時代を紡ぐメロディ:竹内まりやの人気曲徹底解剖

概要

竹内まりやは1979年8月に「SEPTEMBER」でシンガーソングライターデビューを果たし、以来シティポップから歌謡ポップスまで縦横無尽に活躍してきました。作詞・作曲家としても他アーティストに多くの名曲を提供し、1981年の一時休止期間を経て1984年に発表したアルバム『VARIETY』でオリコンチャート1位を獲得。以後『REQUEST』(1987年)、『Quiet Life』(1990年)など次々にヒットを重ね、国内外でシティポップの先駆者として再評価されています。ここではデビューから約10年にわたる代表曲6曲を、リリース背景やタイアップ、チャート成績、社会的影響まで詳しく紐解いていきます。

代表的な人気曲解説

SEPTEMBER

1979年8月21日発売の3枚目シングル。「SEPTEMBER」は松本隆(作詞)、林哲司(作曲)が手がけ、第21回日本レコード大賞新人賞を受賞しました。発売当初はチャート上位に届かなかったものの、ロングセラーを重ねて現在では“竹内まりやの原点”として高く評価されています。

不思議なピーチパイ

1980年2月5日リリース。安井かずみ(作詞)、加藤和彦(作曲)による楽曲で、資生堂春のCMソングに抜擢されました。オリコン週間3位をマークし、18週にわたりチャートイン。累計売上約39万枚を記録し、CMとテレビ出演によって全国区のヒットとなりました。

Plastic Love

1984年4月25日のアルバム『VARIETY』収録曲として発表。翌1985年に12インチ・シングルでリカットされましたが、当初オリコンでは86位止まり。しかし2017年以降、YouTubeを通じて世界的に再評価され、2019年までに数千万回の再生を達成。2021年のアナログ再発盤はオリコン週間5位入りし、36年ぶりのトップ10復帰を果たしました。

元々は1986年に中森明菜へ提供された「駅」を、竹内自身が1987年11月28日にセルフカバー。シングル「AFTER YEARS/駅」として発売され、初回は55位、1991年再発盤では18位にランクイン。山下達郎がプロデュースとバックコーラスで参加し、切ない歌詞と叙情的なアレンジが多くの共感を呼びました。

元気を出して

1984年2月14日に薬師丸ひろ子へ提供した後、1988年にセルフカバー。竹内まりや作詞・作曲、椎名和夫編曲のオリジナルは『古今集』収録。セルフカバー版はアルバム『REQUEST』にも収録され、セイコーCMソングとしても起用。竹内の表現力が際立つ1曲です。

シングル・アゲイン

1989年9月12日リリースの18枚目シングル。竹内まりや作詞・作曲、山下達郎プロデュースで、オリコン週間2位、年間チャート22位を記録。日本テレビ系『火曜サスペンス劇場』主題歌としても人気を博し、「再び独身になった女性の揺れる心情」を描いた歌詞が支持されました。

これら6曲は、竹内まりやがシンガーソングライターとしての才覚を発揮しつつ、他アーティストへの提供作家としても幅広い音楽性を示した重要な作品群です。それぞれの楽曲が時代背景やメディアと結びつきながら、今なお多くのファンに愛され続けている理由を再確認できるでしょう。


参考文献

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