Queenの普遍的アンセム:5曲の人気楽曲を徹底解説
Queenの最も人気の高い5曲――「Bohemian Rhapsody」「We Will Rock You」「We Are the Champions」「Another One Bites the Dust」「Don’t Stop Me Now」――は、それぞれバンドの音楽的多様性と革新性を象徴する楽曲です。オペラ風ロック組曲からシンプルなボディパーカッションまで、これらの曲は世界中のチャートを席巻し、数百万枚のセールスを記録。スポーツやポップカルチャーにも深く根付き、現在まで愛され続けています。
「Bohemian Rhapsody」
背景
1975年10月31日にアルバム『A Night at the Opera』のリードシングルとしてリリースされました。6分を超える長尺とコーラス不在という非常に斬新な構成ながら、瞬く間に世界中の注目を集め、Queenの代表曲となりました。
構成
バラード、オペラ、ハードロック、コーダの五部構成で、それぞれがシームレスに繋がっており、伝統的なサビを持たない点が大きな特徴です。フレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラーの3人のボーカルを何度も重ね録りし、合計で約180トラックにも及ぶ重厚なコーラスを作り上げました。
チャート成績・売上
オリジナルリリース時にはイギリスのシングルチャートで9週間連続1位を獲得。フレディの逝去後の1991年再発でも5週間連続で1位に返り咲き、全世界で600万枚以上を売り上げたと言われています。2021年3月にはアメリカでもダイヤモンド認定(10×プラチナ)を達成しました。
文化的影響
Rolling Stone誌の「史上最高の歌500選」では17位にランクインし、その革新的なプロモーションビデオは音楽ビデオの先駆けと評価されています。
「We Will Rock You」
背景
1977年10月7日にアルバム『News of the World』収録曲としてリリース。ダブルA面シングル「We Are the Champions」とともに発表されました。
構成
冒頭から続く「スタンプ・スタンプ・クラップ」のボディパーカッションに、最後の30秒にブライアン・メイのギターソロだけを配したシンプルかつインパクトある楽曲です。
チャート成績・レガシー
単独リリースではないものの、1977年の世界各国チャートでトップ10入りを果たし、2009年にはグラミー殿堂入りを達成。Rolling Stone誌の「史上最高の歌500選」では330位に選ばれています。
文化的共鳴
スポーツの応援歌としてあらゆる国際大会や映画、テレビ番組で使用され続け、現在も世界中のスタジアムで鳴り響く定番アンセムです。
「We Are the Champions」
背景
「We Will Rock You」と同時リリースの1977年10月、フレディ・マーキュリーが作詞作曲し、ロンドンのウエセックス・サウンド・スタジオで録音されました。
チャート成績・売上
イギリスシングルチャートで2位、アメリカBillboard Hot 100で4位を記録。カナダやヨーロッパ各国でもトップ10入りを果たしました。
表彰・評価
2009年にグラミー殿堂入りし、勝利や達成を称える定番ソングとしてスポーツイベントをはじめ、さまざまな場面で用いられています。
文化的影響
2024年制作のドキュメンタリー『Queen, We Are the Champions. Le plus grand hymne sportif de tous les temps』では、バンドメンバーやスタッフの証言から、この曲が世界的なスポーツアンセムに成長した経緯が紹介されています。
「Another One Bites the Dust」
背景・構成
1980年8月22日、アルバム『The Game』からのシングルとしてリリース。ベーシストのジョン・ディーコンが作曲し、ファンクとディスコを融合させたグルーヴが特徴です。
チャート成績・売上
アメリカBillboard Hot 100で3週間連続1位、1980年最多となる15週間トップ10滞在を記録。全世界で700万枚以上を売り上げ、Queen史上最高のセールスを誇ります。
受賞・ノミネート
アメリカン・ミュージック・アワードのFavorite Rock Singleを受賞し、グラミー賞にもBest Rock Performance部門でノミネートされました。
不朽の功績
2021年にSpotifyで10億再生を突破。110BPMの特徴的なベースラインは、救命用CPRトレーニングの心拍ペースガイドにも応用されています。
「Don’t Stop Me Now」
背景・録音
1978年8月、フランスのSuper Bearスタジオで録音され、1979年1月26日にアルバム『Jazz』からシングルカットされました。
リリース時の反響
UKチャートで9位、アメリカでは86位と当初は控えめな成績でしたが、パーティーソングとして徐々に認知度が高まりました。
再評価と文化的影響
2004年公開の映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』で使用されたことで再注目を浴び、2014年のRolling Stone読者投票ではQueen楽曲中3位に選出。2023年の英国調査では「過去50年間で最も元気が出る曲」にも選ばれました。
ライブでの復活
1979年のCrazy Tour以降一時セットリストから外れていましたが、Adam Lambertとのツアーで再び演奏されるようになり、会場を沸かせる定番ナンバーとなっています。
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