ツインボーカルとサックスが切り拓いた道:バービーボーイズの全貌

バービーボーイズは1982年に結成され、男女ツインボーカルとソプラノサックスを融合させた独自のロックサウンドで1980年代の日本の音楽シーンに衝撃を与えました。メジャーデビューからわずか数年で大ヒットを連発し、日本武道館や東京ドームでのライブを成功させた後、1992年に一度解散。しかし2003年以降、数度の再結成を経て現在まで精力的に活動を継続し、2019年には29年ぶりのオリジナルアルバム『PlanBee』をリリースするなど、世代を超えた影響力を放ち続けています。

バンド結成とメジャーデビュー

バービーボーイズは1982年に男女5人編成でスタートし、結成翌年にはCBS/Sony SDオーディションでグランプリを獲得。1984年9月21日にシングル「暗闇でDANCE」でメジャーデビューを果たしました。Epic/Sony Recordsからの本格的なリリースを機に、全国区の注目を集めていきます。

独自の音楽性とサウンドの革新

バンド名は、酒場でたむろする「barfly(バーの常連客)」の“fly”を“bee(ハチ)”に、さらにファッションドール「Barbie」からの着想を組み合わせた造語です。KONTAと杏子による男女ツインボーカルの掛け合いと、KONTAのソプラノサックスが楽曲に新鮮なアクセントを加え、ニューウェーブや洋楽の影響を取り入れた洗練されたアレンジで当時の邦楽ロックシーンを一変させました。

代表曲とヒットの軌跡

  • 暗闇でDANCE(1984年9月21日リリース)
    デビュー曲ながらテレビCMにも起用され、バンドの名を全国に知らしめるきっかけとなりました。
  • 女ぎつね on the Run(1987年4月1日リリース)
    Mitsuya CiderのCMソングに抜擢され、不動の大ヒットを記録。
  • 目を閉じておいでよ(1989年1月1日リリース)
    資生堂TREND・YのCMソングとして使用され、オリコン週間シングルチャートで最高位8位を獲得、累計16.8万枚を売り上げました。

ディスコグラフィーのハイライト

  • 1st OPTION(1985年2月25日) — デビューアルバムとしてバンドの原点を示す作品。
  • Freebee(1985年11月1日)、3rd BREAK(1986年10月1日) — 立て続けにリリースされた2nd・3rdアルバム。
  • LISTEN! BARBEE BOYS 4(1987年9月9日)、√5(1989年2月1日)、eeney meeney barbee moe(1990年4月13日) — 後期の名盤群。
  • PlanBee(2019年12月18日) — 29年ぶりの新作EPとして発表され、新旧のエネルギーが融合したサウンドを提示。

ライブ活動と節目の公演

1988年8月22日には国内ロックバンドとして初めて東京ドーム単独公演を成功させ、伝説的なステージを展開。1992年1月24日の渋谷公会堂ファイナルライブで一度の解散を迎えましたが、2003年以降は再結成ごとに日本武道館や代々木第一体育館など大規模会場での公演を実現し、常に大きな話題を呼びました。

再結成以降の歩みと現在

2018年の三度目の再結成以降、本格的に活動を再開。2019年には長期合宿を経て新曲のレコーディングを行い、同年12月には『PlanBee』を発表。2020年1月には代々木第一体育館でワンマンライブを開催し、2024年9月には結成40周年を迎えて特設サイトを開設するなど、周年企画も積極的に展開しています。

レガシーと影響

バービーボーイズの男女混合ツインボーカル+サックス入りという編成は、後進のJ-POPアーティストにも大きな影響を与えました。都会的でスタイリッシュなロックサウンドは当時の邦楽に新風を吹き込み、そのオリジナリティは今なお多くのミュージシャンからリスペクトされています。


参考文献

エバープレイの中古レコード通販ショップ

エバープレイでは中古レコードのオンライン販売を行っておりますので是非一度ご覧ください。
https://everplay.base.shop/

また、レコードの宅配買取も行っております。
ダンボールにレコードを詰めて宅配業者を待つだけで簡単にレコードが売れちゃいます。
是非ご利用ください。
https://everplay.jp/delivery