REO Speedwagonのプロフィールと魅力を徹底解説|代表曲・時代背景・初心者向け聴き方ガイド

REO Speedwagon — プロフィールと魅力の概説

REO Speedwagon(アール・イー・オー・スピードワゴン)は、1967年にイリノイ州チャンペーンで結成されたアメリカのロック・バンドです。バンド名は古いトラック「REO Speed Wagon」から取られており、結成以来、ハードロックからメロディアスなアリーナロック、そしてパワーバラードまで幅広い楽曲を届けてきました。1970年代後半から1980年代前半にかけて商業的な成功を収め、現在でもクラシックロックの定番として高い人気を保っています。

略歴(要点)

  • 1967年結成、創設メンバーにはキーボードのニール・ダウティー(Neal Doughty)やドラマーのアラン・グレイツァー(Alan Gratzer)ら。
  • 1970年代を通じてツアーとアルバム制作を重ね、徐々に全国的な知名度を獲得。
  • 1970年代末〜1980年代初頭にかけて、ケヴィン・クローニン(Kevin Cronin)のリードヴォーカルを中心に商業的なブレイクを果たす。
  • 代表作「Hi Infidelity」(1980)で一躍トップアーティストの仲間入りをし、多数のヒット曲を生む。
  • 1980年代後半以降はメンバー交代を経つつもツアー活動とコンピレーションの人気により現在に至るまで安定した支持を得ている。

代表曲・名盤(入門ガイド)

  • Hi Infidelity(1980)

    バンドの商業的ピークと言えるアルバム。シングル「Keep On Loving You」(全米1位)や「Take It On The Run」などを収録し、メロディの完成度とポップなアレンジが際立つ作品です。初めて聴くならここから入るのが王道です。

  • Wheels Are Turnin'(1984)

    パワーバラード「Can't Fight This Feeling」(後に全米1位)を含むアルバム。Hi Infidelity後の成熟期を示す作品で、バンドのバラード系の才能が強く打ち出されています。

  • You Can Tune a Piano, but You Can't Tuna Fish(1978)

    商業的ブレイクの前段階となったアルバム。ロック色とメロディの両立、アンサンブルのまとまりが明確になってきた作品です。

  • Ridin' the Storm Out(1973)

    初期の代表曲「Ridin' the Storm Out」を含むアルバムで、よりハードロック/ブルージーな側面が見られます。初期の姿を知るうえで価値があります。

  • ベスト/ライブ音源

    ヒット曲を網羅したベスト盤やライヴ盤は、REOの魅力—シンガロングできるコーラスやライヴでの躍動感—を手軽に味わえるため初心者におすすめです。

REO Speedwagon の“魅力”を深堀り

  • メロディとコーラスの力

    REOの楽曲はキャッチーなメロディと覚えやすいコーラスが多く、サビで大勢が一緒に歌えるような親しみやすさがあります。ポップなフックを骨格に、ロックのダイナミズムを融合させています。

  • ヴォーカルの“物語性”

    ケヴィン・クローニンの歌唱は感情表現に優れ、ラブソングや失恋、葛藤を描く曲で強い説得力を持ちます。聴き手の共感を誘うストーリーテリングが魅力です。

  • ギターとキーボードのバランス

    1970年代のハード寄りの楽曲から、キーボードを効かせた80年代のアレンジまで幅広く対応する演奏力。特にギターリフとシンセ/ピアノの組み合わせで、曲に厚みと色彩感を与えます。

  • バラエティのある楽曲群

    アップテンポのロック、ミドルテンポのナンバー、そして情感豊かなバラードと、聴き手の気分に合わせて楽しめる多様性があります。アルバムを通しての緩急の付け方が巧みです。

  • ライブでの一体感

    アリーナロックとして育まれた彼らの楽曲はライヴ映えし、観客と一体になって盛り上がる設計がなされています。シンガロングやコール&レスポンスが生まれやすいのも特徴です。

  • 時代を越える普遍性

    「大衆性の高い良質なロック」を基盤とするため、世代を問わず受け入れられる普遍的な魅力があります。ラジオ/プレイリストで繰り返し流れることで新たな聴衆も獲得し続けています。

楽曲制作・作風の特徴

  • シンプルかつ明確な楽曲構成(イントロ・Aメロ・Bメロ・サビのフック重視)。
  • 共作と持ち回りのソングライティング。ケヴィン・クローニンとギタリスト(かつてはゲイリー・リクスラース等)のコンビネーションが多くのヒットを生んだ。
  • アレンジ面ではコーラスワーク、ピアノ/オルガン系キーボード、クリーン〜ドライブギターの使い分けで曲の表情を作る。
  • 歌詞は恋愛や人間関係、挫折と希望といった普遍的テーマが中心で、聴き手に直接訴えかける表現が多い。

新しく聴く人へのおすすめの聴き方

  • まずは「Hi Infidelity」を一周して代表曲群に親しむ。
  • 「Wheels Are Turnin'」で80年代中期のバンド像を確認する。
  • 初期のハードな側面を知りたいなら「Ridin' the Storm Out」や初期アルバム、あるいはライヴ盤を聴くと面白い。
  • ベスト盤や公式プレイリストでシングル曲を押さえ、気に入った曲の収録アルバムに遡るとバンドの変遷が分かりやすい。
  • ライヴ映像を見ると、楽曲の構造と観客との一体感がより実感できます。

文化的な位置づけと影響

REO Speedwagonは「アメリカン・アリーナロック/AOR(Adult Oriented Rock)の代表格」として評価されることが多く、1980年代のラジオチャートを象徴する存在でした。パワーバラードの成功例として後進のソフトロック/ポップロック・バンドに影響を与え、クラシックロックとして今も多数のラジオやプレイリストで流れ続けています。

最後に — なぜ今も聴かれるのか

高度にポップで誠実な楽曲作り、強力なフック、観客と共有できるコーラス。REO Speedwagonの楽曲は「瞬間的な満足」と「長期的な親しみやすさ」を両立しており、それが世代を超えて聴かれ続ける理由です。初めて触れる人にはまず代表曲のシングル群を、深掘りしたい人には時代別のアルバムをおすすめします。

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参考文献