The Fortunesの60年代ポップを徹底解説|代表曲・名盤・聴き方・購入ガイド
はじめに — The Fortunesとは
The Fortunes(ザ・フォーチュンズ)は1960年代にイギリスでデビューしたポップ/ビート・グループで、メロディアスなハーモニーとキャッチーなシングルで人気を博しました。ブリティッシュ・インベイジョン期から70年代にかけてヒットを出し続け、現在も「60sポップの良心」として根強いファン層を持っています。本コラムでは、レコード(作品)単位で「聴くべきおすすめ」を深掘りして紹介します。
代表曲とその魅力
- You've Got Your Troubles
切ないメロディとコーラス、オーケストレーションが印象的な初期の大ヒット。楽曲の作曲チーム(Roger Cook & Roger Greenaway)のポップ・センスがストレートに出た一曲で、フォーチュンズの名を広めた代表曲です。
- Here Comes That Rainy Day Feeling Again
やや憂いを帯びた歌詞と美しいコーラス・ワークが聴きどころ。ソフトなアレンジながら感情表現が豊かで、聴くたびに味が出るバラード寄りのポップです。
- Storm in a Teacup
明るく躍動感のあるアレンジ、耳に残るサビが特徴の楽曲。ポップスとブリティッシュ・ビートの要素がうまく合わさっており、シングルとしての完成度が高い一曲です。
おすすめレコード(オリジナルLP/シングル/編集盤)
以下は「初めて聴く人」「コアなファンが楽しむ」「コレクション向け」といった観点で分けたおすすめリストです。入手しやすさや楽曲のまとまりで選んでいます。
入門編(これ1枚で代表曲を押さえたい)
- ベスト・コンピレーション(Greatest Hits / The Best of The Fortunes)
「You've Got Your Troubles」「Storm in a Teacup」「Here Comes That Rainy Day Feeling Again」など主要シングルをまとめて聴けるため、まずはベスト盤で彼らの持ち味を把握するのがおすすめです。編集盤はCDや配信でも入手しやすく、アルバムごとのテイストの違いを把握するのに便利です。
アルバムで深掘り(楽曲の幅・アレンジを楽しみたい)
- 初期のスタジオLP(1960年代の作品)
シングル曲に加えアルバム・トラックに良曲が散らばっています。ハーモニーを中心とした若々しいポップ感や当時のアレンジ感を楽しめます。オリジナルLPでの雰囲気は特に魅力的です。
- 70年代のシングル集/アルバム
70年代にはより洗練されたポップ路線やブリティッシュAOR寄りのサウンドも見られ、バンドの成熟を感じられます。シングル中心の編集盤で追うと、時代ごとの音作りの変化がわかりやすいです。
コレクター向け(レア曲・レア・エディションを狙う)
- Complete Singles / Decca~他レーベルの編集アーカイブ
単曲シングルのB面やプロモ盤、別テイクをまとめた完全版的編集は、コアなファンにとって宝の山。時期によってプロダクションが違うため、バンドの変遷を追うのに最適です。
各作品の聴きどころ(曲ごとの注目ポイント)
- アレンジの細部
ストリングスやブラスの使い方、コーラスの重ね方にその時代のポップ・センスが出ています。初期はシンプルなギターとハーモニー中心、70年代はより洗練されたスタジオ処理が施されています。
- 楽曲構成(メロディの強さ)
The Fortunesの魅力は何と言っても「歌メロの強さ」です。サビの瞬発力、ブリッジでの転調やコード進行の工夫などを意識して聴くと味わいが深まります。
- ボーカル・ハーモニー
コーラスワークは彼らの最大の武器。リードVOに対するハーモニーの入れ方、バックコーラスの配置などを比較しながら聴くと、アレンジ技法の違いが楽しめます。
購入の指針(何を重視するか)
- 音源のまとまりを重視するなら編集盤・ベスト
最初はベストや編集盤で主要曲を押さえるのが効率的。レアテイクやB面狙いであればコンプリート系の編集がよいでしょう。
- 時代ごとの音作りを楽しむならオリジナルLP
オリジナルのアルバムやシングル盤は当時のアレンジやミックス感をそのまま味わえます。複数のプレスやリマスター盤と聴き比べるのも面白いです。
- リマスターやボーナストラックが欲しいなら再発CDやデジタル配信
近年のリマスター盤にはボーナストラックや別テイクが付くことが多く、新旧の比較に便利です。
聴き方の提案
「代表曲だけを集中して聴く」:短時間で彼らの魅力を把握できます。
「年代順に並べて通して聴く」:楽曲の変遷・アレンジの変化がよく分かります。
「シングルA面/B面を両方聴く」:B面に隠れた良曲や実験的なトラックが見つかることがあります。
まとめ — どこから始めるか
まずはベスト盤で代表曲を押さえ、その後で気に入った時期(60年代の初期ポップ寄り/70年代の洗練寄り)を掘るのが王道ルートです。オリジナル盤やコンプリート編集盤はコアな楽しみ方として後から手に入れると、より深くThe Fortunesの音楽世界を味わえます。
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