The Rezillos徹底解説:入門者向けおすすめレコードとコレクター必携ガイド
はじめに — The Rezillosとは
The Rezillosは1970年代後半のスコットランド(エジンバラ)出身のパンク/ニュー・ウェイヴ・バンドで、ポップなメロディとコミカルでエネルギッシュなステージングで知られます。短い活動期間ながら強烈なインパクトを残し、デビュー・アルバム「Can't Stand the Rezillos」やシングル群は今なおパンク/ガレージ好きの定番レパートリーです。本稿では、初めて触れる人にもコレクターにも役立つ「おすすめレコード」を中心に、楽曲解説や選び方の観点から深掘りしていきます。
バンドの音楽的特徴と魅力
ポップでキャッチーなメロディ:ストレートなパンクの速さだけでなく、50〜60年代のポップやロカビリーなどを消化した明快な曲構成が特徴です。
派手なボーカルとコーラス:女性ボーカル(ファッション・ボーカル的な要素)と男性ボーカルが掛け合うスタイルが多く、ライブ感が強い点が魅力。
ユーモアと演劇性:歌詞や曲調にユーモア/風刺が含まれ、単なる反抗だけでないエンターテインメント性がある点が印象的です。
おすすめレコード(必聴リスト)
Can't Stand the Rezillos(1978) — デビュー/代表作
バンドの代表作にして最重要盤。初期シングル群を含むエネルギー満点のスタジオ録音で、ポップなメロディと鋭いアレンジが詰まっています。パンク/ニュー・ウェイヴ好きなら一度は聴くべきアルバムです。
おすすめポイント:
ライブ感のある演奏とストレートな楽曲群が並ぶため、バンドの魅力が最も凝縮されています。
代表曲やカバー曲(当時のR&Bやロカビリーのカバーも含まれる)を通してバンドのルーツと個性がわかります。
入手のヒント:オリジナル1978年盤はコレクターズアイテムですが、リマスターや再発盤も音質面で優れていることが多いので、聴取目的なら良質なリイシューを狙うのも手です。
代表シングル(7インチ)群 — 「Top of the Pops」ほか
The Rezillosはシングル曲に強いバンドです。7インチにはメンバーの個性や初期の衝動が凝縮されているため、アルバムと併せて手元に置きたいところです。特に「Top of the Pops」はバンドの代名詞的な1曲としておすすめ。
入手のヒント:オリジナルの7インチはジャケットやラベル仕様の差が存在するため、コレクターズアイテムとしても人気。再発コンピレーションにシングル曲がまとまっている場合は、まずそちらで聴いてからオリジナル盤収集に進むのが現実的です。
ライブ/コンピレーション盤(編集盤)
短期間で解散・再結成を繰り返した歴史のため、スタジオ作品以外にライブ音源やシングル集でバンドの全貌を追うのも有効です。ライブ盤はスタジオ録音よりもさらにテンション高めの演奏が楽しめ、当時の熱気を知る手掛かりになります。
おすすめポイント:未発表曲やシングルA/B面、ラジオセッションなどが収録されている編集盤は、コアなファンにとって重要な資料的価値があります。
関連作:The Revillos(派生バンド)
The Rezillos解散後に派生したThe Revillosはよりエレクトロで派手な方向を追求しました。Rezillos本体の延長線上にあるサウンドを楽しみたい場合、こちらの作品群も合わせて聴くとバンド史の流れがよく理解できます。
各レコードの聴きどころ(代表曲・注目トラック)
「Top of the Pops」:キャッチーでライヴ映えするナンバー。バンドの代名詞的存在。
アルバムの複数トラック:ポップとパンクのバランス、時折挿入される古いロック/R&Bのカバーなど、幅広い音楽性を確認できます。
シングルB面/未発表音源:コアなファンが熱中する「荒削りだが面白い」音源が多いのも特徴です。
買うときに見るべきポイント(コレクター視点)
オリジナル盤かリイシューか:音や資産価値を重視するならオリジナル盤の存在は重要。ただし近年の良質リイシューは音質が改善され、日常的に聴くにはおすすめです。
盤とスリーブの状態:盤質やジャケットの保存状態は価格に直結します(保管/メンテナンスの具体的な方法はここでは触れません)。
収録内容の差異:再発盤ではボーナス・トラックや異なるマスターが使われていることがあります。何を重視するか(オリジナルの音、ボーナス音源、リマスター音質)を基準に選びましょう。
信頼できる出品者やショップで購入する:特に海外盤や限定盤は偽盤・表記違いなどがあるため、出品情報(マトリクスやプレス情報)を確認できる店が安心です。
聴き方・楽しみ方の提案
時代背景を踏まえて聴く:70年代後半のパンク/ニュー・ウェイヴのムーブメントの中で、The Rezillosがどのようにポップ性と遊び心を打ち出したかを意識すると楽曲理解が深まります。
シングル→アルバム→編集盤の順で追う:まず代表曲のシングルで印象を掴み、デビュー・アルバムで全体像を把握、編集盤で未発表や別テイクを楽しむ流れがおすすめです。
派生バンド(The Revillos)やカバー曲の原曲を聴き比べる:バンドのルーツや影響関係が見えて、より深く味わえます。
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