Mandrillの聴くべきレコード完全ガイド—ファンク/ソウル/ラテンの名盤を深掘り解説
イントロダクション
ニューヨーク出身の多国籍ファンク・バンド、Mandrill(マンドリル)は1970年代に独自のサウンドでファンク/ソウル/ラテン/ロックを融合させ、多くの名作を残しました。本コラムでは「聴くべきおすすめレコード」を厳選して深掘りし、各作品の魅力、聞きどころ、コレクター視点での注目ポイントなどを解説します(レコードの再生・保管・メンテナンスに関する解説は含みません)。
バンドの簡単な背景
Mandrillはプエルトリコ系の兄弟を中心に結成され、アフロ・ラテンのリズムと黒人音楽のグルーヴ、ジャズやロックの実験性を横断するサウンドを特徴とします。メンバーが複数の楽器をこなすため編成・編曲の幅が広く、アルバムごとに色合いが変わるのも魅力です。
おすすめレコード:深掘りガイド
1. Mandrill(デビュー・アルバム) — 推奨度:必聴
リリース年(初期): 初期1970年代
特徴:デビュー作はバンドの多様な素養が詰まった作品で、アフロ・ビートやラテン・パーカッション、ファンクの骨太グルーヴが混ざり合っています。初期Mandrillの“原点”を知る上で重要な一枚です。
- 聞きどころ:リズム・セクションとホーン/パーカッションの絡み。短い楽曲から長尺のインストまでバンドの幅がわかる構成。
- コレクター向けメモ:初期プレスは入手困難な場合があり、オリジナル盤はコレクション価値が高めです。近年のリイシューで音質が改善されたものもあるため、状態とマスター情報を確認すると良いでしょう。
2. Mandrill Is — 推奨度:強くおすすめ
リリース年(初期): 初期1970年代
特徴:デビューの延長線上にありつつ、編曲や音の厚みが増した作品。グループの演奏力とアンサンブル感がさらに強調され、ファンク〜ソウルの要素が洗練されています。
- 聞きどころ:ホーンとコーラスの絡み、アンサンブルの緻密さ。ライブ感のあるトラックも魅力。
- コレクター向けメモ:アルバム単体でも名盤として評価され、オリジナル盤は高値になりやすいです。ジャケットやレーベル表記でバリエーションがあるためDiscogs等で確認を。
3. Composite Truth — 推奨度:最重要盤(入門にも最適)
リリース年: 1973年(代表的名盤)
特徴:Mandrillの“代表作”として名高いアルバムで、ポップなメロディとファンクネス、エクスペリメンタルな要素がバランス良く共存します。シングルヒットを生んだトラックを含み、バンドの知名度を高めた作品です。
- 代表曲・聴きどころ:アルバム内に耳に残るリフや印象的なブレイクがあり、ラジオ向けの楽曲からディープなインストまで幅広く楽しめます。特にグループのグルーヴ感が鮮明に出ています。
- コレクター向けメモ:最も再発やコンピに引用されるアルバムの一つ。オリジナル盤と良質なリイシューのどちらを選ぶかは用途(音質重視/コレクション重視)で判断を。
4. Just Outside of Town — 推奨度:高評価
リリース年: 1973年(Composite Truthと同年期に位置する作品)
特徴:ファンクを基調にしつつ、メロウな曲やラテン色の濃いトラックも含むバランスの良い一枚。聴き手を選ばない幅広い楽曲群が並びます。
- 聞きどころ:メロウ〜ダンサブルまでの曲調の振り幅。アレンジの巧みさとポップ性。
- コレクター向けメモ:雰囲気の異なる楽曲が多いため、初めてMandrillを聴く人への入口としてもおすすめです。
5. Solid(および中期以降の作品) — 推奨度:好みで選ぶ
リリース年: 1975年頃(中期)
特徴:70年代中盤に差し掛かり、よりファンク/ソウル寄りにシフトした楽曲や、時折ディスコ的な要素を取り入れた曲も見られる時期。演奏は安定しており、変化を楽しめるアルバム群です。
- 聞きどころ:よりダンサブルなグルーヴや、リズム編成の変化。バンドの成熟度が感じられるパフォーマンス。
- コレクター向けメモ:好みが分かれる時期でもあるため、試聴してから購入を検討すると満足度が高いです。
聞きどころのポイント(アルバム横断)
- 多国籍リズムの融合:ラテン・パーカッションやアフロ・ビートがファンクに自然に入り込む瞬間を楽しんでください。
- ホーン・アレンジ:ブラスの使い方が非常に個性的で、コール&レスポンスやリフの効かせ方に注目。
- 楽曲の振れ幅:短いファンクチューンから長尺の組曲的トラックまで、構成の多様性が魅力。
- ヴォーカル&コーラス:メロディラインに対するコーラスやコールが効果的に配置されています。
コレクション観点でのアドバイス(購入前に確認すべき点)
- オリジナル盤とリイシューの違い:オリジナルはコレクター価値がありますが、近年のリマスター/リイシューは音質改善の恩恵がある場合が多いです。どちらを重視するか事前に決めておくと選びやすいです。
- 盤状態・ダイレクトカット表記等:中古で買う場合は盤のコンディションやマトリクス(刻印)を確認することが重要です(詳細は専門サイトを参照してください)。
- ジャケットやインナースリーブの有無:コレクションとしての価値や満足度に直結します。付属品の有無もチェックしましょう。
Mandrillの影響と現在の聴き方
Mandrillは後続のファンク/ヒップホップ・プロデューサーやサンプリング文化にも影響を与えています。単純に“ダンス向けのファンク”としてだけでなく、編曲やリズムの奇抜さを楽しむことで新たな発見があるバンドです。プレイリストやコンピレーションと併用して聴くと、時代や系譜が見えやすくなります。
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Mandrillの在庫やリイシュー情報を探す際は、専門店やオンラインのカタログをこまめにチェックすると良いでしょう。ショップによっては帯付きの国内盤や限定プレスの入荷情報がある場合もあります。


