Journeyのレコードおすすめガイド:入門〜コアファン向け名盤セレクション
Journeyのレコード――入門からコアなファンまで楽しめるおすすめ盤ガイド
1970年代にサンフランシスコで結成され、AOR/アリーナロックの代表格として世界的な成功を収めたJourney。ギタリストのニール・ショーン(Neal Schon)を中心に、スティーヴ・ペリー(Steve Perry)加入以降に確立したメロディアスなボーカル・メロディとドラマティックなアレンジは、現在でも多くのリスナーに愛されています。本コラムでは「レコード(アルバム)として手元に置きたい」Journeyの代表作・名盤を厳選して紹介します。各作品の背景、聴きどころ、代表曲、どんなリスナーに向くかを深掘りします(再生・保管・メンテナンスに関する解説は含みません)。
1. Journey(1975) — バンドの原点、インスト寄りの実験作
リリース年:1975年
- 特徴:結成直後のバンドが示したプログレ/ジャズ・ロック寄りの器楽志向。初期のスモーキーで手作り感のあるサウンドが聴ける。
- 聴きどころ:インスト曲や長尺の展開が多く、後の商業的なサウンドとは一線を画す冒険的なアレンジ。
- 代表曲(アルバム内):"To Play Some Music" など
- おすすめポイント:Journeyのキャリア全体を理解したい、初期の実験性やバンドのルーツを掴みたいリスナー向け。
2. Infinity(1978) — スティーヴ・ペリー加入で花開いたメロディ重視の第1章
リリース年:1978年
- 特徴:Steve Perry が正式加入し、メロディとボーカル表現が中心になった転換点の1枚。商業的成功の礎を築いた。
- 聴きどころ:"Lights" や "Wheel in the Sky" といった、シンプルながらキャッチーなメロディとコーラスワーク。
- 代表曲:Lights / Wheel in the Sky / Feeling That Way / Anytime(アルバムの流れでの美しいバラード群)
- おすすめポイント:Journeyらしい「歌」を体感できる最初の主要作。バンドの方向性が定まる瞬間を味わいたい人に。
3. Departure(1980) — ロック寄りの勢いとスタジオ技術の融合
リリース年:1980年
- 特徴:よりロック色を帯び、アグレッシブなギターとキャッチーなリフが前面に出る作品。ライブで盛り上がる楽曲が多い。
- 聴きどころ:"Any Way You Want It" のようなアップテンポ曲と、バンドのグルーヴ感が際立つトラック群。
- 代表曲:Any Way You Want It / Walks Like A Lady / Somethin' To Hide(アルバムの中での起伏)
- おすすめポイント:ライヴ志向のエネルギーを求めるリスナーや、AOR寄りの曲とハード寄りの曲の中間を楽しみたい人に。
4. Escape(1981) — 代表作中の代表作、世界的大ヒットの決定版
リリース年:1981年
- 特徴:商業的・芸術的にも成功したアルバムで、AOR/アリーナロックの金字塔。緻密なメロディラインとドラマティックな展開が鍵。
- 聴きどころ:"Don't Stop Believin'" は世代を超えたアンセム。バラードの "Open Arms" など、幅広い表情を持つ曲が並ぶ。
- 代表曲:Don't Stop Believin' / Open Arms / Who's Crying Now / Stone In Love
- おすすめポイント:Journeyを代表する一枚。初めてJourneyを聴く人の入門盤として、また“名曲をレコードで”体感したい人に最適。
5. Frontiers(1983) — サウンドの完成形と巧みなバラード群
リリース年:1983年
- 特徴:"Escape"の延長で、さらに洗練されたアレンジと強力なシングル群を収録。産業的ヒットと音楽的完成度のバランスが取れている。
- 聴きどころ:"Separate Ways (Worlds Apart)" のダイナミックさ、"Faithfully" のピアノ主導の壮麗なバラード。
- 代表曲:Separate Ways / Faithfully / Send Her My Love
- おすすめポイント:バンドの「強力なヒット力」と「成熟したソングライティング」が感じられる。スタジアム感と叙情性の両立を楽しみたい人向け。
6. Captured(1981) — ライブ盤で見るJourneyの実力
リリース年:1981年
- 特徴:1980年ツアーの音源をまとめたライブ盤。スタジオ録音とは違う生の迫力とアレンジの変化が味わえる。
- 聴きどころ:代表曲のライブ・アレンジ、バンドの演奏力と観客との一体感。ニール・ショーンのギターやペリーの歌の表現力に注目。
- 代表曲(ライブ):Don't Stop Believin'(ライブ版) / Lights(ライブでの盛り上がり)
- おすすめポイント:ライブの熱量を求めるコレクターや、スタジオ版とは異なる表情を知りたいファンに。
7. Trial by Fire(1996) — カムバック作、ベテランの存在感
リリース年:1996年
- 特徴:90年代における再結集作。成熟したソングライティングとバンドの安定感が光る作品で、商業的にも成功を収めた。
- 聴きどころ:"When You Love A Woman" のような大人のバラードや、繊細なハーモニー。長年の経験が楽曲に反映されている。
- 代表曲:When You Love A Woman / Message Of Love(アルバム内の抒情性)
- おすすめポイント:成熟期のJourneyを聴きたい人、80年代のサウンドから“今”の彼らへ続く流れを追いたいリスナーに。
8. Revelation(2008) — 新ヴォーカリスト、アルネル・ピネダ加入で再生
リリース年:2008年
- 特徴:フィリピン出身の歌手アルネル・ピネダ(Arnel Pineda)を迎えて新たなフェーズに入ったアルバム。往年のサウンドを継承しつつ新しい風が吹く。
- 聴きどころ:Steve Perry期のスタイルを尊重しながら、若いヴォーカリストのダイナミズムが加わった点。ライブでの受け取り方も変わる。
- 代表曲:Never Walk Away(など、再生への意志を感じさせるトラック)
- おすすめポイント:現行ラインアップの音を知りたい人、古参ファンと新規リスナーの橋渡しとなる一枚。
9. Greatest Hits(1988) — まずはこれを一枚で押さえる定番コンピ
リリース年:1988年(代表的なベスト盤)
- 特徴:バンドの代表曲をコンパクトに収録した定番のベスト。初めてJourneyを聴く人には最もアクセスしやすい選択肢。
- 聴きどころ:Don't Stop Believin'、Open Arms、Separate Ways など、“まず外さない”名曲が並ぶ。
- おすすめポイント:入門用、あるいは"名曲をレコードで所有したい"という用途に最適。アルバムごとの深掘り前の導入に。
選び方のヒント(アルバムごとの楽しみ方)
- 初めてJourneyを聴くなら:Escape / Greatest Hits。代表曲がまとまっており、バンド像が掴みやすい。
- 楽曲の変遷を辿りたいなら:Journey(1975)→ Infinity → Departure → Escape と年代順に聴くことで、プログレ寄りからAORへ変わる流れが明確に見える。
- ライヴの熱を味わいたいなら:Captured。スタジオ盤とは違う表情が楽しめる。
- 復活や現在のサウンドに興味があるなら:Trial by Fire、Revelation をチェック。
最後に:Journeyの“アルバム”を聴く価値
Journeyの魅力は“ステートメントとしてのアルバム”と“単曲のアンセム”の両方にあります。Escape や Frontiers のような作品は一枚を通しての完成度が高く、アルバムとして聴くことで楽曲同士の対比や物語性が見えてきます。一方で、"Don't Stop Believin'"のような一曲は単独で文化的な影響力を持ちます。目的(入門、コレクション、ライブ感の体験)に合わせて上のおすすめ盤を選べば、Journeyの多面的な魅力を十分に味わえるはずです。
参考文献
- Journey - Wikipedia
- Journey | AllMusic
- Journey | Rolling Stone
- Journey Discography | Discogs
- Official Journey Website
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