DDR4とは?特徴・性能・メリットをわかりやすく解説【メモリ規格の基礎】
DDR4は、パソコンやサーバーに搭載されるメモリ(RAM)の世代のひとつで、現代の多くのPCに採用されている主流規格です。
この記事では、DDR4の特徴、DDR3との違い、メリット、選び方までをわかりやすく解説します。
◆ DDR4とは何か?基本の概要
DDR4(Double Data Rate 4th Generation)は、コンピュータの主記憶装置であるメモリの規格の4世代目にあたります。
主な役割は、CPUが処理するためのデータを高速に読み書きすること。
パソコンの動作速度やマルチタスク性能を大きく左右する重要な部品です。
◆ DDR3からDDR4に進化して何が変わった?
● 1. 動作クロック(速度)が向上
DDR3:800〜2133MHz
DDR4:2133〜3200MHz(それ以上の高クロック版も存在)
→ 同じ時間でより多くのデータを処理でき、高速化を実現。
● 2. 消費電力が低下
DDR3:1.5V
DDR4:1.2V
→ 電力効率が良く、ノートPCやサーバーでは省電力効果が大きい。
● 3. 帯域幅(転送できるデータ量)が増加
高速で大容量のデータをやり取りでき、動画編集や3Dゲームなどの重い処理が快適。
● 4. 信頼性が向上
DDR4にはBank Groupという新構造が採用され、同時処理効率が向上。
サーバーではECCメモリと組み合わせて信頼性を高められる。
◆ DDR4メモリのメリット
- 高速処理が可能でパソコンが軽快に動作
- 低電圧で動き、省エネ性能が高い
- 大容量化しやすく、16GB・32GBが一般的に
- 安定性や同時処理性能が向上
- コストが安定し、比較的入手しやすい
◆ DDR4の用途:どんな分野で使われている?
- 一般的なデスクトップPC
- ノートパソコン
- ビジネスPC
- ゲーミングPC
- サーバー・ワークステーション
特にゲーミング・映像編集・プログラム開発など負荷が高い用途で威力を発揮します。
◆ DDR4メモリの選び方(初心者向け)
● 1. メモリ容量
- 最低8GB
- 一般用途は16GB
- ゲーム・動画編集は32GB以上推奨
● 2. 動作クロック(MHz)
数値が高いほど高速。
例:
- 2400MHz
- 2666MHz
- 3200MHz
※マザーボード(チップセット)が対応している必要がある。
● 3. 形状(DIMM / S.O.DIMM)
- デスクトップ → DIMM
- ノートPC → S.O.DIMM
● 4. デュアルチャネル動作
同容量のメモリを2枚セットで使うと帯域が倍になり、性能アップ。
◆ DDR4とDDR5の違い(簡単比較)
| 項目 | DDR4 | DDR5 |
|---|---|---|
| 動作クロック | 2133〜3200MHz | 4800MHz〜 |
| 電圧 | 1.2V | 1.1V |
| 帯域幅 | 中 | 非常に高い |
| 価格 | 安い | 高い |
まだ主流はDDR4ですが、近年はDDR5へ徐々に移行中です。
◆ まとめ:DDR4は現代PCの主力メモリ規格
DDR4は高速・省電力・大容量化が可能なバランスの良いメモリ規格で、現在でも多くのPCで採用されています。
DDR3より高性能で、コスト面でも安定しているため、一般ユーザーからプロ用途まで幅広く利用されています。
PCの動作を快適にしたい場合、容量とクロックの適切なDDR4メモリを選ぶことがポイントです。


