アメリカズ・グレイテスト・ロックバンド:Aerosmith
米ボストン出身のハードロック界のレジェンド、Aerosmithの結成から1973年のデビュー作『Aerosmith』~2012年の『Music from Another Dimension!』までの15枚のスタジオ・アルバムと代表曲、4度のグラミー受賞歴を詳解。
はじめに
Aerosmithは1970年にマサチューセッツ州ボストンで結成され、スティーヴン・タイラー(ボーカル)、ジョー・ペリー(ギター)、ブラッド・ウィットフォード(ギター)、トム・ハミルトン(ベース)、ジョーイ・クレイマー(ドラム)の5人体制で活動を開始しました。彼らのサウンドはブルースロックを基調としたハードロックにポップ、ヘヴィメタルなど多彩な要素を融合したもので、1970年代以降のロックシーンに多大な影響を与えています。通算セールスは世界で1億5,000万枚超、米国内だけでも8,500万枚以上を売り上げるなど、その商業的成功は驚異的です。
グラミー賞では「Janie’s Got a Gun」「Livin’ on the Edge」などで4度の受賞を果たし、ロック界を代表する栄誉を獲得しました。
James Hetfield(Metallica)は“Aerosmithが自分の最大の影響だった”と公言し、Slashも「彼らの楽曲がギターを始めるきっかけになった」と語るなど、後進アーティストに与えた影響力も計り知れません。1975年の『Toys in the Attic』はRIAAで9×プラチナ認定を受けるなど、各アルバムも高い評価と売上を記録しています。
代表的な15枚のスタジオ・アルバムはデビュー作『Aerosmith』から2012年の『Music from Another Dimension!』まで多彩な彩りを見せ、今なおロック史に燦然と輝く存在です。
バンドの結成と初期の歩み
ボストン時代の結成
結成は1970年10月、タイラーとペリーらが地元ボストンで意気投合したことがきっかけでした。初期メンバーのレイ・タバノは1971年にブラッド・ウィットフォードに交代し、現在の5人体制が確立しています。
最初のライブと契約
1970年11月6日、地元高校の体育館で行った初ライブでは約50ドルのギャラを得て、以降ボストン周辺のクラブで精力的に演奏を重ねました。翌1972年にはコロムビア・レコードと契約を結び、デビューへの第一歩を踏み出します。
音楽スタイルと影響
彼らのサウンドは“ブルースをルーツにした硬質なリフ”と“ポップなメロディ”を両立させたもので、他に類を見ないダイナミズムを持ち味とします。ステージ上ではタイラーのカリスマ的パフォーマンスとペリーのエモーショナルなギターが際立ち、ロックにエンタテインメント性を強く持ち込みました。
James Hetfieldは「Aerosmithの歌とギターに憧れ、自分も楽器を始めた」と証言し、Slashも「彼らを聴いて“自分もやらなきゃ”と思った」と語るほど、その影響力は絶大です。
代表的アルバム詳細
Toys in the Attic (1975)
“Toys in the Attic”は1975年4月にリリースされ、「Sweet Emotion」「Walk This Way」が大ヒットを記録しました。RIAAで9×プラチナ認定を受け、バンド初の商業的大成功作となりました。このアルバムを契機にアリーナクラスの人気バンドへと飛躍します。
Rocks (1976)
1976年リリースの“Rocks”は、「Back in the Saddle」「Last Child」などを収録し、プラチナ認定を獲得。後進ミュージシャンからも高い支持を集め、その影響力は現在に至るまで色あせません。
Draw the Line (1977)
1977年12月リリースの“Draw the Line”は、制作中のドラッグ乱用による混沌とした状況で録音されましたが、コロンビア史上最速の売上を記録。一方でチャートは11位止まりとなり、賛否を呼ぶ1枚となりました。
Permanent Vacation~Get a Grip (1987–1993)
1987年の“Permanent Vacation”では「Dude (Looks Like a Lady)」などで5×プラチナを獲得。1989年の“Pump”も7×プラチナ、1993年の“Get a Grip”では全米チャート1位を記録し、いずれもマルチプラチナ認定を受けるなど、バンドの黄金期を支えました。
Get a Grip(1993年)
リリース直後に全米チャート1位を記録し、7×プラチナ認定。ワールドワイドな人気を不動のものとしました。
Nine Lives (1997)
1997年リリースの“Nine Lives”は、シングル「Pink」がグラミー賞を獲得しつつ2×プラチナ認定を受け、バンドの勢いを保ちました。
後期作品とライブ盤
2001年以降は“Just Push Play”(2001)や“Honkin’ on Bobo”(2004)、“Music from Another Dimension!”(2012)などを発表し、いずれもゴールド/プラチナ認定を獲得。ライブ盤やツアーも多数行われ、2019~22年にはラスベガス常設公演「Deuces Are Wild」を大成功させるなど、現在に至るまで精力的に活動を続けています。
レコードのセールスと認定
AerosmithはRIAAで25枚のゴールド、18枚のプラチナ、12枚のマルチプラチナ認定を獲得し、ビルボードHot 100では21曲がトップ40入り、メインストリーム・ロック・チャートでは9曲が1位を記録するなど、数々の記録を打ち立てています。
まとめ
結成から半世紀を経た今も、Aerosmithはブルース基調のハードロックを軸に多彩な楽曲と圧倒的なライブパフォーマンスで世界中を魅了し続けています。彼らが築いた数々の名盤と記録は、「America’s Greatest Rock and Roll Band」にふさわしい輝かしいキャリアを物語っており、そのレコードは今後もロック史に刻まれ続けることでしょう。
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