時代を超えるLed Zeppelinの名曲7選 〜制作背景から評価まで徹底解説〜

本コラムでは、Led Zeppelinの代表的な人気曲7曲―「Stairway to Heaven」「Whole Lotta Love」「Kashmir」「Black Dog」「Immigrant Song」「Rock and Roll」「Heartbreaker」―を取り上げ、それぞれの制作背景や音楽的特徴、リリース情報、評価・レガシーを詳しく解説します。バンドの革新的なサウンドがどのように生まれ、ロック史に深い影響を残したのかを、多面的にご紹介します。

バンド概要

Led Zeppelinは1968年にロンドンで結成された4人組ロックバンドで、Robert Plant(ヴォーカル)、Jimmy Page(ギター)、John Paul Jones(ベース/キーボード)、John Bonham(ドラム)から構成されています。ブルースやフォーク、ハードロックを融合させた重厚なサウンドで、アルバム志向のロック(AOR)やスタジアム・ロックの礎を築いたバンドとして知られています。

Stairway to Heaven

制作背景と構成

「Stairway to Heaven」は1971年11月8日にアルバム『Led Zeppelin IV』で発表され、Jimmy Pageが作曲、Robert Plantが歌詞を執筆しました。曲はアコースティック主体の導入部からプログレッシブな中間部、ハードロックへと展開する三部構成を特徴とし、FMラジオで最もリクエストされたロック曲として不動の地位を築きました。

Whole Lotta Love

リリースとチャート実績

「Whole Lotta Love」は1969年11月7日にシングルとして発売され、米Billboard Hot 100で最高4位を記録、15週間チャートインしました。B面「Living Loving Maid」を従えたこのシングルは、バンド史上初のトップ10ヒットとなり、ゴールド認定も獲得しています。

音楽的特徴

曲はシカゴ・ブルースの作曲家Willie Dixonへのオマージュとして作られ、Muddy Watersの「You Need Love」を下敷きにしたリフが印象的です。Robert PlantのヴォーカルやJimmy Pageのサイケデリックなギターサウンドが融合し、ハードロックの金字塔として評価されています。

Kashmir

創作経緯と録音

「Kashmir」は1975年発売のダブル・アルバム『Physical Graffiti』に収録され、Jimmy PageがD–A–D–G–A–Dチューニングを用いたリフを考案し、Robert Plantはモロッコの砂漠を走行中にインスピレーションを得て歌詞を執筆しました(なおバンドメンバーは実際にカシミール地方を訪れたわけではありません)。Plant自身も「この曲は自分の手に余る大きさだ」と述べています。

Black Dog

リリースとライブ定番化

「Black Dog」は1971年12月2日にシングルとして発表され、同年リリースの『Led Zeppelin IV』冒頭に位置付けられました。不規則拍子を織り交ぜた複雑なリフと、Robert Plantのコール&レスポンス形式のヴォーカルが特徴で、発表以降ほぼ全てのツアーで演奏されるライブの定番曲となりました。

Immigrant Song

北欧神話的テーマとリリース

「Immigrant Song」は1970年11月5日にシングルで発売され、アルバム『Led Zeppelin III』のオープニングを飾るハードロックナンバーです。リフは繰り返し型で、歌詞は北欧神話とヴァルハラを想起させる戦いのイメージを描いており、「氷と雪の国から来た」と始まるキャッチーなフレーズが印象的です。この戦闘的なサウンドは、バンドがアイスランドを訪れた際の体験に着想を得たとPlant自身が語っています。

Rock and Roll

発想とレコーディング

「Rock and Roll」は1971年の『Led Zeppelin IV』収録曲で、1972年2月21日に米国でシングルリリースされました。セッション中に「Four Sticks」の録音に行き詰った際、John Bonhamが1957年のLittle Richard「Keep A-Knockin’」のドラムイントロを演奏し、Jimmy Pageがチャック・ベリー風リフを重ねた即興セッションから誕生しました。

音楽的構造

曲はAメジャーキーでテンポ170BPMの高速リズムが特徴で、ダブルトラックのギターリフにIan Stewartのピアノが加わり、ロックンロールの原点回帰を体現しています。

Heartbreaker

リリースと楽曲概要

「Heartbreaker」は1969年10月22日に発売されたアルバム『Led Zeppelin II』収録曲で、バンド全員に作詞作曲クレジットが与えられたブルースロックナンバーです。

ギターソロと影響

サイド2冒頭の約46秒に及ぶJimmy Pageの無伴奏ギターソロは、そのプルオフ奏法を用いたフレーズがEddie Van Halenのタッピング奏法のヒントとなったとされるほど革新的で、後世のギタリストに大きな影響を与えました。


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