーカルのピート・バーンズ(Pete Burns)を中心に独自のスタイルと大ヒット曲「You Spin Me Round (Like a Record)」で世界的な知名度を得ました。本コラムでは、レコード(アナログ)収集の観点から“おすすめの作品”を深掘りし、それぞれのアルバムやシングルがなぜ重要か、どのプレスやバージョンがコレクターに人気か、購入時に注目したいポイントを中心に解説します。

バンド概略(簡潔に)

  • 結成年:1980年代初頭(リーダーのピート・バーンズのカリスマ性が特徴)。

  • サウンド:ニュー・ウェイヴやポストパンク的な素地にシンセ/ダンス志向を融合。中期以降はStock Aitken Waterman(SAW)とのコラボでよりダンス・ポップに接近。

  • 代表曲:「You Spin Me Round (Like a Record)」を筆頭に、「Brand New Lover」「My Heart Goes Bang」など。

おすすめレコード(アルバム)

1. Sophisticated Boom Boom(1984)

ポイント:デビュー作にあたるアルバム。バンドの初期サウンドが詰まっており、ポップでありながらニュー・ウェイヴ的な生々しさがあります。初期の曲群を把握するには最適。

  • 代表トラック:初期シングルやライヴ定番曲が収録(アルバム全体の制作背景を味わえる)。

  • コレクターズポイント:初版のオリジナル・プレス(UK/EU盤)は比較的入手しやすく、帯やインサートの有無で価格変動があります。日本盤の帯付きは一定の需要あり。

2. Youthquake(1985)

ポイント:バンドの国際的ブレイク作。シングル「You Spin Me Round (Like a Record)」が世界的大ヒットし、サウンドがよりポップかつダンス寄りに定まった重要作です。

  • 代表トラック:「You Spin Me Round (Like a Record)」「My Heart Goes Bang (Get Me to the Doctor)」など。

  • コレクターズポイント:オリジナルのUK/US盤LPやシングル12インチの初期プレスは需要が高いです。特に12インチシングルのオリジナル・ミックス(extended)やプロモ盤はコレクターに人気。

  • 注意点:シングルが複数のバージョン(リミックス/再発)で出回っているため、購入前に盤面ラベルやマトリクス(runout groove)を確認すると良いでしょう。

3. Mad, Bad and Dangerous to Know(1986)

ポイント:Youthquakeの成功を受け、より洗練されたダンス・ポップを押し出した作品。ヒット・シングルも複数収録され、80年代中盤のサウンドを代表する一枚です。

  • 代表トラック:「Brand New Lover」など。

  • コレクターズポイント:こちらもオリジナルLPと当時の12インチ(特にダンス・ミックス)が注目されます。プロモ盤やカラーヴィニール、ピクチャーディスクなどの特殊盤は価格が上がる傾向。

4. Nude(1988)

ポイント:80年代後半のリリースで、バンドの音作りにシフトが見られるアルバム。UKチャートでの評価やシングルの成績などから、コアなファンに支持される作品です。

  • 代表トラック:「Turn Around and Count 2 Ten」(シングルヒット)など。

  • コレクターズポイント:日本盤LPの帯や歌詞カードが完備している個体は、輸入盤よりもコレクティブルです。後年の再発で音質改善が図られている場合もあるため、音質重視ならリマスターや高品質再発も検討すると良いでしょう。

5. Fan the Flame (Part 1)(1990)

ポイント:バンドのサウンドがさらに変化した時期の作品で、初期のダンス/ポップ路線を拡張しています。コアなファンやコレクター向けの一枚。

  • コレクターズポイント:オリジナル盤の流通量は中程度。国内外のプロモ盤や限定仕様は市場で注目されやすいです。

シングル/12インチで押さえておきたい重要盤

  • 「You Spin Me Round (Like a Record)」 12インチ(オリジナル・エクステンデッド/リミックス) — ダンス・フロア向けのロング・ミックスが収録され、コレクター人気が高い。

  • 「Brand New Lover」 12インチ — 複数のリミックス・バージョンが存在し、初期プレスは入手価値あり。

  • 限定ピクチャー・ディスク/カラー・ヴィニールやプロモ12インチは、コレクター市場で高値になりやすい。

購入時に注目したいポイント(コレクター視点)

  • プレスの出自:UK盤かUS盤か、日本盤かでラベル、マスタリング、付属物が異なります。日本盤は帯や歌詞カードが付くことが多く、コレクション価値が上がります。

  • マトリクス/カタログ番号:12インチやLPのマトリクス(runout)を確認して、初回プレスやマスター違いを見分けましょう。

  • 盤質・ジャケット:盤面のVG〜NM表記、ジャケットの角やスレ、付属インサートの有無が価格に直結します。付属物が完全な個体は高評価。

  • 特殊盤の希少性:ピクチャー・ディスク、プロモ盤、限定カラー盤は状態次第で高値になる可能性が高い。

  • リイシュー/リマスター:音質重視なら公式のリマスターや180gプレス(信頼できるレーベルからの再発)を検討。だが“オリジナルならではの音”を好むコレクターも多い。

価格感と流通状況(概算)

市場は時期・地域・状態によって変動しますが、目安として:

  • 一般的なオリジナルLP(良好な状態):数千円〜数万円。

  • 希少なプロモ/限定盤や帯・インサート完品の日本盤:数万円〜それ以上。

  • 人気の12インチ・シングル(オリジナル・ミックス/プロモ):数千円〜高騰するものは数万円。

最終的には「盤の状態」「付属物の有無」「プレスの希少性」「市場の需要」により大きく変わります。購入時は出品詳細をよく確認し、可能なら試聴や現物確認をおすすめします。

コレクションを深めるための実践アドバイス

  • 信頼できるディーラーやショップで買う:説明が丁寧でReturnポリシーがある店舗は安心です。

  • 同じタイトルでも複数のバージョンを比較する:マスタリングやミックスの違いは聴くほど面白い発見があります。

  • コンピレーションや再発もチェック:未発表ミックスやレアトラックが収録されている場合があります。

  • イベントやレコードショウでの現物発掘:思わぬ掘り出し物に出会えることがあります。

まとめ

Dead or Aliveはシンセ・ポップ/ダンスの歴史の中で独自の位置を占めるバンドであり、特に1984〜1988年のリリースはアナログ・コレクションとして魅力的です。代表的なアルバムとシングルは市場での人気が高く、オリジナル・プレス、プロモ、特殊盤、日本盤帯付きなど、押さえておきたいポイントが明確です。購入時は盤の状態・版元・付属物を確認し、目的(音質重視か資料価値重視か)に応じて選ぶと良いでしょう。

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参考文献