2025年5月
ガラント様式を紡ぐ調べ──ヘブラー&レーデルによるJ.C.バッハ〈6つのフルート・ソナタ Op.16〉
本コラムでは、イングリット・ヘブラー(フォルテピアノ)とクルト・レーデル(バロックフルート)が1970年7月にSt. Kolomanで録音し、Philips UK 6500 121の赤銀ラベルでリリースされたJ.C. バ […]
深淵を描く山の詩:ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル『アルプス交響曲』1964年 Melodiya 初出LP
本稿では、1964年にソ連国営レーベル Melodiya(カタログ番号 74321294032)から初出されたエフゲニー・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団によるR.シュトラウス作曲『アルプス […]
怨歌に刻まれた叫び――三上寛『ひらく夢などあるじゃなし』完全ガイド
本稿では、1972年4月1日にURCレコード(URG-4011)よりリリースされた三上寛の初スタジオ・アルバム『ひらく夢などあるじゃなし 三上寛怨歌集』の制作背景から音楽性、パッケージ、再発遍歴、市場価値、そしてその後の […]
黄金のタンゴ再発見:ジュリオ・ソーサ『Álbum De Oro Vol.2』の真髄
概要 『Álbum De Oro Vol.2』は、1971年にアルゼンチンのDiscos CBSからリリースされたジュリオ・ソーサのコンピレーションLPで、初期のFrancini-Pontier楽団時代からLeopold […]
ガルデルの軌跡を辿る金字塔:『Vida y Obra de Carlos Gardel』
本記事では、アルゼンチンEMI-Odeónレーベルが1972年から1984年にかけて発売したカルロス・ガルデルの代表録音を集成する21巻(3LP×21箱)からなるコンピレーション・シリーズ『Vida y Obra de […]
The Real McCoyのレコード徹底解剖:ユーロダンス黄金期を彩る名盤とコレクター市場
概要 The Real McCoyは1989年にドイツ・ベルリンでJuergen WindとFrank Hassasによって立ち上げられたユーロダンス・プロジェクトで、ラッパーのOlaf Jeglitza(O-Jay)を […]
『Evangeline』—未発表セッションが紡ぐ多彩なアウトテイク集
エミルー・ハリスの8作目のスタジオ・アルバム『Evangeline』は、1978年から1980年にかけてナッシュビルのEnactron Studiosで録音された未発表曲やアウトテイクをまとめ、1981年1月にWarne […]
洗練と冒険のハーモニー――Lighthouse『Peacing It All Together』レコード
本記事では、1970年にRCA VictorからリリースされたLighthouseの3作目『Peacing It All Together』を、制作背景から楽曲解説、パーソネル、パッケージ、チャート・評価、そしてコレクタ […]
『マッシュポテト&グレイビー』—マッシュポテト・ダンスを彩ったVenturesのダンスパーティ名盤
『Mashed Potatoes and Gravy』は、1962年8月11日にDoltonレーベル(BLP-2016/BST-8016)からリリースされたThe Venturesの7枚目のスタジオ・アルバムで、当時全米 […]
『永遠の儚さを刻む:フランソワーズ・アルディ『もう森へなんか行かない』
本稿では、『もう森へなんか行かない』(原題:Ma jeunesse fout le camp…)という作品が放つ多層的な魅力を、オリジナルLPから日本盤シングル・LP、さらに近年の重量盤リマスターまで一挙に解説します。オ […]