ザ・スクェア(T-SQUARE)のプロフィールと聴き方ガイド|日本フュージョンを代表する名バンドを徹底解説
プロフィール — ザ・スクェアとは
ザ・スクェア(The Square)は、日本のジャズ・フュージョン/インストゥルメンタル・バンドの代表格で、1970年代後半から活動を続ける長寿バンドです。英語表記は「T-Square」としても知られ、ポップなメロディと高度な演奏技術を両立させた楽曲群で幅広い支持を得ています。バンドの中核にはギタリストの益(ます)やサックス奏者など、長年にわたり象徴的なメンバーが在籍し、国内外のフュージョン・シーンに大きな影響を与えてきました。
活動と変遷
結成は1970年代後半で、1970〜80年代にかけて日本のフュージョン・ブームの中心的存在となりました。初期はよりジャズ寄りのアプローチからスタートし、次第にポップ性の強いメロディやシンセサイザーを積極的に取り入れたサウンドへと変化していきます。1980年代から90年代にかけてのヒット曲やテレビ/CM等での露出により、一般層にも名前が浸透しました。また、編成やメンバー交代を繰り返しつつも、作曲・編曲のクオリティとライブ・パフォーマンスの安定感を維持し続けています。
主要メンバー(概略)
- ギターを中心としたリード奏者(長年にわたりバンドを牽引する存在)
- サックス/リコー(サックスを象徴的に用いるフロント奏者)
- キーボード、ベース、ドラム等のリズムセクション(サウンドの屋台骨)
※歴代メンバーは多く、時期によってカラーが変わるのもザ・スクェアの魅力の一つです。
音楽的魅力とサウンドの特徴
ザ・スクェアの魅力は「高い演奏力」と「キャッチーなメロディ」の両立にあります。ジャズ由来のコード進行やインプロヴィゼーションを取り入れつつ、Aメロ〜サビを意識した分かりやすいテーマを前面に出すことで、フュージョン初心者からプレイヤーまで広く楽しめる音像を作り上げています。
- メロディ重視:ギターやサックスによる歌心のあるリード・ラインが強い印象を残す。
- リズムの確かさ:タイトでグルーヴ感のあるリズム隊が楽曲のエネルギーを支える。
- サウンド・プロダクション:シンセやエフェクトの使い方が時代に応じて巧みに変化し、洗練された音作りを行う。
- ジャンル横断性:フュージョンを基盤にロック、ポップ、時にファンクやラテンの要素を融合させる。
代表曲・名盤の紹介
ここでは、入門者とコアなファン双方におすすめできる代表的な楽曲・アルバムを紹介します。
- 「TRUTH」(代表的なシングル/楽曲)
ザ・スクェアを象徴する一曲。ドラマティックで勢いのあるメロディと印象的なリフが特徴で、バンドの知名度を大きく押し上げた楽曲のひとつです。
- 「Takarajima(宝島)」(名盤/代表曲)
キャッチーで冒険心をかき立てるメロディと、アンサンブルの躍動感が光るナンバー。フュージョンらしいインストゥルメンタル・ミュージックの魅力が詰まっています。
- アルバム:1980年代のスタジオ作品群
この時期のアルバムには、メロディアスで洗練された楽曲が多く収録されており、ザ・スクェアの“黄金期”と評されることが多いです。フュージョン入門にも最適です。
- ライブ盤/ベスト盤
ライブならではのテンションやソロのやり取り、ベスト盤ならば代表曲を通してバンドの変遷を俯瞰できます。ライブ演奏のエネルギーはスタジオ録音とは別の魅力があります。
ライブでの魅力
ザ・スクェアのライブは演奏の正確さと即興性が両立しており、スタジオ録音では味わえないスリリングな瞬間がしばしば生まれます。楽曲を支えるリズム隊の安定感、フロントのソロの掛け合い、観客との一体感といった要素が高評価を受けています。また、アレンジを変えた演奏やメンバーの妙技を間近で感じられるのもライブならではです。
後進への影響と評価
日本のフュージョン/クロスオーバーのシーンにおいて、ザ・スクェアは多くのミュージシャンに影響を与えてきました。アレンジの手法やメロディ作り、プレイのスタイルは後進のプレイヤーによく参照され、幅広い世代に支持され続けています。また、ポップミュージックの文脈でインスト曲が受け入れられることを示した点でも意義深い存在です。
聴き方のすすめ — 初めて聴く人へ
- 入門:代表曲を1〜2曲聴いて、まずは“メロディ”の魅力を味わう。
- 発展:名盤スタジオアルバムを通して、編曲や楽器の役割分担に注目する。
- 深掘り:ライブ盤や未発表テイクで即興やアレンジ差を比較し、演奏の幅を楽しむ。
- 楽器視点:ギターやサックス、キーボードなど、好きな楽器のパートに注目して聴くと新たな発見がある。
なぜ今も聴かれ続けるのか
時代によってサウンドは更新されても、良質なメロディと確かな演奏は色褪せません。ポップな親しみやすさと演奏家としての技術的深みを同時に備えたことが、ザ・スクェアを世代を超えて支持される理由です。また、多くの楽曲がドラマやスポーツ、メディアで使われたこともあり、幅広いリスナー層に届いた点も大きいでしょう。
おすすめの聴きどころ(具体的視点)
- イントロやリフのフックをまず把握し、その後ソロの展開を追うと曲の構造が分かりやすい。
- リズムセクションの“間”やグルーヴを意識して聴くと、アレンジの妙が見えてくる。
- 同じ曲のライブとスタジオ版を比較して、アレンジの違いや即興の発想を楽しむ。
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